【寄稿文KOJIMAさんの2006年クライミング報告】
(2007年1月12日開設)


kojimaさんからレポートをいただいた。
実は、頼み込んでむりやり書いてもらった。

kojimaさんは普通に社会人をしながら、13後半を登っておられる。
13の前半はRPできても、後半に達する方は少ない。
秘訣を教わりたくて、書いてもらったのだ。
下記の文章から見えてくるモノがある・・・か?

「モチ」「練習」「継続」・・・が必要条件。
もちろん、元気な身体と運動能力は十分条件。
両方揃っても登れないのが「13」だ。
まして「後半」。
・・・我々も頑張りましょう。

by たきやん


2006年を時系列で振り返ってみました。

1月・・・「アブノーマル」RP。
   その後も杉田ロックに数回通うものの、日向で固まり、アリジゴクと戯れる覇気のない姿に、
   今まで積み上げてきた「漢」のイメージが台無し。

2月・・・寒いので岩場は行かず、かわいいかわいいとジムで自分を甘やかす。

3月・・・羽山にも出没するが、主にコウモリで「呪い」に挑戦。
   この頃からジムでは難しい長モノを意図的に避ける。
   自分大好きな人間には岩でも登れず、ジムでも登れないのは耐えられなかったらしい。

4月・・・「呪い」のみ、まだ楽しい。

5月・・・また「呪い」のみ、でも楽しい。

6月・・・さすがに「呪い」に嫌気がさし、逃げるように柏木に通う。
   暑いので裸で登るが、若い奴との筋肉のつき方等身体の違いに内心穏やかでない。

7月・・・「トパッピー」RP、「パレラル」RP。
   夏男全開宣言するが周りの反応はイマイチ。

8月・・・新しい60mロープを購入し、「サーキットブレイカー」に臨むものの、アッサリ玉砕。
   裸で登り続けていたのでチョークバックから悪臭が。
   数日間発生源が分からず、ひとり六畳間で右往左往する。

9月・・・終了点目前で2回連続「サーキットブレイカー」轟沈、凹む。
   神様が与えた試練と自らに言い聞かせるが、そんなものはいらない。


10月・・・「サーキットブレイカー」RP、「ホシナライン」RP。
   自分を誉めて抱きしめる。後半は羽山で「男の花道」を触る。息が止まる。落ちる。


11月・・・「男の花道」RP。
   ここまで成果が出たのでクライミングから離れて将来の伴侶でも探そうかと思うが、
   見当たらないので不承ながら羽山行脚が続く。


12月・・・年末の最終日の最終便で「天晴」RP。ちょっと嬉しい。
   ただ「門前払い」は来年以降に持ち越し。


大きな成果が出たのは6月の柏木に通うようになってからですが、その頃はジムでも狂ったように登り続け、
周りの汚物を見るような冷たい視線にも耐えながら、自らを鼓舞し精進しました。
・・・というのはウソでとりあえず長モノで一発汗をかいて、
その後はそれほど難しくないボルダーを2時間ほどこなすというのがジムでの過ごし方でした。
週末は岩なので、平日3日はジムに通い上記のような自己偏愛的な鍛練に終始しました。
結果的にそれがよかったのかわかりませんが、成果はそこそこ出せたと思います。
ただ上を目指すのであれば、この先このような自己鍛錬では何も望めないでしょう。
あと年間を通して岩場に一緒に通う仲間に恵まれたことが一番大きかったと思います。
みなさまに感謝。


by kojima