【寄稿文michiさんの『陽朔』ツアー
(2008年1月10開設)


michiさんが『陽朔』に行ってこられた。
そこでお願いして、【レポート情報】を書いてもらった。
『陽朔』に行くときに、参考にして下さい。

それにしても、いつもながら、素晴らしい成果である。
いったいどんな身体をしてるんだ?
byたきやん


2007.12 『陽朔(ヤンソー)クライミング・ツアー』

月亮山

【ルート】

 トポ Krastカフェ前の「スパイダーマン」で100元。
 最新ルートをKrastカフェ内の手書きトポで書き写すことができるが、
 2007年8月のものまで最新トポに印刷されているので、追加記入が必要なものは殆ど無い。

 〔エリア別〕

 各エリアは陽朔市街より南方15qの範囲内に点在している。

 移動にはチャーターバス(何人乗っても25〜30元)が最も良い。
 トポの7ページに呼ぶ方法が記載されている。
 私たちは二日目、午前にKrastカフェの店員の女性に呼んでもらった後は、毎日、ホテル前に8時30分に来てもらった。
 巡航バス(ライトバンを改造した物で定員10名。2.5元)に乗る方法もあるが、白山などはこのバスでは行けない。
 また、サイド・オープンになっている巡航バスは料金が二人20元であった。

 月亮山(ユェリャンシャン) もっとも早くに開拓された。トッド・スキナーはこの地では英雄扱い。
    良質なルートが多い。小雨なら登れるが、あまりひどいと無理。風が吹くと寒い。

 白山 横100メートルに前傾壁が広がり、この地では最大のスケール。
    良質なルートが多い。また取り付きの環境が良い。南面している。

 大榕樹 前傾。高難度によいルートがある。近くに樹齢?百年のガジュマルの巨木があり、観光客で賑わっている。

 レイ・ピー・シャン 穴ぼこだらけの左前傾壁と薄かぶりの右壁とがある。
     右壁はスケールがある。星の多いルートが多い。

 チキン・ケーブ 雨がまったく降り込まないケーブのルーフと側壁にルートがある。
     本数は少ないが中身はよい。

 〔グレード〕 妥当かやや甘く感じた。

 ←白山

【天候】

 気温 2度〜14度。晩秋の備中程度。岩のコンディションは良い。
 白山に行った日には、暖かく、上半身裸で登れた。
 一方、月亮山で風がある時にはガマン大会となってしまった。

 天候 冬は概ね雨が少ないとのことだったが、私たちのツアー中四日雨であった。
 その内の1日は一日中、降ったり止んだり。
 あまり大降りはないが、朝と夕方に小雨が降ることが多い。
 青空が見えたのは二回ほどだけ。
 あとはどんよりと曇った天候が1日続くことが多かった。
 日本の冬の空と違うことが印象深かった。

 

【生活】

 航空券 格安航空券で7.5万円程度。広州経由が多い。
 私は北京経由だった。他に上海経由、香港経由などがある。

 移動 桂林空港から陽朔まで直接タクシーで入って230元。
 桂林に一泊する場合、空港から市街までバスで20元。
 桂林から陽朔への直通バスは15元。
 桂林市街から桂林空港へタクシーで80元。
 バスは桂林駅から出ているようだが、今回見つけることができなかった。
 広州から夜行バスで入る方法もあるようだ(160元程度)

 ホテル 今回メンバー全員が利用したのは陽朔新漓江飯店。
 桂林天元国際旅行社のインターネット予約でとった。
 利用上特に問題はなかった。
 ホテルは一部屋につき二名まで朝食付き。3000円。

 買い出し・スーパー 上記陽朔新漓江飯店の筋向かいやや西にあるスーパーはかなり大きい。
 また、西街にある城中城の地下にある99自選商場は、この地で最大。

 ランドリー 上記99自選商場の上、広い通りから直角に西街方向に向かう通りを少し入ったところ右にある。
 1.5s=12元で、店員がすべて仕上げまでしてくれる。

 OFFの日 私は自転車を借り(10元、デポジット200元)、岩場巡りをした。
 しかし、毎晩繰り出す西街は西洋人対象に観光化された小綺麗な街。通りにはお土産屋、雑貨店、レストランが立ち並んでいる。
 ここに行くのが普通だろう。マッサージ(100元以下)、鵜飼いのショーなどもあるようだ。

 レストラン 上記西街に多くある。多くの店でメニューを店頭に置いている。
 西洋風の店で一人50元程度、中華料理店で20〜30元程度でお腹がいっぱいになる。
 この地の代表的中華料理は淡水魚のビール煮。鯉、ナマズ(鉄骨魚)を食べた。
 また、酒で美味しいのは三花酒。泡盛に煮た風味で53度のものまである。
 これを一晩で一本空ける日が多かった。飲み過ぎである。

 買い物 衣類、バッグ等安い。だが商品に値札の付いていない物が殆ど。
 値段は店員との交渉で決まる。当然ふっかけてくるので、そのことに慣れない日本人は疲れることおびただしい。
 年末が近づきバーゲン風に値下げする店もあった。

【私が登ったルート】

Name? 7b(5.12b) 大榕樹 マスターOS。初日に登った。トッド・スキナーの名作。

White Devil 7c(5.12d) 白山 5撃。出だし核心。ムーブ難。いかにもこの壁らしい大穴・小穴をつなげるルート。

The Phoenix 7b+/7c(5.12c/d) 白山 マスターOS。横筋のホールドをつなげる好ルート。

Lucky Zone 7b+(5.12c) 白山 2撃。福田氏作のパワームーブルート。既に人気ルートとなっている。

Devil Sticks 7a+/b(5.12a/b) 白山 核心2ムーブだけのルート。

Over the Moon 7b+(5.12c) 月亮山 憧れのルート。会心のマスターOS。今回最大の成果。

White Tiger 7b+(5.12c) チキン・ケーブ 2撃。どっかぶりの三つ星。木村氏作。

The Power of One 7b+(5.12c) レイ・ピー・シャン OS。形状がおもしろい。

The Artful Dodger 7a+(5.12a) レイ・ピー・シャン 2撃。バランス&パワーの好ルート。

Singularity 7a+(5.12a) レイ・ピー・シャン OS。より易しいムーブがあったようです。

Doraemon 7b(5.12b) レイ・ピー・シャン 最後に取り付いた。2撃。

 

【その他】

Krastカフェに日本語のできる諸葛財珍お嬢さんがおり、私たちとしてはいろいろとお世話になり大いに助かりました。