【レポート・オーストラリア】2007.12/28〜2008.1/
              ―――BLUE MOUNTAINS―――

アプローチから見る景色、ってだいたいこんな感じ。
ユーカリの森林が広がっていて、独特の臭い。
後ろに岩が見えるが、この岩のオビが延々と続いている


◎イントロダクション
年末年始オーストラリアに行ってきた。
ブルーマウンテンズである。
噂は行く前から聞いていた・・・グレードが辛い、と。
ホールドも遠い、と。
登れるのだろうか?
メンバーは、京都のI氏と筆者の2人だけ。
どちらかがケガをしても病気をしてもクライミングが出来ない。
しかも、I氏は1日遅く到着で、2日早く帰国。
日程も異なるけど、うまくいくのだろうか?
詳細は以下のとおり。

◎出発日・12/28日(金曜)雨
仕事を早退。
18:02の空港行きバスに乗らないと間に合わないから。
雨の中を空港行きバス停に向かう。
海外に行くのに、出発日が雨、ってのは初めて。
寒い、非常に寒い。
荷物も多い。
70リットルザックと、ディパック。
バス停に並んでいると、皆さん非常にカジュアル。
日本人もここまで来たか?
前にいるOLも非常にカジュアルで普通。
普通、海外に行く女性は「ソレ用」の「海外仕様化粧」「濃いめ、ハデめ」になるんだけど・・・。
サラリーマン風のおっちゃんも普通、まるで通勤帰りのような・・・。
・・・と、思ってたら間違ったところに並んでいた。
普通の「住宅地行きバス停」、だった。
(しまった)、いきなり失敗・・・大丈夫か?
正しい空港行きバス停に並び直し、バスを待つ。
往復バスチケット2700円購入。
1時間で関空到着。
もう受付は始まっている。
現在、航空券を発給している航空会社は少ない。(一部中国のみ)
Eチケットになっている。
ジェットスターはEチケットもない。
パスポートをカウンターに提示するだけ。
70リットルザックを預け、デイパックのみで飛行機に乗り込む。
21:20、JQ018離陸。

◎1日目・12/29日(土曜)晴れ
ブリスベンでいったん降りて、1時間ほど航空機の整備等時間待ちがある。
ディパック背負って通路を歩いていると、私の名前をよぶ声が聞こえた。
いったい誰?、と思って振り向くと親方じゃないか!
(ここは四条河原町か?)
ブリスベンの空港通路で会うとは!
奇遇である。
話をしながら歩く。
これからメルボルンに向かう、とのこと。
アラピリーズで登るためだ。
それにしても珍しい。
お互い、健康、事故に注意し合い別れる。
シドニー到着、11:15am。
少し遅れている。
出口で手荷物チェック。
帽子をかぶっていると、かってに剥がされる。
(マナーの悪い空港係員だ、白豪主義の国へようこそ)
この後、デイパックを背負ってザックが出るのを待っていると、
空港係官女性が荷物を地面に下ろすように、と指導にまわってくる。
(いったい何事?)
とりあえず、指示に従う。
しばらくして犬を連れた太った女性がまわってくる。
犬に荷物を嗅がせている。
(麻薬チェックだったのか)
小型犬は私の荷物をしつこく嗅いでいる。
機内で出たお菓子を入れておいたからだ。
いくら仕事とはいえ、犬も腹が減っているのだろう。
係官は無理やり犬を引っ張って他の荷物に移動していく。
犬の様子で、お菓子と麻薬の区別がわかるようだ。
そんなこんなで、荷物も受け取り税関チェックも済み。

やっと、ロビーに出た。
さて、今日はスケジュールが詰まっているぞ。
やることが一杯。
しかも独り、だし。
本日の予定。
(1)ドルに換金
(2)レンタカーを借り、正式な契約にサイン。
(3)シドニーからブルーマウンテンズに移動。
(4)宿泊場所を決め、支払い契約等、I氏到着に備える。
(5)トポを購入し、ある程度岩場とルートのメドをつける。
(6)街を散策して食事、マーケット、BK、駅のメドをつける。
さて、あせらず、速やかに実行したい。
(1)はとりあえずクリアー。(後で振り返ると、そもそもこれが失敗・・・換金率がおかしい)
やはり焦っていたんでしょうね。
(2)は簡単な英語のやりとりの後、契約書にサイン、キーをもらう。
(予約票、カード、免許証、国際免許証提示)
空港駐車場は広い。
(いったいどこに目当ての車があるんだ?)
やっと探して、キーを差し込み、エンジンをかけるが・・・かからない?!
(なぜじゃ?)
何度もやりなおす。
(なぜじゃ?)
前を通った人に英語で聞いてみる。
「あのー、エンジンかからないんですけど」
「クラッチを踏みなさい」
・・・と言うわけで、クラッチを踏みながらキーを回すと・・・
(かかった!)
なぜ、普通に車を作らないのか?
(よく解らん)
さぁ、ここまでが序の口。
シドニー空港から高速4号線を見つけるのが大変。
気がついたら、また空港に戻ってしまった。
(リングワンデリングじゃ!、ここは雪山か?)
再度、その辺に歩いている方に道を聞く。
「右に行ってトンネルを行って、道なりに5号線、キンジョーを走っていたら4号線に出るムニャムニャ」
(キンジョーとは何か?)
疑問は残るが、とりあえず出発。
標識で納得、キンジョーとはキングジョージ通りであった。
しかし、また道に迷う。
しかも筆者老眼のため、地図と道路標識を同時に見ることができない。
(歳をとりたくないものだ、高齢クライマー弱点露呈)
再び、現地の方に訪ねる。
果物売りのおっちゃんだ。
「ブルーマウンテンに行きたいんですけど」
「まっすぐ行って、右行って、キングジョルジュを行くと4号線に出るだろう」
「ありがとうございます」
「よし、復唱してみろ」
「えっと、まっすぐ行って、右行って、キングジョルジュを行くと4号線・・・」
どうもキンジョーは人により発音が異なるようだ。
「ところで、果物はいらんかね」、と商魂たくましい。
「現金持ち合わせてません」
「あ、そ」、と残念そう。
紆余曲折の後、高速4号線にでる。
後は大丈夫。
ブルーマウンテンの標識に従うだけだ。
道も広く空いている。
快調にとばす。
景色もソレらしくなり、雰囲気も盛り上がってくる。

約2時間ちょいでカトゥンバ到着。
車をパーキングして目指す宿を探す。
(ある程度ネットでメドをつけておいたのだ)
メールのやりとりもしておいたし。
受付のおっちゃんは東洋系だけれど、バリバリの英語。
「えーっと、今日は1人で、明日からもう1人来るんで、明日から2人部屋お願いします
んーっと、そんで彼は5日早朝チェックアウトするんで、1月5日、6日の晩は私だけになるんですけど」
・・・と説明し、なんとか理解してもらう。
これで宿泊はクリアー。
車を宿の駐車場に移動し、マウンテンショップを探す。
閉店しかけの店に入り、
「トポ下さい」
「ガイドブックのことか?」
「そうだ」、と言うと、クライミングコーナーから取り出してくる。
「これはいいよ、美麗写真多数収録ムニャムニャ」って感じで説明してくれる。
$54.95で購入(高っ!)
あまりに高額だから、丁寧に説明してくれたのか、と勘ぐりたくなる。
マーケットに立ち寄り、パンとジュースも購入。
宿に戻り、(本日は4人部屋)2段ベッド上段でジュースを空けると炭酸が噴出。
(あ〜、やってもた〜)
ベッドシーツに甘いジュースの臭いが染み、部屋全体も甘ったるい感じに。
暗い気分になる。
でも、しかたない。
気を取り直して、タオルを濡らし、丁寧にシーツを拭く。
濡れが乾くまで外出する。
晩飯も食べたいし。
そんなわけで、チーズバーガーを食べて夕食とする。
(ハンバーガーなんて日本では食べないけど、まぁいっか?)
明日はI氏を空港まで迎えに行かねばならない、早めに就寝。
【本日の反省】
この日を振りかえると、心に余裕が感じられない。
落ち着いて見せているが、焦っているのがありありだ。
1人で行動して平常心を失ってもいる。
天気も良かったの登りたくてしかたない気分。
おちつけ、おちつけ、って感じ。

