【寄稿文michiさんの『小川山・カサメリ沢レポート』】
(2006年8月7開設)


michiさんが『小川山・カサメリ沢』に行ってこられた。
お願いして、【レポート】を書いていただいた。
参考にして下さい。



【小川山・カサメリ沢レポート】

『ナイト・デイジー・ダンス』(12b)をRPするmichiさん

7/29〜8/4、Mさんと2人で小川山、カサメリ沢に行ってきました。

7/29 かたつむり 12c 2トライ。リボルトされています。ギアは、下からキャメ2、2、3、.75。
    ボルトは4本。ボルト毎に核心があります。バランシーなフェイス、ややかぶりのレイバック、
    ヒールフックからの決りづらいジャム、最後にスラブ。確かによくできたルートです。

7/30 かたつむり 1トライ。右手のピンキージャムのせいで小指にダメージがあり、敗退。
    隣の かぶとむし 12a に。3トライ目でRP。
    右足のくるぶしにテーピングしておいた方がよいでしょう。

7/31 小川山新道を約1時間のアプローチで 無名岩峰 ラブ・イズ・イージー 11c に。
    昔登ったのですが、殆ど記憶がない。2トライ目で、ピンク・ポイント。
    中間部、フィンガー・ジャムとその上が核心。核心を抜けるとランナウトするので注意。
    一旦テントに戻り、イムジンの裏手の岩峰にある とろろ 12a に。
    20年ほど前のコンペに使われたルートですが、余りのかぶり具合に、ビックリ。OS。

8/1 移動日、レスト。小雨降る。
   ナナーズで3日分の買出しをして、信州峠を越え、瑞牆山、ダートロード約1km奥のパーキングまで。
   昔と違い道がすっかりきれいになっている。
   そういえば、ひっさしぶりのキャンピングのため、ランタンを忘れて、難儀しました。
   ローソクでしのぎました。

8/2 カサメリ沢へ。折りしも、同じ方向に向かう神奈川のKさん、Sさんとご一緒することができ、
   先達となっていただく。大変お世話になり、ありがとうございました。
   一番奥の方のエリアにある トレビの泉 10a、真実の口 10d でアップ。
   ナイト・デイジー・ダンス 12b に。3トライ。上部のムーブがわかりづらく、3回ムーブを変える。

8/3 NDD 通算5トライ目でRP。1990年に拓かれたルートだが、今にしても★★★な内容である。
   それにしても12bはないでしょう。(もっとしんどいという意味)
   オランジュ岩、コート・ダ・ジュールに移り、数本トライ。どれも、まともには登れず。
   増冨温泉へ。

8/4 折角、ここまで来ているのだからと 不動沢 隠し金探し 3ピッチ、に。
   完全にリボルトされています。
   テント9時30分出発。アプローチ35分。1P 11a、Mさんが、トライ。
   このピッチ、カムはキャメ1セット+中間サイズ+エイリアンの極小が一つ。
   Mさん、終了点目前のダイクに立ちこむマントリングで落ち、惜しくもOSを逃す。
   迫真のトライでした。
   2ピッチ目 10c 、3ピッチ目 10c(キャメ1、2) はmichiがリード。
   3ピッチ目には10mほどのランナウトが2回出てきます。
   終了3時。
   むちゃくちゃ充実のクライミングでした。
   (隠し金探し とその周辺DATAについてはFreeFan050に記事があります。)
 
   以上michi


★いつもながら素晴らしい成果である。
そのモチとパワーを分けてほしい。

ところで、「とろろ」は風化がすすんでいて、
(昔)トライ禁止か自粛の記事を読んだ覚えがある、けど。
どうなんだろうか?

私も紹介されて間もない頃、トライしに行った覚えがある。
その時すでにモロかった、と記憶している。
(10年以上小川山を訪問していないので、かなり前か?)
いい加減な情報で申し訳ない。
怪我をしてほしくないので・・・。

byたきやん


★「とろろ」は、トポにも落石注意の文言があるのですが、もう、落ちるような
部分は落ちてしまっているといった感じで、さほどひどくは感じませんでした。
BUT、出だし部分がやや悪いので、登られる際には注意してください。
現在、とろろの左右に新ルートが拓かれています。詳細未詳。
そういえば小川山の山荘に100岩場の改訂版が売られていました。
そこには載っているのかも。

by michi


いずれにせよ、注意するに越したことはない。
アンカーもチェック。
byたきやん