【寄稿文『american fork』『maple』レポート】
(2004年3月3開設)

【アメリカンフォーク・岩場全景】
american fork & maple(USA) Climbing Tour
2003/08/5〜2003/08/19

総勢6人のツアーである。
リーダーは飯田さんで、(人柄ゆえに)交友関係が広く、仲間も多い。
メンバーは関西各地(京都・大阪・神戸・和歌山)から集まっている。

レポート内容は、日記形式で、日にちごとに各人が分担。
それぞれの個性が出て、楽しいレポートとなっている。(byたきやん)


★【8月5日】(日本) (記・北村)
《ビジネスクラスだよ》

快晴、伊丹13:10発(成田ターミナル1経由)サンフランシスコ5日9:11着
長蛇の列に気絶しそうになったが、アナウンスで呼ばれやっと搭乗ゲートゲット!
「アッ栗ちゃんが、捕まってる」背中に大きな金属探知器
どうもライターを持っていたかららしい。昨今はきびしいようだ。
エッ、ビジネスクラス、うそお〜、あ〜ほんまやわ、さっそく機内食
beer please」「wine please 「コーヒー ク・ダ・サア・イ」
ア〜酔った酔った。このまま地球回れ何周でも回っていいよ、って気持ちでした。


★【8月5日】(アメリカ) (記・北村)
《入国問答約40分

快晴、ソルトレイク現地時3:30着(1便遅)→レンタカー会社→国際電話さがし→
  モーテルさがし→午後8時レストランで夕食→う9時頃モーテル着→就寝10時頃
サンフランシスコで入国検査、住所性別空欄の申請書に「おまえ日本語読めるんか?」
「おまえ性別決めとんか?」となかなか通してくれない。後発の人が住所欄に
I don’t know と書いて通してくれたと言う。
「レジャー地の記入」でいいという答えをなかなか言ってくれず、
半時間以上も問答させられ、ソルトレイク行1便遅れで、3時半に
着く。
レンタカーを借り、栗ちゃんの昔の杵柄でモーテル探し。
韓国人経営のモーテル、6人2週540$

夕食はアメリカンレストラン、宗教の町、禁酒禁煙の町、飯田さんビール無くて辛そう!
栗ちゃんビール我慢してる、かわいそう!傷口にとうがらし擦り込んだそうな拷問や!
渓ちゃんと私は「フジモリ大統領物語」に会話はずむ。

【宿泊したモーテル】

★【8月6日】 (記・北村)
《パンクされた、問答無用の国!

10時起床、11時20分アメリカンフォーク下見に出発。15号線を南下しExit281を出てすぐ左折、146号線と分かれて92号線の谷に入る。デビジョン近くで樹下の一方通行標識が目に入らずに通過、「タイヤシュレッダー」にかかる。数分後パンク!
飯田さんのJAFカードでタイヤ修理場へ運搬、楠本さんをむかえに空港へついたのは午後5時半。コリアン酒店の裏の倉庫でバドワイザーで乾杯、「お・い・し・い」地獄に極楽や。クライミングはビビンパの食らいミングとなる。9時半就寝。

★【8月7日】 晴れ (記・楠本)
今日こそはクライミングしようと、朝6時起床。まだ、外は薄暗い感じ。夏なのに夜明けが遅い。そして涼しい。昨日、近くのコンビニで買った、ジャンクフード的な朝食をほおばった。ドーナツのようなパンはめちゃ甘い!「やはり、アメリカ」と変なとこで思ってしまった。