(街の風景、カトゥンバの街。こざっぱりしている)

◎2日目・12/30日(日曜)晴れ
7時前に起き、岩場の下調べする。
とりあえずブラックヒースまでドライブ。
(現地の方と話をすると「ブラックヒース」が「ブラッキー」のように聞こえる、「ス」はどこ?)
車を降りて、岩場までのアプローチをチェック。
(そうか、ウォンバット通りをこう行って・・・よっしゃ!)
9:00amになったのでシドニー空港までもどりI氏をピックアップ。
(これが例によって迷った)
シドニー郊外あたりから道が複雑に交差する。
紆余曲折の末やっと空港到着。
時間も間に合った。
I氏の便名はあらかじめ聞いているのでアライバルボードをチェックすると・・・ない!
ないぞ、どうしてじゃ?
う〜ん、ここで会えないと計画が狂ってくる。
(待てよ、ブリスベンで乗り換える、って言ってたし)
ドメスティックの空港かも?
(つまり日本で言えば、関空ではなく伊丹、って訳)
大急ぎで移動する。
そして再び道に迷いながら、やっと到着。
今度は大丈夫、アライバルボードをチェックすると・・・ない!
ないぞ、どうしてじゃ?
う〜ん、やっぱりインターナショナルの空港で見落としたのか?
こころもち青ざめる。
係りのおっちゃんに確認すると、
「カンタスは専用の建物があって、この隣じゃ」、とのこと。
(あー、よかった)
走って隣のビルに向かう。
(もう、まったく余裕無し)
手荷物受け取り場でうろうろしてると、聞いた声が・・・
「たきやん!」、とI氏の大きな身体が見えた。
「あーよかった」
「今、探してたとこや」
「よかった、よかった」
・・・って訳で、再びブルーマウンテンズに車を走らせ、無事戻る3:15pm。
今日は朝から何時間も運転して、迷って疲れたけど、それ以上に登りたい気分。
荷物をおろしてもらい、とりあえず岩場へ行く。
(I氏も機内眠れず疲れている様子だが、付き合ってもらう・・・ホント申し訳ない)
とりあえずカトゥンバからブラックヒースへ移動し、車を駐車。

本日早朝に調べておいたアプローチで岩場に向かう。
このアプローチの景色がすばらしく、クライミング気分が盛り上がる。
約20分徒歩で岩場到着。
Centennial Glen、だ。
この岩場は大きくて立派、広範囲にわたっている。
鳳来にいろいろな岩が在るようなものだ。
ハイカラクラスの岩がいくつも存在する。
もう一生ものだ。
でも、今回は高難度をするには日程が足らない。
登れそうなものを登るのみ。
日曜なのでクライマー数パーティ。
オススメを聞いてトライ開始。
ルート名は解らないけど。
グレードは20、とのこと(換算すると10b/c)。
体感10+くらいか?とりあえずMOSで快調。
さらに、「Nev Herrod」(23,11b/c)をトライし、これもMOSする。
おお、調子いいぞ!
(大阪パンプよりグレード甘いかも?)と不遜なことを思ったのが運のつき。
次のルート「Chase the Lady」(23,11b/c)が2ピン目あたりで敗退。
これは難しい。
スラブだし。
遠い、小さい、甘いの三拍子揃ったホールド。
(こりゃダメじゃ)
まったく歯が立たない。
(いろんなルートがあるってことか)
今日はこれにて終了。

【本日のまとめと食事】
8:00pm頃まで明るいのがありがたい。
車中で「外食したくても、店は早めに閉店しますよ」、と言うと、
「え〜?」、と半信半疑のI氏。
カトゥンバに戻る。
やはり街全体が暗くなっている。
灯りを落としているからだ。
ほとんどの店が閉店状態。
(愛想なさすぎ〜)
もっと根性入れて商売せんかい。
白人の経営する店でチキンカバブとジンジャービアをテイクアウト。
$8+$2=合計$10だ。
チキンカバブはでかいよ、満腹だよ。
(ジンジャービアとは名ばかり、アルコール度数ゼロ、なんじゃこれ)
この後、すぐ閉店、愛想なし。

部屋に戻る。
個室はいいね〜。
昨日は共同4人部屋だったし、気が休まらない。
荷物、食料も安心しておけないし。
だいたい置き場所もないくらい狭い。
やっぱり個室はいい。
この宿は街の中心にあり、マーケットも駅も近く、外食もしやすい。(閉店してるけど)
値段もお手ごろ、一部屋$98(一人頭$49)だ。
でも、次回はどうするかなぁ?
ブラックヒースにしてゲストハウスにするかも?
違うことをしたくなるのが人情。
・・・と、いろいろ考えてたら眠たくなってきた。
今日は疲れているので、2人とも熟睡。
明日から本格的にがんばるぞ!
PS
もう次回オーストラリア訪問を考えているし!
今回始まったばかり、と言うのに。
気が早すぎ。

◎3日目・12/31日(月曜)晴れ
今日も晴れだ、快調だ。
I氏換金まだなので、銀行開店を待つ。
(銀行開店9:30amから)
もし、次回オーストラリアへ来るなら、
関空で一部換金して、あとはカトゥンバの銀行で換金するのが良い。
(シドニー空港換金は怪しすぎ)
レートも良く、親切だった。
マーケットと酒屋にも立ち寄り買い物もする。
(ワイン$9×2本購入)
10:00頃カトゥンバからブラックヒースへ出発。
昨日と同じ岩場Centennial Glen
昨日外人がトライしていて面白そうに見えた「Hairy Horrace」(22,11a/b)をトライする。
でも、再び敗退。
でたっ!、遠い、小さい、甘いの三拍子。
あっさりあきらめる。
今度はその回り込んだ横「Acceptably Cosmic」(23,11b/c)をトライ。
少し前傾ぎみなので大丈夫かな、って感じ。
1回目失敗したけど、2回目でRP(あ〜、よかった)。
次が「Padington」(24,11d)で再び敗退。
これもスラブ〜垂壁。
もう一喜一憂だ。
次、行ってみよう。
Lona」(24,11d)MOSした、と思ったら終了点違い。
ルート図を確認するとルーフ越えの後、右に行かずに、左ルートの終了点と合流している。
(後で確認したけど、これはホールドが遠すぎてムリ)

I氏お疲れの様子で昼寝。
そこで、Shipley Upperを、散歩がてら見に行く。
岩場から岩場は道がしっかりしていて、ブッシュウォーキングを楽しめるようになっている。
ユーカリ原生林や、滝があったりして楽しめる。
左が巨大岩壁、右が切れ落ちた断崖だったりする。
退屈しない。
約20分くらいで到着。
思ったより寝ていて、少しガッカリ。
出だしも木登りだったり、バットマンスタートだったりするし。
人気エリアなんだけどなぁ。
(この後、現地の方何人かにも勧められたけど)

さて、元の岩場に戻って、次のルートをトライ。
Madge MacDonald」(25,12a/b)これはすばらしい内容、★★★だ。
さすがに25は難しい。
3回トライするも、失敗。
出だしが難しいのだ。
出だしさえ成功すればRP可能なんだけど。
明日に持ち越し。
(5回トライして登れなかったら、中止しよう)
同じルートばかりするのは時間がもったいない。
7:00pm頃トライ終了。

