【神坂智子さんのページ】

 【著者略歴】

神坂 智子(こうさか ともこ)岡山県出身。
1973年「リ・リンド・リン」で小学館「少女コミックでデビュー。
代表作に”シルクロード・シリーズ”、「T.E.ロレンス」、「蒼のマハラジャ」、「カラカモンの大空」など。

緻密な歴史・時代考証に基づきながら自在な世界観を繰り広げる希有な作者。
シリアスな作品が主体だが、きっちりした設定の中でも卓越したコメディを織り交ぜてみせる。
読みごたえのある作品を世に送り出す、息の長い作家である

神坂智子 - Wikipediaより

神坂智子的世界

2007年6月26日(火曜)

「カラモランの大空」(全6冊)神坂智子(潮出版社)
マルコ・ポーロの伝記。
みごと!
なかなか映像再現できないよ、これは。
さすが、神坂智子さん。
それぞれ巻末についているコラム風取材メモが好き。
苦労して取材してますねぇ。
皆さんも図書館で見つけたら読んでみて。
オススメ。
PS
重版している様子がない。
残念なことだ。
連載した雑誌がマイナーだから?

2007年4月26日(木曜)

「ちょっと危ない世界旅行」神坂智子(潮出版社)

神坂智子さんの旅行記。
これらの取材が元になって、
様々な作品が生まれている。
読んでいて興味深いのはイスラム圏への旅行記。
いつか行ってみたい。
資料をしっかり読んで。
「アラビアンナイト」も読んでおきたい。
2007年4月8日(日曜)

「T・E・ロレンス 全4巻」神坂智子(新書館)

タイトルどおり「T・E・ロレンス」の伝記。
伝記としておもしろいが、中東情勢の勉強にもなる。
イスラエル誕生のいきさつについても触れられている。
パレスチナ問題の鍵となる条約についても。
それにしても、著者はよく調べている。
相当な資料を消化し、中東にも出かけている。
紛争が収まったら、私も中東を訪問してみたい。
(しばらくムリか?)
神坂さんは、この後マルコポーロの伝記「カラモランの大空」を描き、
シルクロードシリーズへと進む。
いずれも書店店頭での入手困難。
重版していない様子。
質の高い作品なのに残念だ。
コアなファンは存在するようだが少数。
内容がマニアックで地味すぎるのだろうか?
2007年3月28日

「蒼のマハラジャ」(全10冊)神坂智子(角川書店)

急に神坂作品を読みたくなった。
ひさしぶり。
前回読んだのは、もしかして80年代?
「パンと懐剣」以来!
(このタイトルを見て「なつかし〜」、っておもった方・・・かなりのマニア)
今にして思えば、神坂さんって『異文化』と『歴史』が作品の根幹にある。
今回の「蒼のマハラジャ」もインドが舞台。
インドを中心に、イギリス、サウジアラビア、イスラエル、スイス、アメリカ・・・とスケールがでかい。
イギリス植民地支配、第二次大戦、インド独立、パキスタン分裂まで。
う〜ん、すごい。
よくこれだけの材料を消化して、娯楽作品にしたものだ。
すばらしい。

PS
絶版状態、古本屋をまわったが見あたらず。
入手困難。
図書館で借りた。