 全員、車に乗り込みいざアメリカンフォークキャニオンへ。右側通行の道路に違和感をおぼえつつ、地平線のみえる景色、そして、大きな山々に感動。広さがいい。一時間ばかり走るとアメリカンフォークキャニオン国立公園にはいった。はだかになった岩山をみるとどこもかしこも、クライミングゲレンデになりそう。この山一個でも日本にあったらな・・・とか思いながら、山々の素晴らしさに、またまた感動。昨日、えらい目にあったという、タイヤシュレッターを横目に通りすぎ、DIVISION WALLへ。アプローチほとんどなく到着。はじめのNORTH FACEにいったが,薄かぶりの細かいホールドの岩質にあまり興味がそそられず、 WEST FACEへ。すると、ガバガバのホールドに薄かぶりの岩が。ここだ!ということで、クライミングを開始。アップは二手に分かれ、LES IS MORE (10a)は結構、難しいようす。POCKET CHENGE(11a).は最後核心でなんとかクリア。で、この岩場の三ツ星ルートDIVISION(11d)にとりつく。飯田氏がマスターオンサイトするが、核心上部でおしくもテンション。その後、楠本とりつくも、核心部で落下。北村氏も一撃目は途中で終わる。栗原氏も核心ムーブをものにするものの、難しいようす。で、2撃目、飯田氏なんなくクリア。マスターオンサイトの難しさを感じる。楠本は2撃目、核心をなんとかクリアするも果ててしまい、その上で落下。無念・・・とはいえども、諦めないクライミングはできたように思う。そのあとの北村氏。核心部以上は初さわりながら、ひとつひとつクリアしていき、レッドポイント。すごい!素晴らしい足づかいだった。

帰りにスーパーにより、果物や野菜など新鮮な食料を購入して、モーテル到着。本日は乾杯したいとのことで、ビールの飲めるモンゴル料理レストランへ。モンゴル焼き肉食べ放題を堪能。ビールもおいしい。10時就寝。

★【8月8日】 晴れ (記・楠本)
朝起きると、時差ボケのためか睡眠不足のメンバーもおり、また、熟睡できたメンバーもいて様々。本日は、THE MEMBRANEへ。ゲレンデに行くには川を渡らないといけないのだけれど、丸太の上を平行に張ったロープをもって渡る。背が低い楠本にはつらかった・・・やはり、アメリカンサイズ。

 ゲレンデはどっかぶりのがばがばホールドにアメリカという感じがした。アップをそれぞれ選び、岩の感触を楽しんだ。で、飯田氏、MANDELA(12a)マスターオンサイトトライへ。そして、マスターオンサイト成功!ひとつひとつのムーブをきれいにクリアし、素晴らしい登りだった。楠本、トライするも、核心で落下。しかし2撃目にレッドポイント!最高の気分!飯田氏に感謝、感謝でいっぱいだった。その後、飯田氏、北村氏はROUTE66(12a)をさわっていたが、かなり難しい様子。栗原氏もRIPTIDE(11a)オンサイト。最後にこれこそアメリカンフォークといわれるLICENSE TO THRILL(11c)を飯田氏、またもやマスターオンサイト!すごい!栗原氏もオンサイトトライするもルーフ越えがむずかしいようで、落下。楠本もトライするも、最後の最後で無念の落下。すべてを使い果たすようなクライミングだった。でも、本当にいいルート、こんなガバガバばっかり日本にはないぞ!

そして、素晴らしい自然。リスがよってきて、かわいかった、本当にかわいいっ!

 夕食はタイ料理レストランへ。アルコールは飲めなかったが、すごく美味しい!その上、量が多くて美味しい。タイより美味しいかも・・・

本日も疲れはて、10時就寝。

★【8月9日】 晴れ (記・楠本)
朝はすこし遅めに起きて、みんなで朝食。本日はレスト日だったので、市内観光に決定。9時すぎに出発。町は都会できれい。モルモン教会を歩いて探すも、なかなか見つからず。おなかがすいて、カフェでピザをほおばる。これもアメリカンサイズ!でかくて5人で3枚は食べれず、残りは今から迎えにいく伊藤さんの昼ご飯に。伊藤さんを、空港で出迎える。車にオイル交換の表示がでていたため、レンタカー店で車交換し、モーテルへ。

本日はメキシコ料理レストランへ。コロナビールで乾杯。しかし料理はいまひとつ。飯田氏はビールも料理もだめだったみたい。モーテルで飲み直す。明日も早いので、10時就寝。