【本日のまとめと食事】
今日は大晦日だけど、例によってほとんど街は閉店状態。
何のイベントもない。
タイだったら花火と灯篭を飛ばすんだけど。
あっさりしすぎ。
パンがあまっているので、部屋でチーズとワインで食べる。
(「ゆく年くる年」を見て、年越しそばを食べたい気分だけど)
まぁ、しかたない。
仕事のない、ストレスのない、クライミング三昧の日々。
これこそ天国でしょう。
身体も正直。
毎日、快眠快食快便、だ。

◎4日目・1/1日(火曜)晴れ
また、今日も昨日と同じ岩場Centennial Glenへ。
昨日登れなかった「Madge MacDonald」(25,12a/b)をトライする。
面白いんだけど、やはり出だしで失敗。
「おもしろいですよ」、と言うとI氏もトライする。
これが良かった、参考になった。
背が高く、リーチのあるI氏は下から余裕で届く。
(もしかして)、と思い私も足位置を下げてみる。
これが何と届くではないか!
(I氏とは位置が異なるけど)
やはり人のムーブは参考になる。
(I氏のおかげだ)
下部が成功したので、そのまま上部も成功しRP達成。
オーストラリア初25で嬉しい。
皆さんも、「Madge MacDonald」(25,12a/b)ぜひトライしてください。
面白さを保証しましょう。
三ツ星★★★、です。
次のルートはカンテライン「Earnest In Africa」(25,12a/b)だ。
これも面白い、★★か★★★。
前傾からルーフ状のカンテラインを登るテクニック+パワーのルート。
I氏は一昨日このエリアに来たときから、このルートに注目していた。
「これ絶対おもしろいで、たきやん向きやで」、と。
でも、私は22で敗退して悲観的になっていた。
「これ25ですよ、難しすぎますよ」、と。
でも、既に1本25をRPしたので、強気になった。
確かに、これは私好みのパワールートだ。
ルーフ越えが豪快だし。
一部ホールドが甘く、抜けも遠いけど、そこはテクニックで・・・。
1回目はフォールしたけど、ムーブを変え2回目でRP。
嬉しい!
パワークライマー向きかも。

ここで休憩がてら、また岩場見学に出かける。
Wave Wallを探しに行った。
どこから行くのかな?
外人に聞くと、「対岸の岩のもっと奥だ」、とのこと。
トポを見る限り、★ルートの多い面白そうなエリアだ。
ガイドブックに写真も掲載されているし。
約10分の歩きで到着。
岩場は午前のエリア。
午後は陽が当たる。
何人かの地元の方が皆でひとつのルートをトライしている。
「これは"Rubber Lover”だ」と教えてもらう。
(トポを見ると、人気ルート★★★)
岩場を一通り見て、「ぜひ登りたい」と思ったルートがある。
The Tube」(24,11d)だ。
ルーフ下をトラバースして、どっかぶりを登っていくラインだ。
食指をそそる、すばらしいライン。
暑くなってきたのか、外人の方は引き上げだす。
私もさっそく元の岩場に戻る。
Main WallではI 氏お疲れで、お昼寝モード。
「おもしろそうな岩場がありましたよ、行ってみましょう」
「そうか」、とI氏も興味を覚えた様子。
Wave Wallに戻る。
暑くなってきたけど、左端はまだ大丈夫。
The Tube」(24,11d)を見事MOS!★★★
(実は落ちそうだった)
その後、太陽ががんがんに照る中、「Jaws」(21,10c/d)をフラッシュ。
これも★★★おもしろい、オススメ。
さて、あまりに暑いので、Main Wallに戻る。
Horrace Herod」(25,12a/b)をトライするも敗退。
これはコーナーをステミングするテクニカルなルート。
コーナーは好きなんだけど、でもこれはムリ。
遠い、小さい、甘いの三拍子が出た。
トポには「多くの方が初25としてRPしている」、と書いてあるんだけど。
・・・こう書きなおして欲しい「背の高いオーストラリア人の初25」、と。
これにて本日終了。

【本日のまとめと食事】
今日は2本も25(12a/b)を登れて嬉しい。
元旦から縁起が良い。
調子よくなってきたか?
でも、ルートによっては敗退するし。
明日はレスト日だけど、新しい岩場を探しに行こうかな。

夕食はタイ料理を食べに行く。
$11.5+アイスクリーム$5+ライス$2+サービス$1
久しぶりの野菜。
タイ料理とアイスクリームを食べても、お腹大丈夫。
タイなら、考えられない。
オーストラリアの水とは相性良好。
ありがたい。
(でも、白味噌でお雑煮を食べたい)

◎5日目・1/2日(水曜)晴れ
今日はレスト日。
12/30日の夕方クライミングを入れると4日目だ。
遅い目に起きる。
午前中はゆっくりする。
駅時刻表チェック。
銀行換金追加1万円。(最初8万円換金したけど、足りなくなってきた)
その後、エコポイント観光に出かける。
ここは有名な観光ポイントだ。
宿から車で10分くらい。
確かに景色は良いけど、岩場アプローチからの景色のほうがずっと良い。
それに、ここはハエが多すぎ。
うっとうしい。
ベンチに座って朝食を食べていたら、日本人カップルがやってきた。
予想どおり「写真を撮ってくれませんか」、と言ってきた。
でも、よく声をかけてきたなぁ。
筆者はヒゲをまったく剃らず、かなり怪しげ、うさんくさい風体。
「このおっさんホームレス?」、って感じ。
結局、このツアー中一度もヒゲを剃らず。
(オーストラリアでオヤジ狩りにあったら、シャレにならない)
よくぞ声をかけてきた、見る目があるよ、あんた、って感じ。
機嫌よくサービスする。
(このカップルは結ばれるのだろうか、それとも破局が待ってるのだろうか?)
とりとめもなく想像する。
(大きなお世話)

ガソリンも注入し($51)、これで安心。
昼から新しいエリア/Logan Brae・アプローチチェック。
ここはすばらしいよ!
気に入った。
ほとんどのルートがどっかぶり。
午後から日陰のエリアだし。
午前中他のエリアで登って、(あるいはゆっくり休んで)午後から訪問できる。
あまりにもすばらしいので、レスト日にもかかわらず、登ることにする。
ただし、I氏はレスト。
(筆者は貧乏性、ゆっくりゆったりできない性分なのだ)

今日は他のクライマーも大勢来ていた。
(もしかしてスクール?)
かかっている外人ヌンチャクをお借りしてトライ開始。
一番右端の垂壁にある「Dead Man Walking」(22,11a/b)をトライ。
これは良く出来ている。
OSした、★★★おもしろいよ。
次に、「The Never Believers」(23,11b/c)をマスターでトライ。
これもおもしろい、★★★オススメ。
一箇所遠いところがあり、フォールし2回目でRPした。
本来レスト日なので、以上で終了。

【本日のまとめと食事】
朝は観光と、買い物。
銀行、駅時刻チェック等、用事をすませて、新しい岩場を見に行った。
レスト日だけど、しっかり登った。
行くと登ってしまうのは、私の貧乏性。
(筆者の学生時代、ゆとり教育はなかった、詰め込み教育だった)
そのなごりか?

