【寄稿文kimuraさんの『CEUSE・レポート』】
(2009年5月16日開設)


昨年2008年に京都のkimuraさんがセユーズに行った、と聞いた。
ムリをお願いして、レポートを書いていただいた。
さっそく読んでみて。
貴重な情報である。

by たきやん



【基本情報】
CEUSE情報ですが僕は去年(2008年)7月16日出発、8月10日帰国。
クライミング日数は15日でした。
飛行機はFIXで¥128,150(カタール航空・阪急交通社で購入)
昨年ユーロ高で当時170円。
向こうの空港で換えて190円でした。
まず、シャルルドゴール空港からTGVでVALENCE TGVへ(約3時間)。79.8ユーロ。
バスにてBALENCE VILLEへ(約20分)BALENCEからGAPへ(約6時間?)22.3ユーロ。
一人旅だったのでキャンプ場まではタク。
チップ込みで40ユーロ。
ちなみに500mlのコーラは1.5ユーロ。

【キャンプ場と生活情報】
キャンプ場は一泊4.8ユーロ。
キャンプ場には一通りの食料は有り。やや割高。
レンタカー有ればG APまで買出し行くほうが得です。
僕は現地で知り合ったオーストリア人と登ってましたが買出しは連れてってもらいました。
(彼らは国から自車)。
コンロはEPIが使えます。
キャンプ場にもボンベは売ってましたが、やはりGAPが安い。
ヘッドだけ持ってけば色んなメーカーのボンベが売ってました。
トポはキャンプ場にて販売23ユーロ。
フランスパン1ユーロ、ワイン4.5。
キャンプ場は温水シャワーや冷蔵庫も有ります。
変換機持ってけば充電も可。
僕はキャンプ生活でしたがアパートは近くには無さそうです。

【ルート情報】
ルートは易しいのからムズイのまで全てクオリティ高くハズレは無かったです。
ちなみに僕は7C+二撃が最高の結果。
6回やっても登れなかった7Cもありました。
OSは7B+まで、7A+以下は全てOS出来ました。
岩場の随所にボルダーが有 り、その陰にギアやロープは残置できたのでアプローチは鬼より楽でした。
ロープは70mがベター。
でもルートを選べば60mでも可でした。

【天候につて】
雨は滞在中、一回だけにわか雨に遭いましたが、他は晴天続き。
日向はメッチャ暑く登りは無理!
午前と午後でエリアはチェンジし、その間は2〜3時間、日陰で昼寝、って感じでした。
但し、日陰は結構涼しく、フリース必携!
ちなみに岩場 の標高は海抜2000mですから。
僕が帰国した後、お盆過ぎから急に秋っぽくなり、昼間も寒くなったみたいです。
午前中は岩も冷たく登れない時も有ったみたいですよ。
まあ、これはその年によるんでしょうけどね。

【感じたこと】
困ったことはキャンプ場や岩場ではナシ。
むしろ空港や駅で言葉が通じなかったことが最大のストレスでした。
なまじフランス語を勉強してくより英語のレベルを上げて行った方が良さそうですね。
以上です。メールでは説明に限界有りますね。

【追加情報】
そうそう、CEUSEをベースにブリアンソンとオピエールと言う岩場も行きました。
でも特筆すべきルートもなくレストデイに観光と見学だけで十分と思いました。
つけ足しながら、GAP〜キャンプ場間をヒッチする人もいました。
僕も当初、節約の為に考えてましたが、ストレスを避けるため、金(タクシー)で解決しました。

以上、レポート終了。

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以上、いかがでしたか?
参考になりましたでしょうか?
7C+二撃されているし、
7B+までOSされているし、
7A+以下は全てOSだし!

さらりと書かれているが、すばらしい内容だ。
私も93年に訪問したが、難しかった記憶がある。
さすが、である。

byたきやん

PS
セユーズは中途半端な位置にある。
南仏(ビュークス、ヴォルクス、シャトベー、オルゴン、シマイ、カランク等)のメインエリアと離れている。
フレンチアルプスにあるブリアンソンとも離れている。
セユーズを登りたいなら、南仏とは別に考えた方が良い、と思う。
私はブリアンソンのキャンプ場から訪問したが、車で3時間くらいかかった覚えがある。
南仏からだと、もっと時間がかかるだろう。

ちなみに、ブリアンソンのキャンプ場は雰囲気がよい。
街も感じがよい。
でも、岩はイマイチな印象が残っている。
その時は、長居せずにフランケンユーラ(独)に移動した。
フランケンユーラはおもしろかった。(パンもうまいし)
でも、雨が多いのが難点かな。