★【8月10日】晴れのち曇り(記・伊藤)
620 起きる。
ソルトレイクシティのモーテルから約1時間でアメリカンフォークキャニオンへ。ハードロックというエリアへ。午前中は日陰。アプローチは車から5分くらい。

SUCIDE BLONDE(5,11b)
伊藤トライ。中間部ではまる。北村悪いスタートで苦労するがRP。栗原オンサイト。 
楠本2撃。伊藤回収にあがって2撃。下部は逆層でボルダー的、中間は振り、上部は デリケートな核心と多彩な内容。

JUGGERNAUT(5.11b)
飯田マスターオンサイト。その後伊藤オンサイト。楠本フラッシュ。栗原2撃。
フェイスルート。ポケットをいかにつなぐかがカギとなる。
TEEANOVA(5.11d/5.12a)
飯田3トライ目にRP.ボルト11本のロングルート。下部悪い逆層フェイスから上部2段になっているハングを越える。
CYBERLAG(5.11d)
 伊藤2撃。TEEANOVAの右、同じく悪い逆層を登り上部ハング越え。終了は右にでる。
PUNCH THE CLOCK(5.10a)
楠本オンサイト。

ROCKAPELLA(5.7)
栗原オンサイト。SOUTH FACE 左側にあるルート。気持ちよさそう。
VAPOROUS APPARITION(5.9)
栗原、楠本ともにオンサイト。

夕方1500くらいから雨が降り出す。雷も。アメリカンフォークキャニオン近くのスーパーに寄るが、日曜は休み。夕食はモーテル近くのチャイニーズレストラン(CAFE ANH HONG)おいしい!今日は楠本さんの歓送会。

【ブラックマジックケイブ】

★【8月11日】 晴れ(記・伊藤)
730頃出発。楠本を空港まで送りに行く。そこからアメリカンフォークキャニオンへ。ビジターセンターでお土産を買う。絵はがき5,6枚とユタ州の地図。今日はブラックマジックケイブへ。車を止めて川を渡ってすぐのアプローチ。左側の壁はスラブルート。
○?(5.11a?)
伊藤マスターオンサイト。最初OROGENYと思ってとりついたルートだが、ルートはもろいし、やけに易しい。どうやらルート図にはないもののほうだ。北村、飯田もオンサイト。核心はワンポイントの小ハング越え。もろくなければ1つ星くらいか?

LEAPIN' LIZARDS(5.10b) UNKNOWN  PLEASURES
栗原マスターオンサイト。その後栗原渓TRトライ。
コーナーをステミングで登るおもしろいルート。
PERSONA NON GRATA(5.10c)
栗原マスターオンサイト。30メートル。1ピン目までが遠く、ガレで怖い。(栗原談)
OROGENY(5.12a)
伊藤2トライするが、下部のムーブが難しい。北村、飯田もトライするが、RPならず。中間までムーブがあるし、ストレニなルート。上部は傾斜が落ちてくるのでグイグイ登れる。まさに3つ星ルート!易しくないよ!
HELIX(5.12b)
伊藤トライ、ボロボロ。スラブからスタートし、ケイブ内をトラバース。三次元クライミング!

1700頃終了。今日はKOHLER'Sというスーパーマーケットに寄る。

2000頃、タイ料理のお店へ。人気のあるお店でつねに人が多い。唯一ビールが飲める店。トムヤムクン、焼きそば、海鮮風サラダなどを食べる。帰りにレストランの左端にあるコンビニへ寄る。鳩山由起夫似の韓国人のやってるお店。日本語が上手。

division(11d) pasties &A G-string(11d) cyberlag(11d)

★【8月12日】 曇り(記・伊藤)
800頃起きる。本日はレスト。ミーティングの結果、今日は場所を移動してメイプルキャニオンへ下見することにする。モーテルも1日だけ近くに借り、翌日登りに行くことになった。