ところで感動したことがある。
このエリアLogan Braeはすぐ横が切れ落ちた断崖絶壁。
1ピン目到達前に落ちると、ビレイやーもろとも成仏だ。
岩場をうろうろするだけでも危険。
もし、けつまずいても昇天まちがいなし。
さて、トライするとき(例によって)1ピン目が遠いので、
I氏は(筆者の万一のファールに備え)離れたところにある樹木横に移動、ビレイポイント確保。
すると現地の方3名が私のスポットに入ってくれたのだ。
(トライしているときは知らなかった、後で聞いた)
白豪主義云々を撤回したい。
(岩場で事故を起こしてほしくなかっただけか?・・・ひねくれ筆者)

さて、今日の食事はI氏のおごりでピザ!
ここのピザはでかいよ。
(この半分が胃袋限界)
トッピングをして$13+ジャンボチキン$6.
I氏に感謝。

◎6日目・1/3日(木曜)曇り一時雨、風強く寒い

今日は午前と午後でエリアを分けた。
午前の部Centennial Glen(Wave Wall)
午後から昨日偵察した(少し登ったけど)Logan Braeの予定。
たっぷり行動するつもり。
さて、いつものアプローチ、この景色は何度見てもよい。
エコポイントよりすばらしい。
約30分で到着。
まず、「Split Wave」(23,11b/c)から。
これはおもしろい、★★★。
でも、1回目失敗、例によって遠いホールドでフォール、2回目RP。
次が今日の目玉、このエリアの大人気ルート「Rubber Lover」(25,12a/b)★★★。
MOSを狙い快調にセット&クリップをしていく。
でも、最終ピンから終了点でフォール、残念。
ここまでが11+くらい。
この核心が極端に悪い。
実質3手、前後を入れると5手の核心ムーブ。
非常に細かいポケット、しかも遠い。
なんとか2回目でRP、うれしい。(よかった、よかった)

この後、Logan Braeに移動。
駐車場に戻り、車で移動20分くらい。
さらに歩いて約10分。
今日は誰もいない。
それもそのはず、非常に寒い。
昨日も風が吹いていたけど、今日はさらに強風。
寒すぎる!
フリースかダウンが必要、毛糸帽子も。(次回は持ってこよう、と心に誓う)
今日の目標は5つ星★★★★★の「Vertical Dementia」(24,11d)だ。
これはすばらしい内容!
このルートをトライするだけでも来た価値はある。
弱点をついたルート、右に行ったり、左に行ったり。
ルートファインディングが必要。
ホールドも多彩。
例によって出だし核心、遠い。
いきなりランジ、デッドの世界。
(外人は届くんでしょうね)
1回目失敗。
2回目勝負で頑張ったが、終了点直下のスラブでフォール。(茫然自失)
遠いホールドをつかみそこない、というより違うホールドでムーブを起こしてしまった。
最後までややこしいルートなのだ。
しかし、最後のスラブで落ちるとは・・・がっくり。
もう一度トライしたいが、あまりにも寒い。
本日終了。
【夕食】(外食)
ガーリックポークとバナナスプリット($18.5)

◎7日目・1/4日(金曜)雨のち曇り
夜中に目を覚ますと雨。
今日は登れるのだろうか?
不安で眠れなくなる。
明け方うつらうつら、と。
朝起きると、霧雨みたいな感じになってきた。
登れるかも?、と出かける。
風が強いので壁は乾いていた。
昨日の続き、さっそくトライ。
昨日できた出だしムーブが出来なくなっている。(ショック)
1回目、2回目、と失敗。(焦る)
(やはり、昨日登っておくべきだった、と心は乱れる)
でも、3回目でRP。
(苦労したなぁ)
さすがファイブスター、簡単に登らせてくれない濃い内容。

さて、あまりに寒いので、岩場を移動しよう、ってことになった。
もとのCentennial Glenだけど、Junket Pumper Areaだ。(メインウォールの少し向こう)
ここは暖かい。(ありがたい)
しかし、夏にここまで寒い思いをするとは。
暖かいのを喜ぶ気持ちになるとは。
奥が深いオーストラリアだ。
さて、目標ルートの前にいくつか簡単なルートをトライ。
「Stephen Grunter」(18,5.9)★MOS
「Billy Bunter」(19,10a/b)★OS
この後、このエリアの目玉でエリア名にもなっている「Junket Pumper」(24,11d)をトライする。
これは★★★おもしろいよ。
これは見事フラッシュ。(うれしい)
さて、これで終わってもいいんだけど、実はI氏今日で終了、帰国なのだ。
私の立場から言えば、ビレイしていただく方がいなくなってしまう。
そこで欲張って、さらにトライする。
「Trix Roughly」(26,12c)これは★★★★で内容はすばらしいんだけど難しすぎる。
(実はこれが失敗のもと、指を痛める結果になる)
ホールド細かすぎ。
ボルダー有段者でないとムリでしょう。
私のような一般クライマーにはとうていムリ。
人が持てるホールドとは思えない。
さらに欲張って、「Shore Break」(24,11d)もトライ。
でも失敗、疲れてきたかも。
そんなわけで、本日終了。

【今日の教訓・・・欲張ってはいけない、指の酷使ほどほどに】
I氏は今晩と言うか、明日未明に電車でシドニーに向かう。
「寝過ごさないように徹夜する」、とのこと。
寝ないように灯りもつけたまま。(ご苦労さんです)
私は酒を飲んで、早めに就寝。
I氏、4:20amの電車に乗り遅れないよう、早めに出立したようだ。
(私は半眠状態)
寝ぼけながら、別れの挨拶。
(いろいろありがとう)

◎8日目・1/5日(土曜)雨
本日未明に、パートナーI氏帰国。
朝起きると、ピーナッツがベットにおいてあった。
I氏はナッツが好きで、毎日食べていた。
少し置いていってくれたようだ。(感謝!)
今日はどうしようかな?
指も痛いし、6日間登り続けて疲れたし。
天気も雨だし。
パートナーもいないし、本でも読むか。
でもまず、部屋を移動しなければならない。
(いまさら、共同部屋はしんどいしなぁ)
追加料金を支払って1人部屋にしてもらうか。
そこで、受付に行って交渉。
「2人部屋だったが、早朝1人帰国した」
「そうか」
「部屋どうしたらいい?、1人部屋は空いているか?」
「そうだな、ちょっと調べてみよう」
「空いているぞ」
「追加料金はいくらだ?」
・・・と言うわけで、$55の部屋に移動、荷物も移動。
これでゆっくり本が読めるぞ。
日本から持ってきた「誰か」(宮部みゆき)を読む。
(昼過ぎまでけっこう集中)

でも、昼から雨脚が弱まったので動きたくなる。
(ブッシュウォーキングでもするか?次回アプローチ下調べを兼ねて)
Porters Passあたりどうだろうか?景色良さそうだし)
そんなわけで出発。
ブラックヒースまでドライブして車を駐車。
霧雨の中を歩き出す。
巨大岸壁に沿ってしばらく歩く。
すると、雨の中をクライマーが登っていた。
「ここは何て壁でしょうか?」
Dogs, Cat&Apples Wallだ」
「ちょっと見ていてもいいですか?」
「いいよ」
すると急に日本語で話しかけてきた。
「日本語分かるから日本語で話してもいいよ、私の奥さん日本人だから」
「え〜、そうなんですか!」
「いま日本に帰ってるけど、今日あたり帰ってくるかなぁ」
「どこに住んでるんですか?」
「シドニーだよ、ここから2時間くらい」
「いいですねぇ」
「ハーネスとロープを貸してやるから登ってみるか?」
「靴もないし、レスト日だから」、と断る。
・・・いろいろ情報を教えてもらう。
(う〜ん、雨でも歩いてみるもんだな、出会いがあるなぁ)

◎9日目・1/6日(日曜)霧雨、のち曇り、のち晴れ
本日、(とうとう)最終日。
でも、起きたら雨だし。
昨日の続き、本でも読むか。
(けっこう集中)
天気がよくなってきたけど、途中で読むのを止められない。
いっきに最終ページまで読み切る。
(そのわりに後味のよくない作品だった)
天気よくなってきたけど、どうしようかな?
動物園に行ってコアラを見るか?
それとも新しい岩場を見に行くか?
どうしよう?(非常に迷う)
・・・結局、岩場下見にする。
(今までと異なる、遠いところに行ってみよう)
ガイドブックを見て、調べてみる。
The Freezerはどうだろう?
★が多いルートがたくさんあるし、昨日のクライマーも薦めていたし。
うん、そうしよう。

