【『備後のユージ』(5.14a)RP】(2005年6月8日開設)


先月―5月のGWが終わった頃、
・・・噂を聞いた。
ホッシーが「備後のユージ」(14a)をRPしたと。
コメントお願いしたら、以下のメールをいただいた。
筆者は、92年ホッシーがデビューした頃から知っているが、
「若くて熱心なクライマー」、って印象であった。
ここまで上達するとは思わなかった。
熱意、努力、才能でしょう。
また、忘れていけないのは、パートナーの影響と協力。
中貝次郎氏の「支え」抜きには語れない。
今回、14aをRPされたが、これも通過点。
「ホッシーまだまだ伸びる」、と思われる。
さらなる飛躍を期待したい。 byたきやん



『ビンゴのユージをレッドポイントしました』


 おもえば昨年の暮れ、ヨーロッパで8bプラス(14A)を果敢にトライし、最終日に終了点間際までいきながら、涙のフォール・・・
泣く泣く日本へ帰ってきました。(あーこのうっぷんをどこで晴らそう・・)


 最初に学力石に行ったときは、主人・次郎につきあって寒い中いやいやでした。
日曜日しか行けない岩場で、まして私たちが週末クライミングに出かけることができる日だって少ないのに、
今シーズンなんてとうてい無理、まあせっかく来たからさわってみるか、という程度でした。
その後、合間にB−セッションなんかもあり、岩場に行くことすら少なかったのです。
ところが次の週に、リードコンペをひかえ、気合も入っていた日、いきなりムーブがつながり、次郎と同じ到達高度をだしてしまいました。
あせった次郎は、次のトライでレッドポイント。私もにわかに期待がふくらみました。
しかし天気や岩場のコンディションはもう悪く、やっぱり今シーズンは無理だなとあきらめていました。


 そしてゴールデンウィーク、天気は良いのに私は毎日仕事で、最後の土日だけ岡山に行くことができました。
なのに金曜日はどしゃ降りで悲しいばかり、ほとんどあきらめ気分でした。
けれどクライミングとは分からないもので、あきらめてリラックスしていたのが良かったのか、パワーがたまりにたまっていたのか、
8日の日曜日、レッドポイントすることができました。
15回くらいのトライです。
正直なところ登れたときは、パンプしてつらかったというよりは、
「これを逃して落ちてはいけない、今日逃したら今シーズンはもう終わりだ。」という緊張感のほうがしんどかったです。
だから登ったときは、元気だったのに、次の日ぐったりしてしまいました。


 備後のユージは、私が今までヨーロッパでトライしてきた14Aに比べると、登りやすかったというか自分にあっていたような気がします。
(ヨーロッパのルートはホールドが遠い!)
でも日曜日しかトライできなかったり、岡山の岩のコンディションの難しさもあって、良い状態でトライできる回数が限られています。
私も後半は濡れた壁で苦労しました。
だからそんな中、なんとか今シーズン中にレッドポイントできたことが本当にうれしいです。
最後までつきあってくれた主人次郎に感謝します。

 蛇足ですが、次郎は私に付き合ってくれている間に、サイコネスもRPし、備後のユージからサイコネスにつなげるルートにトライ、ムーブはできたようです。
さらなるハードなルートがうまれそうです。
私も、今回レッドポイントできたことで、もっと難しいルートを目指せるのではないかと、自分のことながら期待しています。
グレードをこれ以上あげるのは厳しいかもしれませんが、難しいルートはたくさんあるので、さらなるチャレンジをしていきたいな、と思っています。
いつも応援ありがとうございます。まだまだがんばります!     中貝 星子





今年の備中は、冬〜春先にかけてシミダシがつづき、かなり条件が悪かった。
学力石は日曜日しか訪問できないエリアなので、よけいRPが難しい。
2005年6月8日現在で、6人しか登っていない、と思われる。
まずユージ、ガッキー、阪井さん、マスモッチ、中貝君、そしてホッシーである。
(誤りが有ればご指摘下さい)
もちろん女性初、である。
14aのグレードの女性RPも日本では2人目。
(1人目は真達さん)
いずれにせよ、すばらしい記録である。
悪い条件の中、よくぞRPした!、って感じ。
この調子で、さらに上を目指してほしい。
海外でも8b+RPを期待してます。
コメントありがとう!                   2005.6.8 たきやん

【参考】
別ページに、ガッキー「備後のユージ」第2登のコメントも掲載しています。
こちらも参考にして下さい。