930頃出発。中心街にあるポストオフィスとZION BANKという銀行による。中心街より約30分くらい走ったところにあるブラックダイヤモンドへ。ここは本社工場、それと隣接して、ショップがある。ショップではTシャツとヘッドランプをゲット。飯田さんたちはメイプルキャニオンの行き方を教えてもらっていた。12:00着。ファーストフード店にてお昼。パスタを食べたが、ホワイトソースが油っこい。給油の後、東へ進路をとりメイプルキャニオンへ。FOUNTAIN GREENという町への道を入るが、ダートになっている。かなり迷った末にようやくメイプルキャニオンへ到着。道の両端に広がる礫岩の岩塔群に一同度肝を抜かれる。日本にはない景観だ。ボックスキャニオンというエリアへ。アプローチ1分。

 クライマーが3,4パーティ登っていた。トポを見せて、今のぼっているルートはどれか教えてもらう。クライマーがもしいなかったら、どれがどのルートかわからなかったであろう。帰り道、途中七面鳥を飼育している小屋がいっぱいあった。NEPHIまではしっかりとした舗装道路で帰れることに気が付く。どうやら我々が教えてもらった道は複雑な行き方だったか?(後で帰りの道が教えてもらった道だと発覚)約30分でNEPHIの町へ。街中に酒屋発見。

 モーテル探す。サファリモーテルというところ。1泊$46と$302部屋借りる。プール付。荷物をおろしたりいろいろ準備したのち、モーテル向かいのレストランへ。入るまで気が付かなかったが、ここはどうやらメキシコ料理のレストランらしい。まずかった。

【メープルの岩場】

★【8月13日】・メイプル(記・栗原)
昨日に下見をしておいたので、スムースにとりつくことができた。
途中ターキーファームの強烈な臭いに襲われる。
ずいぶんと離れた岩場にもその臭いが風に乗ってただよってきたのでおどろき。
礫岩の川底にいるような岩場。声が風呂場にいるように響く。
日は当らず涼しいというか肌寒い。長袖長ズボン必携。
上級者が多く、アメリカンフォーク(以下アメフォ)のトポ36ページの写真にのっている
クライマーMindy Shulakと出会う。北村が「この人とちがう?」と言い出すが、
誰も「まさか・・」と本気にせず。とりあえず「Is that you?」と聞いてみたら、
はにかみながら「Yes」の返事。以来、ルートのことなどいろいろと教えてもらう。
北村によると「写真のこの足をみてピンときた!」らしい。
一緒に写真を撮ったりサインをもらはしゃぐ我々であった。

《本日の成果》
【北村】Maple Pickles (5.11a/b)F(フラッシュ)
Grip Tease (5.12a) 3
このルートは3年前にトライしたもののRPできず、今回で悲願を果たす。
「まさか、またトライできるとは思わなかった。」と本人の弁。

【伊藤】Maple Pickles (5.11a/b) M(マスター)・O/S(オンサイト)
Melon Head (5.11b)  
トポにはボルト7本とあるが大嘘でホントは13本。「納得がいかない。」と2度目のトライでRP
Grip Tease (5.12a)   
RP直前レスト中に岩がはがれフォール。帰り際にトライするが、すでに前腕は疲労していて残念。 Pasties and A-G strings (5.11d) 気合いのMO/S
【飯田】Maple Pickles (5.11a/b)F
Downloader (511b) MO/S
Grip Tease (5.12a) 2撃
 Pasties and A-G strings (5.11d) MF
【栗原父】Parilis Play Things (5.11a)2撃 
マスターオンサイトを狙うが失敗。
Maple Pickles (5.11a/b)2
オンサイトを狙うが叶わず。
【栗原渓】Parilis Play Things (5.11a)2撃 
 トップロープながら初の5.11で本人大満足。

★【8月14日】 (記・栗原)
アメフォ/メンブレインとカナビスウオールに分かれる。

《メンブレイン》
【伊藤】 Caress of Steel (5.10a)アップでMO/S
Mandela(5.12a)2撃目、2ピン前でまさかのスリップフォールをするが、そのRP。3撃 
Riptide(5.11a)MO/S
【栗原父】License to Thrill (5.11c)
先日に1回トライしてこの日の3撃目でRP。雷のなり響くなか、気合いのトライ。RP後何度も叫んでしまう。今回で最も印象に残ったトライとなる。 
【栗原渓】Caress of Steel (5.10a)2撃。(トップロープ)前日とはずいぶんと調子が・・。