11:00出発、迷いながらなんとか到着駐車場、12:00正午。
ここからの徒歩アプローチもややこしい。
道がいくつも交錯している。
約1時間かけて岩場到着、1:00pm。
岩場に着くと、1パーティ(カップル)が登っている。
でも、あきらかに初心者だ。
グレード18なのに、たどたどしい登りだ。
(ビレイしてもらうにしても、このペアはパスだな)
トポを見ながらルートを偵察。
しばらくするとさらに2パーティやってきた。
@(あきらかにペテラン上級者と思われる雰囲気の男性と奥さんと妙齢の娘さん)
A(壮年期の夫婦ペア、わりと登りこんでそうな雰囲気)
さっそく話しかける。
「恐れ入りますが、ビレイしていただけますか?」
「いいよ」、と気さくな感じ。
「ありがとうございます」
「ところで、このルートは長いよ、60mロープ必要だよ」
「私のは60mだけど、少しカットしてます」
「それは具合わるいな、私のを貸してやろう」
・・・って訳で、ロープも借りることに。(感謝!)
「Swalk」(22,11a/b)をトライ。
これはおもしろかった、ロングルート★★★★だよ。
MOSしてうれしい、地元の方のビレイなのでよけい感激。
調子に乗って、他の方にもビレイしてもらい次々にトライ。
「Old Blobby」(20,10b/c、体感10+)★★MOS
「Terra Incognia」(19,10a/b、体感10-)★★OS
「Meat Mallet」(24,11d、体感11ノーマル)★★★★OS
あ〜、明日帰国だけど、最後まで楽しんだなぁ。
皆さん親切だったし。
夫婦ペアの方はパースから飛行機で到着したばかり、とのこと。
奥さんは小柄で痩せていて、旦那は太っていたけど結構うまかった。
一方、家族パーティの(あきらかに上手いと感じた)男性は300本以上ルート開拓しているMr.J.Smoothyであった。
上手いはずだ。
サインもいただいた。
ルート図The Freezerのページに文章も書いてもらった。
以下のとおり。

The Hardman!
Not Soft!
Have a good Trip、と。

う〜ん、私はソフトなクライマーなんだけどねぇ。


◎10日目・1/7日(月曜)晴れ
今日は帰国。
レンタカーを返却して、飛行機に無事乗らなければならない。
絶対遅れてはいけない。
万一、道に迷ったり、トラブルにあったり、レンタカー返却に時間がかかったらマズイ。
そこで早朝6:00am起床。
エンジンはいつもどおり快調にかかりカトゥンバ出発。
(さらばカトゥンバ、また会う日まで)
途中、ガソリンを入れて満タンにする。
空港にも無事到着し、レンタカーも滞りなく返却。
(あっけないほど順調普通にクリアー)
最初と最後は独りで行動したことになる・・・これが快感。
異邦人の感覚、っていいですねぇ。
(おおぜいでワイワイ、ってのも楽しいけど、ね)

(おわりに)
さて、長い文章を読んでいただき、感謝。
写真貼付もなしで、愛想ないし。
来週あたり、整理して掲載するかも?
まだ、筆者自身見ていないのだ。
来週は、書き残したことでも少し。
最後に、今回のパートナーI氏に感謝。
私の登りたいエリア、登りたいルートに合わせていただいた。
もっとのんびり、ゆっくりしたかった?
毎日があわただしすぎた?
(次回は、こうして、ああして・・・)
すでに想いは次のツアーに・・・。

(アプローチでの記念写真。後ろに岩が見える)

↓【資料と要点】

★ブルーマウンテンズについて
 シドニー郊外、国立公園内にある。
 シドニーから車で(順調にいけば)2時間くらい
 岩場はでかい、とてつもなく広範囲にわたる。
 マルチ、ナチプロ、スポーツルート・・・全てそろっている。
 時差2時間もありがたい。

★天候
 南半球なので、日本と逆・・・年末年始はオーストラリアの夏、である。
 陽が照ると暑く、陽が陰ると涼しい、あるいは場所により寒いくらい。
 トポには午前に陽が当たるか、午後に陽が当たるか書いてある。
 これを見て、日陰のエリアを探して登ることになる。
 夜は寒いくらい、長袖を着て毛布をかぶって寝た。
 今回は天気に恵まれ、晴れが続いた。
 ちなみに、同じシドニー郊外でもナウラはもう少し暑い、と聞いている。

★滞在
 どこに宿泊するか?・・・かなり迷った。
 カトゥンバか、ブラックヒースか?(両者は車で20分の距離)
 また、宿泊形態は?キャンプ、ホテル、ゲストハウス、ユース?
 場所は町の真ん中か、町はずれの閑静な別荘地か?
 結局、買物と食事の都合で、町の真ん中、歩いてスーパーマーケットに行ける場所にした。
 →http://katoomba-nsw.com/KatoombaMountainLodge.html
 でも、よい岩場はブラックヒースにあるので、次回ブラックヒースがよいかも?
 そうすると、買物と外食が不便になる。
 ブラックヒースの街はカトゥンバより小さく、マーケットも小さい、早く閉まる。
 一方カトゥンバのマーケットは6:00am〜真夜中12時まで営業。
 でも、雰囲気はブラックヒースの方がよさそう。
 う〜ん、やはり迷う。 

★パートナー
 今回は京都のI氏にお願いした。
 旧い付き合いで、ベテランクライマーなので安心。
 こういう年末総決算みたいなツアーではやはり旧いつきあいの方と登りたい。
 旧い付き合いか、普段一緒に登っているか、気があう方か・・・どれか。
 海外なので自分で自分の面倒を見られるのも条件。
 独りで行って、独りで帰国できるような。
 クライミングのモチと実力も同等で。
 経済力も同等でありたい・・・宿泊場所、食事の選定が一致しなくなるからだ。
 肩がこらないのは、同じ男同士(おっさん同士)だ。
 人数は少ないほうが良い・・・多いとモメるもと、心配も増える。
 I氏は上記条件をほとんどクリアー。
 ただ、残念だったのは日程があまり合わなかったこと。
 筆者は、12/28晩出発〜1/7帰国。
 I氏は、12/29出発〜1/5早朝帰国
 もう少し人数を増やしたほうが良かったか?
 そうすると、宿泊予約等苦労が増えるし・・・難しいところ。
 勝手にきて、勝手に帰る、居るもので登る、ってのはムリか?
 (筆者は気難しすぎる・・・か?)
 参考:【パートナーを探す】

★岩場とエリア
 今回はブラックヒースの岩場を中心に登ったが、
 (それも楽なアプローチの岩ばかり)
 どの岩場も1時間以内のドライブで行けそう。
 ただし、駐車場からの歩きのアプローチは岩場によっていろいろ。
 近いのは数分、遠いのは1時間以上ハイキング。
 このハイキング・・・ブッシュウォークがすばらしい、景色が美しい。
 これだけでも来る値打ちがある。
 壁は大きく陥没した大地の側面にある。
 いったい何キロにわたって陥没し、壁が続いているのか?(万里の長城・陥没版)
 だから、行きは下り、帰りは登りとなる。
 では、具体的に岩場の紹介をする。
  
◎Centennial Glen(Main Wall)
 駐車場より徒歩20分、一番最初に行った壁。
 ここだけで何年も遊べそうなくらいでかい。
 どっかぶりからスラブまでいろいろな形状。
 ホールドも多彩でおもしろい。
 オーストラリアらしく1ピン目が遠い。
 スラブは非常に難しく辛い。
 オーストラリアグレード22(11a)で(恥ずかしながら)敗退したルートもある。
 (・・・届かないんだから、しかたない、と言い訳)
 中級から上級者エリア。
 登れるルートは登ったので、あとは難しいルートばかり、次回用事なし。

◎Centennial Glen(Wave Wall)
 Main Wallから約15分の歩きで到着。
 このエリアもすばらしい。
 うすかぶりから前傾まで楽しめる。
 形状ホールドも多彩でおもしろい。
 中級から上級者エリア。
 登れるルートは登ったので、次回用事なし。

