【くらもちふさこさんのページ】

          【著者略歴】


2008年1月14日(月曜)

「天然コケッコー」(全14巻)くらもちふさこ(集英社)
面白さ
内容 僻地を舞台にしたほのぼのライフ
濃度 巧すぎる、さすが!
点数 95点
気分 くらもちワールドへようこそ
オススメ
実は、90年前半にリアルタイムで1,2巻を読んだことがある。
でも、その時は「ふ〜ん」、って感じでおもしろさ、すばらしさを理解できなかった。
今回14巻すべてを年末年始にかけて読んだ。
あれから15年たって(やっと)「すごい!」、と感じることができた。
絶妙な心理描写。
巧みな自然描写。
心理描写と自然描写の渾然一体となったくらもちワールドだ。
舞台はS県となっているが、島根県と思われる。
かつて出雲大社、玉造温泉に行ったことがあるし、
クライミングに行ったこともある。(Mウォールも訪問した)
親しみのある県だ。
機会があればこの舞台を訪問したい。

【参考】
街物語(4)】「天然コケッコー」漫画のままの田舎 島根県浜田市

2007年12月8日(土曜)

「駅から5分」(1)くらもちふさこ(集英社)

面白さ
内容 彩りのクロスオーバーストリー、とオビにある
一言 人を描いて街を表現、街を描いて人を表現
点数 93点
気分 パズルを解いている気分
オススメ


架空の街・花染町を舞台に、物語が展開。
人を描いて街を表現、街を描いて人を表現、って感じ。
街の中にも多重構造で「社会」がある。
・・・「小学校」「中学校」「高校」、
・・・街に住む人、他から訪問する人、
・・・花染町のネット社会まで描いている。
上記コミュニティーと人が多重構造でリンクし影響し合う。
さすが、ベテラン・くらもちふさこさんだ!
過去の作品では、あまりに表現が巧すぎて(内容より技巧が浮き上がり)、
感情移入しにくい作品もあったが、この作品は見事なできばえだ。
まだ1巻だけれど、まだまだ複雑にクロスオーバーしていくことでしょう。