《カナビスウオール》
【飯田】Sesame Street (5.11b) MO/S
Electric Company (5.11b)  O/S
Field of Screams (5.12a) 2撃。名前の通りちょっと怖いフェース。クラック沿いでバランスが悪い。
【北村】Sesame Street (5.11b) F

★【8月15日】 (記・栗原)
ディビジョンとアッパーディビジョンに分かれる

ディビジョンからアッパーディビジョンまではガレの多い悪いガリーを登る。
【伊藤】The Atheist (5.11b) MO/S
Litmus Test (5.11c)  F
Pocket Debris (5.12a) 2
【飯田】Litmus Test (5.11c)   F
Pocket Debris (5.12a) F  
お買い得。本人曰く「12aが落ちてて、それを拾っただけ。」
【北村】Pocket Debris (5.12a) 3撃
 「嬉しい!!今晩はおごるで!」このセリフは岩場でよく耳にするが、実行してくれる人は少ない。
しかし、この日はタイ料理をご馳走になった。

【栗原父】Physical Therapy (5.9+) MO/S
【栗原渓】Physical Therapy (5.9+) F (トップロープ)
  9らしい9を快適に登る。
父子はこの午後、Timpanogos Cave の洞窟ツアーに行く。
洞窟内は気温8度。1時間登ってやっと洞窟入口へ。
せまい洞窟を解説付きで1時間歩く。 一人$11

★【8月16日】(記・飯田)
6時30分起床。今日は、伊藤君が帰国するため空港まで送る。その後、アメリカでも4本の指に入るという温泉に行く予定だったが、片道3時間もかかるというので予定変更。ユタ大学へ。広々とした敷地で、見晴らしの良い高台にある。誰でも自由にキャンパスに足を踏み入れることができる。校内を朝の散歩。その後モルモン教正確には末日聖徒イエス・キリスト協会へ。ソルトレイクシティは、ユタ州の初代知事であり熱烈なモルモン教徒であった人物である開拓民によって切り開かれたらしい。モルモン教は禁酒・禁煙らしい。酒・煙草は公衆の面前では、飲まない・吸わない。レストランに行ってもビールは販売されていない店が多い。我々は、ビールのある店を求めて歩き回った。

 その後、ショッピングモールで買い物。高さ20メートルもある人工壁が完備されている。1回2ドルで、誰でもチャレンジできる。多くの子供たちがトライしていた。2時、我家(モーテル)に帰宅。ビールを飲んで昼寝。明日に備えて早く就寝。
                           

★【8月17日】(記・飯田)
5時起床。6時発。今日はMaple へ。ソルトレイク市内は35度前後だが、岩場は非常に涼しい。防寒着を着ていても、寒いくらい。太陽の光が非常に恋しい。天気は快晴だが、太陽がキャニオンに当たるのは数時間だ。この岩場はアメリカンフォークと違い、高難度をトライするクライマーがたくさんいる。とはいっても日曜日だというのに順番待ちをする必要はない。自分のペースでゆっくり登れる。

栗原は、Pasties & A G−String(11d) にトライ。4便出すがRP ならず。栗原渓は、Down Loader(11b)にトライ。3回目で、見事にRP。素晴らしい登りだった。自己最高グレードらしい。おめでとう。北村は、Breaking The Eye (12c)に取り付く。2回取り付くが、ムーブが解決出来ない模様。Watermelon Sugar (11c)にトライ。2回目でRP.。本人は、12aのルートをトライしたかったようだ。Mapleは、ルートが分かりにくい。飯田は、Breaking The Eye (12c)に取り付く。一便目でほぼムーブは出来たが、つなぐと難しい。地元の人の登りを観察してみると、上手にヒールフックを使って休んでいた。3便出すが駄目。