◎Centennial Glen(Junket Pumper Area)
 Main Wallから約3分の歩きで到着。
 このエリアも楽しめた。
 エリアの由来となったルートJunket Pumper(24、11d)がある(1撃)。
 初級から上級者まで楽しめる。
 登れるルートは登ったので、次回用事なし。

◎Logan Brae
 徒歩約10分。
 このエリアが一番気に入った。
 ほとんどのルートがかぶっている。
 ホールドの形状もおもしろい。
 実際トポでも、★のついたルートが多い。
 ★★★★★のクラシックも2本ある。
 ただし風が強くて寒い。 
 毛糸帽子と暖かい衣類必要。
 すぐ横が断崖で切れ落ちているので、ビレイも要注意。
 1ピン目に行く前にフォールしたら、ビレイヤーもろとも谷底だ。
 中級から上級者エリア。
 次回訪問時はこのエリアが中心になるでしょう。
 まだまだ楽しめる。

◎The Freezer
 カトゥンバからも約1時間のドライブ必要。(道路に街看板もない)
 +徒歩約45分(この徒歩アプローチも、道が交錯しややこしい)
 壁は垂壁からうすかぶり。
 ホールドはガバが多くおもしろい。
 高さがありロングルートなので(正味)60mロープ必要。
 トポでも、★のついたルートが多い。
 初級から上級まで楽しめる。
 まだ、登るルートは残っている。
 あと1日くらいは楽しめそう。

◎Porters Pass(Dogs, Cat&Apples Wall)
 徒歩アプローチ約30分。
 垂壁中心でロングルート。
 独りで見に行っただけだけで、登っていない。
 楽しめそうな感じ。
 アプローチのハイキングも景色がよく楽しい。

◎Shipley Upper
 Centennial Glen/Main Wallから約25分徒歩、独りで見に行った。
 スラブ〜垂壁中心。
 かぶっていないので、(食わず嫌いで)登らなかった。
 でも、多くの方が薦めている。

◎以上、これ以外にもおもしろそうなエリアは、
Boronia Point, Bardens Lookout, Zap Crag, Bowens Creak・・・かな?
カトゥンバの近くの“Diamond Fall”は、高難度すぎて遠慮した。

★登ったルート、登れなかったルート/グレード別編
(黒字はOS、RP等成功、赤字は敗退、失敗等登れず)
*結局26本トライ(合計述べ38回トライ)、19本成功、7本未RP、あるは敗退

18(5.9)
 「Stephen Grunter」(18,5.9、体感10-)★MOS、アップにぞうぞ・・・Centennial Glen(Junket Pumper Area)

19(10a/b)
 「Billy Bunter」(19,10a/b、体感10-)★OS、まずまず・・・Centennial Glen(Junket Pumper Area)
 「Terra Incognia」(19,10a/b、体感10-)★★OSアップにどうぞ・・・The Freezer

20(10b/c)
 「不明」(20,10b/c、体感10+)★MOS・・・Centennial Glen
 「Old Blobby」(20,10b/c、体感10+)★★MOS出だし悪し・・・The Freezer

21(10c/d)
 「Jaws」(21,10c/d、体感10ノーマル)★★★おもしろい、F・・・Centennial Glen(Wave Wall)

22(11a/b)
 「Hairy Horrace」(22,11a/b、体感:ムリ)敗退、ホールド遠い・・・Centennial Glen
 「Dead Man Walking」(22,11a/b、体感11−)★★★OS、おもしろい・・・Logan Brae
 「Swalk」(22,11a/b、体感11−)★★★★MOS、ロングルートおもしろい・・・The Freezer

23(11b/c)
 「Chase the Lady」(23,11b/c、体感:ムリ)敗退、スラブ・・・Centennial Glen
 「Nev Herrod」(23,11b/c、体感11ノーマル)★MOS前傾で好み・・・Centennial Glen
 「Acceptably Cosmic」(23,11b/c、体感11ノーマル)★2回目RP、前傾・・・Centennial Glen(Main Wall)
 「The Never Believers」(23,11b/c、体感11ノーマル)★★★2回目RP、前傾でおもしろい・・・Logan Brae
「 Split Wave」(23,11b/c、体感11ノーマル)★★★2回目RP、前傾・・・Centennial Glen(Wave Wall)

24(11d)
 「Padington」(24,11d、体感:ムリ)敗退、スラブ・・・Centennial Glen
 「Lona」(24,11d、体感?)MOSした、と思ったら終了点違い・・・Centennial Glen(Main Wall)

 「Shore Break」(24,11d、体感11+)失敗、疲れてきたかも・・・Centennial Glen(Wave Wall)
 「The Tube」(24,11d、体感11+)★★★MOS、筆者の好みどっかぶり・・・Centennial Glen(Wave Wall)
 「Vertical Dementia」(24,11d、体感12−)★★★★★すばらしい内容!5回目RP・・・Logan Brae
 「Junket Pumper」(24,11d、体感11+)★★★F、おもしろい・・・Centennial Glen(Junket Pumper Area)
 「Meat Mallet」(24,11d、体感11ノーマル)★★★★OSロングルートおもしろい・・・The Freezer

25(12a/b)
 「Horrace Herod」(25,12a/b、体感:ムリ)敗退・・・Centennial Glen(Main Wall)
 「Madge MacDonald」(25,12a/b、体感12ノーマル)★★★5回目RP、内容充実・・・Centennial Glen(Main Wall)
 「Earnest In Africa」(25,12a/b、体感12a)★★2回目RP、前傾〜ルーフで好み・・・Centennial Glen(Main Wall)
 「Rubber Lover」(25,12a/b、体感12a)★★★2回目RP、おもしろい・・・Centennial Glen(Wave Wall)

26(12c)
 「Trix Roughly」(26,12c、体感12+以上)★★★★難しすぎる・・・Centennial Glen(Main Wall)

★登ったルート、登れなかったルート/日付日程別編

◎12/30日(日曜)晴れ
「不明」(20,10b/c、体感10+)★MOS・・・Centennial Glen
「Nev Herrod」(23,11b/c、体感11ノーマル)★MOS・・・Centennial Glen
「Chase the Lady」(23,11b/c、体感:ムリ)敗退・・・Centennial Glen
今日はI氏をシドニー空港まで迎えに行ったので夕方から3本しかトライできなかった。

◎12/31日(月曜)晴れ
「Hairy Horrace」(22,11a/b、体感:ムリ)敗退・・・Centennial Glen
「Acceptably Cosmic」(23,11b/c、体感11ノーマル)★1回目失敗・・・Centennial Glen(Main Wall)
「Acceptably Cosmic」(23,11b/c、体感11ノーマル)★2回目でRP・・・Centennial Glen(Main Wall)
「Padington」(24,11d、体感:ムリ)敗退・・・Centennial Glen
「Lona」(24,11d、体感?)MOSした、と思ったら終了点違い・・・Centennial Glen(Main Wall)
「Madge MacDonald」(25,12a/b、体感12ノーマル)★★★すばらしい内容、失敗・・・Centennial Glen(Main Wall)
「Madge MacDonald」(25,12a/b、体感12ノーマル)★★★失敗・・・Centennial Glen(Main Wall)
「Madge MacDonald」(25,12a/b、体感12ノーマル)★★★失敗・・・Centennial Glen(Main Wall)

◎1/1日(火曜)晴れ
「Madge MacDonald」(25,12a/b、体感12ノーマル)★★★失敗・・・Centennial Glen(Main Wall)
「Madge MacDonald」(25,12a/b、体感12ノーマル)★★★RPやっと成功・・・Centennial Glen(Main Wall)
「Earnest In Africa」(25,12a/b、体感12a)★★失敗・・・Centennial Glen(Main Wall)
「Earnest In Africa」(25,12a/b、体感12a)★★RP・・・Centennial Glen(Main Wall)
「The Tube」(24,11d、体感11+)★★★MOS筆者の好み・・・Centennial Glen(Wave Wall)
「Jaws」(21,10c/d、体感10ノーマル)★★★おもしろい、F・・・Centennial Glen(Wave Wall)
「Horrace Herod」(25,12a/b、体感:ムリ)敗退・・・Centennial Glen(Main Wall)