★【8月18日】(記・飯田)
6時30分起床。思い出多きアメリカンフォークでのクライミングもいよいよ最終日。Division Wall へ。快晴だが、とても寒い。アメリカ人はね「もう、秋が始まっているよ。」と言っていた。栗原父、 Litmaus Test (11 c )に取り付き2撃目でRP。 Deep End(11a )で、初のマスターOS。素晴らしい。 Remte Control(11a)も、一撃。栗原渓は、 Remot Control   (11a )を3撃目でRP。北村は、Running  Woman(11a)でアップ。Struggling Man  (12a)を3便出すも、駄目。飯田は、Remot Control (11a)でアップ。  Struggling Man (12a)4撃目で、感激のRP。 

★【8月19日】(記・飯田)
起床5時30分。レンタカーに乗り,ソルトレイク空港へ。空港にてお土産を買う。いよいよ帰国かと思うと,寂しくなる。サンフランシスコ経由成田着のユナイティド航空で,多くの思い出を胸に帰国した。


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《クライミングの感想 飯田
「夏に涼しく登れるところは ないか?」「アメリカン・フォークは,夏でも快適らしい。」2年前アメリカ行きの計画を立て,今回6名の参加で実施した。参加者全員が各自の目標を達成し,アメリカの生活を楽しむとともに,事故なく帰国できたことをリーダーとして喜びたい。

 さて,私のクライミングツアーは,最高だった。目標であった「12aのオンサイト」もThe Membrane のMandela 12aでマスターというおまけつきで達成した。会心のクライミングだった。12aには,7本のルートにトライしほとんどのルートを1撃ないし2撃でRPした。

 クライミングエリアは,2カ所に行った。ほとんどは,アメリカンフォークで過ごした。このエリアは石灰岩でポケットが多く,ガバの連続だった。ワンポイントがんばれば12aは登れると感じた。もう一カ所は,メイプルだ。レキが堆積し固まったレキ岩だ。まさにプッシャホールドそのもの。スローパーが多くムーブも多彩で充実したクライミングをすることができた。
ここでは,Breaking The Eyeという12cにOSトライ。パワフルなムーブだったがテンション3回で抜けられた。その後,地元のクライマーの登りも見たが,ヒールフックを使い省エネのクライミングをしていた。やはり12cともなればテクニックが必要だと痛感した。結局,後一歩?でRPはのがしたが,充実したクライミングだった。

 夕食はレストランで食べた。アメリカ・タイ・韓国・中国・メキシコ・モンゴル料理と楽しめた。タイと韓国は,最高!!メキシコ料理は,私の体に合わなかった。

 最後に,楽しいクライミングを共にした北村・栗原父・栗原渓・伊藤・楠本に感謝したい。

 
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《素晴らしきアメリカンフォークキャニオン》 楠本

アメリカに行くほんの1ヶ月前に、ひょんなことから、飯田氏に「アメリカいかない?」と誘われ、旦那に頼みこみ、許してもらい、「アメリカ行きます!」と返事したのが、つい昨日のようだ。そこから、飯田氏と、目指せアメリカを歌い文句のように、クライミングトレーニングが始まった。今から考えると、すごいモチベーションだったように思う。目標があれば、人間、めちゃ頑張ることができるんだなあ・・・と。

 で、アメリカ。アメリカは以前、観光でいったことがあったのだが、今回このツアーに参加して、生のアメリカを感じることができたように思う。そして、アメリカの自然、岩に出会えて、とてもうれしかった。岩に触れている、岩の感触がうれしかった。日本にはないガバガバホールド。グレードに関係なく、たくさんのルートにさわった。9でも10でも味のあるルート。そして、念願の12も落とすことができた。これも、飯田氏のおかげ、感謝感謝でいっぱいだった。ゲレンデではリスがきたりと、日本では考えられないくらいの自然。いいなあ・・もっといたい。そんな気持ちをもったまま、帰国したが、でも自分なりにすごく意義のあるアメリカだった。メンバーの皆さんのストイックな姿勢、クライミングスタイルにも刺激を受けた。そして、自分自身も頑張らねばと思えた。

 海外に行くと、いつも英語の勉強しなくては・・・と思うのだが、今回もできないままアメリカへ。今回の旅がスムーズにいけたのも、栗原氏の英語のおかげ。本当に感謝です。
自分だけではこんな旅行にできなかった・・・(情けない)

と、メンバーの方々に助けられ、支えられ、楽しめたツアーでした。
でも、やっぱり、アメリカンフォークキャニオンはいい!
素晴らしきアメリカンフォークキャニオンでした。


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《私が登ったルート 楠本
DIVISION WALL
POCKET CHENGE(5.11a) フラシング
最後核心のルートでそれまで、楽勝
DIVISION(5.11d)
核心ムーブ作りが楽しい、我慢のルートだった。

THE MEMBRNE
CARESS OF STEEL(5.10a)オンサイト
ガバガバで、とにかく楽しい
LICENCE TO THRILL(5.11c)
日本にはないガバガバルート。ムーブもおもしろい
MANDELA(5.12a)レッドポイント
核心、耐えるのみ、のルート。日本人向きとはよくいったと思う
私にとって、記念すべきルート。よく頑張った!

THE HARD ROCK
SUICIDE BLONDE (5.11b)レッドポイント
ホールドよくみたら、いけるやん!って感じ   
TEEANOVA(5.11d/12a)
しんどい・・・私にはむずかった
CYBERLAG(11d)
ガバガバ・・・でも細かいところも・・・
JUGGERNAUT(5.11b)フラッシング
悪いホールドあっても、気合いで耐えたらいけた。ポケット万歳
PUNCH THE CLOCK(5.10a)オンサイト
アップによかった。でもやさしい・・・かな?
VAPOROUS APPARITION(5.9)オンサイト
たのしい5.9。のっこしがあるのが楽しかった


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                《会計報告》 
★一部一人あたりに換算しました。
 ★1ドル=120円で換算。  ★税込み


1)飛行機代(伊丹ーソルトレイクシティ往復)157440/1
2)レンタカー代(7人乗りミニバン、2週間)140000円→一人1日約2300
3)モーテル代(ソルトレイク2週間、3部屋5人用)$540=64800円→一人1日約1370
4)モーテル代(ニファイ1泊・メイプルに行ったったときに泊まったもの) 
一人部屋$29=3480 4人部屋$52=6240円→一人約1560
5)アメリカンフォーク国立公園入山料(2週間)$14=1680円→一人約360

6)ガソリン代 約$24=2880円→一人約$4=480
(アメリカのレンタカーは満タンにして返す必要なし。途中車を交換したのでガソリンを入れる必要はあまりなかったのでこの値段になった。とりあえず安い。)
7)パンク修理代$64=7680円→一人約1920
(国立公園内で一方通行の道を逆から入ろうとしてタイヤシュレッダーにかかる。
AAAに連絡し、レッカーで修理工場へ。JAF会員証必要)
8)食費(夕食は外食、朝と昼はスーパーで購入したパンやくだものドーナツ。
モーテル
の近くに安いアジア系レストランが多く、1食一人$10~16
夕食(2週間)一人$145=17400円→1食約1240円(だいたいビール代も含む)
朝食+昼食(2週間)一人$80=9600 1食約350
 ※ファストフードは値段が高くほとんど利用せず。
 ※ビールは350_gの6本セット、コンビニで約$6=720円。
9)土産・個人により異なるので・・・。ソルトレイクにはブラックダイヤモンド本社があり、そこでの買い物が大半をしめる。衝動買いに注意!!
1)〜8)合計(2週間滞在)=240,140円+お土産代など

※その他./クレジットカード必携。ガソリンスタンドや国際電話でも必要。
トラベラーズチェックは不便なのでいらない。現金が必要な時は、レスト日に銀行で日本円から換金。
ダウンタウンの「
Zion Bank」で可能。