◎1/2日(水曜)晴れ
午前中・駅時刻表チェック、銀行換金追加、エコポイント観光、ガソリン注入($51)マウンテンショップ
昼から新しいエリア/Logan Brae・アプローチチェック、ついでに登る
「Dead Man Walking」(22,11a/b、体感11−)★★★OS、おもしろい・・・Logan Brae
「The Never Believers」(23,11b/c、体感11ノーマル)★★★失敗・・・Logan Brae
「The Never Believers」(23,11b/c、体感11ノーマル)★★★RP・・・Logan Brae
本来レスト日なので、以上終了。

◎1/3日(木曜)曇り一時雨、風強く寒い
「Split Wave」(23,11b/c、体感11ノーマル)★★★失敗・・・Centennial Glen(Wave Wall)
「Split Wave」(23,11b/c、体感11ノーマル)★★★RP・・・Centennial Glen(Wave Wall)
「Rubber Lover」(25,12a/b、体感12a)★★★失敗、この壁一番のオススメ・・・Centennial Glen(Wave Wall)
「Rubber Lover」(25,12a/b、体感12a)★★★RPうれしい・・・Centennial Glen(Wave Wall)
「Vertical Dementia」(24,11d、体感12−)★★★★★すばらしい内容!失敗・・・Logan Brae
「Vertical Dementia」(24,11d、体感12−)★★★★★濃度が高い、あと1手で失敗・・・Logan Brae
・・・I氏があまりに寒そうなので終了。

◎1/4日(金曜)雨のち曇り
「Vertical Dementia」(24,11d、体感12−)★★★★★失敗、登りたい・・・Logan Brae
「Vertical Dementia」(24,11d、体感12−)★★★★★失敗、昨日登っておくべきだった・・・Logan Brae
「Vertical Dementia」(24,11d、体感12−)★★★★★やっと成功RP、最後まで気が抜けない・・・Logan Brae
「Stephen Grunter」(18,5.9、体感10-)★MOS・・・Centennial Glen(Junket Pumper Area)
「Billy Bunter」(19,10a/b、体感10-)★OS・・・Centennial Glen(Junket Pumper Area)
「Junket Pumper」(24,11d、体感11+)★★★F、おもしろい・・・Centennial Glen(Junket Pumper Area)
「Trix Roughly」(26,12c、体感12+以上)★★★★難しすぎる・・・Centennial Glen(Main Wall)
「Shore Break」(24,11d、体感11+)★★失敗、疲れてきたかも・・・Centennial Glen(Wave Wall)

◎1/5日(土曜)雨
本日未明に、パートナーI氏帰国。
その為、昨日は無理に登りすぎ、指が痛い。
(6日間登り続けたのがマズかったか?)
いずれにせよ、雨なのでレスト。
でも、昼から雨脚が弱まったのでブッシュウォーキング(アプローチ下調べを兼ねる)。
Porters Pass(Dogs, Cat&Apples Wall)で雨の中をクライマーが登っていた。
「ハーネスとロープを貸してやるから登ってみろ」、と言われた。
「靴もないし、レスト日だ」、と断る。
・・・いろいろ情報を教えてもらう。

◎1/6日(日曜)霧雨+曇りのち晴れ
本日、最終日。
ドライブに時間がかかり、アプローチのややこしいThe Freezerを独りで見に行く。(指が痛い)
11:00出発〜12:00到着〜1:00pm岩場
地元の方にビレイしていただいた。
「Swalk」(22,11a/b、体感11−)★★★★MOS、ロングルートおもしろい・・・The Freezer
「Old Blobby」(20,10b/c、体感10+)★★MOS・・・The Freezer
「Terra Incognia」(19,10a/b、体感10-)★★OS・・・The Freezer
「Meat Mallet」(24,11d、体感11ノーマル)★★★★OSロングルートおもしろい・・・The Freezer
この岩場には、3パーティ+筆者。
(このうち1パーティは初心者ペア、1パーティは上級者+家族、もう1パーティはベテランペア)
後に判明したが、あきらかに上手いと感じた方は300本以上ルート開拓しているMr.J.Smoothyであった。
サインもいただき、話もいろいろ聞いた。
ビレイもしてもらった。
しかも、筆者のロープが「60mを切断している」、と言うと、
「これを使え」、とロープを貸してくれた。(感謝!)
これにて、オーストラリアでのクライミング終了。

★グレード
  今回ほどリーチに泣かされたツアーはない。
 (ドイツ・フランケンユーラもホールドが遠く、1ピン目も遠かったけど)
 でも、今回はそれ以上。
 ホールドが遠い。
 出だしが悪い、って言うかボルダームーブ。
 特に、スラブはどうしようもない
 「なぜ私が11で敗退しなければならないのか?」、と怒ってもしかたない。
 ・・・届かないんだから。
 でも、日本人は体重が軽いので、ルーフや前傾ではグレードより甘く感じる場合もある。
 自分が楽しいと感じ、登りたいと思うルートをトライすればよいでしょう。
 これが基本。
 それよりも、雄大な景色と自然を満喫したい。

★ボルト&終了点
 ボルトはケミカルに打ちかえられている。
 人気エリア、人気ルートは特にそう。
 安心してトライできる。
 打ちかえられてないルートは、トポに記載されている。
 終了点はケミカルが2本打ってある。
 回収の際は、セルフをとりメインロープを通して結びなおす必要がある。
 もし、日本人以外の方にビレイしてもらうなら、意思の疎通をしっかりすること。

★現地クライマー
 人口密度が低いせいか、クライマー密度も低い。
 すばらしいエリアでわれわれだけ、って日も(何回も)あった。
 順番待ちなんてありえない世界。
 世界中どこに行ってもいる日本人クライマーにも、遭遇しなかった。(どうしたんだ?)
 オーストラリアの方は親切で、いろいろ教えてもらった。
 米英語と異なるかもしれないが、我々東洋人に合わせて解るように話してくれた。

★レンタカー
 岩場へのアプローチに、レンタカーは必要。
 でも、どうしても経費節減したい、
 あるいは海外での運転に自信がない、って方もいるだろう。
 シドニーからカトゥンバかブラックヒースまで鉄道$12くらい。
 もしブラックヒースに滞在してCentennial Glen、Porters PassやShipley Upperしか登らないなら、
 レンタカーは必要ないでしょう。
 でも、The Freezer,Boronia Point, Bardens Lookout, Zap Crag, Bowens Creak等は、車が必要。
 ブラックヒースにあるLogan Braeでも車がないと、かなりしんどい。
 できれば、レンタカーを準備した方が(より)楽しめる。(買い出しも便利)
 オーストラリアは日本と同じ右ハンドル、左ラインなので違和感はない。
 (走っている車もトヨタ、ニッサン、マツダ、ミツビシ、ホンダ・・・ここは日本か?)

食事&買物
 すべて外食かテイクアウトで部屋で食べた。
 街の外食産業は、愛想なさすぎ。
 岩から帰ると、街全体が暗い・・・すなわちほとんど閉店状態。
 これは曜日にかかわらず同じ。
 大晦日でさえ、何のイベントもなく、早々と店じまい。
 でもよいことがある。
 タイと違って、お腹を下さないこと。
 街にあるタイ料理店でタイ料理とアイスクリームを食べたが問題なし。
 (まさか、オーストラリアでタイ料理を食べるとは思わなかった)
 カトゥンバのスーパーマーケットはでかい。
 たいがいそろっている。
 ただし、物価は日本と同じか高い。
 食料も飲料もおやつも。
 ビールもブランディもワインも。
 衣類も書籍も。
 ギアもクライミングシューズも。
 ただ、ケーキは量のわりに安いように感じた。(ドイツにはまけるけど)
 ヨーグルトは濃くて美味かった。
 プリンは期待したほどではなかった(フランスやイタリアの方が美味い)
 酪農国のわりにチーズも高い。
 牛乳は低脂肪を飲んだ。(これなら腹を下さない)
 チョコレートは甘すぎ。
 オレンジジュースは比較的安くて美味かった。
 パンは当たりはずれがある。
 木の実や果実が入った食パンが美味い。
 果物はいろいろそろっているが高い。
 人数が多かったら、スイカを買って食べたんだけど。
 ピザは$10・・・でかくて1人で食べられない。
 チキンカバブ$8で同様。
 どの食品もカロリー高そう・・・太った人が多いはずだ。

★総括
 オーストラリアは初めてなので、楽しめた。
 心配事、苦労もあった。
 独りでクリアーすることも多かった。
 でも、これも「異邦人感覚を味わう」、って楽しみのひとつ。
 アプローチも南仏カランクに匹敵する美しさで堪能した。
 (カランクは横が地中海、オーストラリアはユーカリ原生林を眺めながらのアプローチ)
 いずれ、再訪することもあるでしょう。
 なお、今回のツアーにあたってKHさんにはメールでいろいろ御教示いただいた。(感謝)

PS
今回は出来る限り要点と事実だけを書くようにした。
資料として残したいからである。
だから、あまり面白くなかったかもしれない。
来週くらいに、もう少し感じたことを書き込みたい。
また、会計報告もまだなので、しておきたい。
写真もまったく未整理、見ることもしていない。
来週あたりアップするかも?

【参考リンク】
クライミング関連
クライミングジムPUMPの木村伸介レポート
http://homepage3.nifty.com/hungover/australia/index.htm
http://www010.upp.so-net.ne.jp/kaigai2/tasumania/midasi.html
ブルーマウンテン・クライミング

レンタカー関連

エイビス

https://www.avis-japan.com

0120-311-911

ハーツ

http://japan.hertz.com

0120-489-882

バジェット

http://www.budgetrentacar.jp

0120-150-801

http://www.magosido.com/leisure/rentacar.htm

宿泊関連
http://katoomba-nsw.com/ACcamping.html
http://katoomba-nsw.com/KatoombaMountainLodge.html
http://www.katoomba-nsw.com/camping.html
http://katoomba-nsw.com/FlyingFox.html
http://katoomba-nsw.com/KatoombaYHA.html
http://blackheath-nsw.com/Accommodation.html
http://www.bluemts.com.au/EchoPointVillas/villas.htm


整体登攀


激登日記!!


 豪州紐登攀 最終回


 豪州紐登攀 7


 豪州紐登攀 6

 豪州紐登攀 5


 豪州紐登攀 4

 豪州紐登攀 3

 豪州紐登攀 2

 豪州紐登攀 1

大西工業壮年部豪州合宿(番外編)


大西工業壮年部豪州合宿10

大西工業壮年部豪州合宿9

大西工業壮年部豪州合宿8

大西工業壮年部豪州合宿7

大西工業壮年部豪州合宿6

大西工業壮年部豪州合宿5


大西工業壮年部豪州合宿4


大西工業壮年部豪州合宿3

大西工業壮年部豪州合宿2

大西工業壮年部豪州合宿1



↓【会計報告&追加】

【会計】
自宅から空港・・・約3,100円(2700+400)
航空チケット・・・185,000円(帰国を月曜にしたから安くなった、日曜なら25万くらい、8月くらいには予約必要)
レンタカー・・・72,000円(8,000円×9日)
宿泊費用・・・$493(29×1,49×6,55×2)
coles(大型スーパー)での買い物総合計・・・約$100
酒(ワイン2本)・・・$20
外食費用・・・不明
ガソリン・・・約$80(ガソリンの種類はunleaded(無鉛)、レンタカーはたいていこれ)
        (ちなみにREGULARは有鉛、ハイオクはPREMIUM)
トポ(1)・・・$54.95
トポ(2)・・・$39.95
国際免許証・・2,650円+800円
お土産・・・不明
・・・これくらいかなぁ?多分35万円以内で収まってるはず。

【お土産】
職場と自分用にチョコレートいくつか
自宅用にお菓子とフルーツケーキ
自分用にぬいぐるみ1ヶ

【ギア】
短ヌンチャク12セット
長ヌンチャク3セット
シュリンゲ3本
ATC、8環
ロープ60m、1本

【必要なもの不要なもの】
ひげそりを持って行ったけど、使用しなかった。
短パンを持って行ったけど、はかなかった。
パンツ3枚、Tシャツ3枚、長袖1枚・・・OK(次回はフリース、毛糸帽子も)
薬・・・胃腸薬、頭痛薬、湿布・・・OK
ビーチサンダルは現地用・・・けっこう役だった
コップも持って行った・・・酒を飲むのに役だった
辞書は持って行かなかった・・・今回は特に必要感じず
携帯も持って行かなかった・・・海外仕様手続きする余裕かかったのもあるが、次回どうだろう?

【服装】
蚊が多いので、足首までのクライミングパンツばかり使用
夜は寒いので、長袖を着て、毛布をかぶって寝た
ただし、日中陽が照ると、大変暑い。

【英語】
基本的にイギリス英語のように感じる。
例えば・・・
lift elevator
book resavation
graund floor first floor
また、発音では一般的にエイをアイを発音するようだ。
ツゥデイ(today)をツダイのように。
これって、つまり「マイフェアレディ(My Fair Lady)」じゃないの?
オーストラリア英語、ってコックニー(Cockney)?
ヒギンズ教授がイライザに教えたように、
The rain in Spain ・・・って練習したらいいのか?(笑)
あるいは、Sex Pistolsを聴いたらいいのかな?(79年によく聴いたけど)

ところで、この文章で持ち帰りをテイクアウトと行っているが、
オーストラリアではテイクアウェイらしい。
また、筆者は有名クライマーにサインをもらったが、正確にはautographだ。
一般的なsignatureと区別すると(学生時代)習った覚えがある。(豪、米)

現地での筆者の風体は、髭も剃らず服装も汚いので、言葉だけでも丁寧、を心がけた。
仮定法を多用した・・・つまりWould you・・・・?の文型で。
May I・・・?も使った。
外人同士で「あの日本人はpoliteだ・・・」と言っているのを聞いて、ほくそ笑んだ。
(あまり多用したら卑屈か?)

PS
念のために書いておくけど、筆者の英語力は低い。
知っていることを全部書いて、見せているだけ。
誤解なきように。

【動物】
動物はカンガルーの後ろ姿をみたくらい。(すぐ逃げていった)
ウォンバットも見なかったし、コアラも見なかった。
鳥は原色のハデな鳥をよく見かけた。
レスト日に、動物園に行くつもりだったけど、
日程の都合で中止・・・少し悔やまれる。

【食事】
ほとんど外食ですませた。
最初から、作る気まったくゼロ。
(これでアウトドアなのか?)
カトゥンバの外食産業は閉店時間が早い。
まったく愛想なし。
それでも、何店か試したけど、味は・・・まぁまぁ、かな、量は多いよ。
値段はそんなに安くない
・・・観光地だから?それともこんなもん?
例のフィッシュ&チップスは試さなかった。
油ものが苦手なため。
(お腹をこわしてでも、1回ぐらい試してもよかったか?)
かなり危険な賭だ。
食べ物で一番印象に残っているのはフルーツケーキ(かなり重量あり、英国伝統ケーキらしい、美味かった)

【本】
小説2冊持って行った・・・「離愁」「誰か」、もう1冊あってもよかった。(足りなかった)
ガイドブック1冊

★最後に、お腹を下さなかったこと、病気、ケガ、事故がなかったことを感謝したい。
 もちろんパートナーにも。