【寄稿文/Yukaさんのスペイン・マラガツアー】

    


Yukaちゃんから、マラガ・ツアーのレポートをいただいた。
プロの方に無料で書いてもらっていいのか?って声もあるけど。
(実は、ツアー前から頼んでいたのだ)
今年のスペインは寒かったようで、岩の状態もイマイチ。
それでも、8aを3本RPしてるのはさすが。
お互い歳をとってきましたが、まだまだガンバでしょう。
byたきやん


【スペイン・マラガツアー】by yuka

2005.12.16〜1.9

マラガの岩場は、かなり広い範囲でエリアがあります。
トポでみるとすごくたくさんのエリアとルートがありますが、マルチピッや、傾斜が垂直以下だったりと、
現代のスポーツクライマーのニーズに答えてくれるエリアは、少ないように思う。

マラガの岩場といえば、エルチョロから歩いてゆける、ポエマ・デ・ロカ(約30〜40分)と
マキノドロモ(約50〜90分)を指すと思われる。
今回はそこに行った。

アプローチはエルチョロに数件しかない宿
・・・クライマーズハウスのような安いけれどあまり快適とは言えないところと、ホテルがあります。
(個人差があると思いますが・・)
われわれは当然快適なホテルに泊まりました。
三週間で1000ユーロ。
キッチン、お湯のふんだんに出るバス、トイレつき。

岩質は石灰岩で、スケールは大体どのルートも70メートルロープがないと降りるのに不安な長さで、
時には70では降りれないルートもある。
よって、ムーブはさほど悪くはないように感じた。
8Aを四本トライしましたが、どのルートもムーブはすぐにできて、つなげるのが、苦しいと言う印象でした。

クライミングの日数は、今年のヨーロッパは総じて寒いようで、マラガも例年より天気が悪いことが多いようだった。
雨や曇りで、雨が降らなくても雲の低い日は岩が結露してしまい、三週間行っていて10日くらいだった。

ポエマ・デ・ロカには、初日に体ならしに一日行っただけで、あとは全てマキノドロモに行った。
毎日、違うルートでアップして、6B+から7B+まで10本、一本を除いて、全部オンサイト出来ました。
メインのトライは、毎日一本ずつ8Aをトライして、3本を三回から、4回目でレッドポイントしました。
もう一本やった8Aは最後の一手が二本指からの遠いランジがありレッドポイントは出来ませんでした。
そこまではうまくつながっていたので、もう一日あれば登れたと思います。
残念でした。最終日にデットのところまで来たにもかかわらず、過労で死にそうだったせいか、
なんとなく「もういいや」と思ってしまいました。
精神的にヨワヨワ君でした。
そのほかには、7C+を二回目で登りました。

出発前は、三週間かけて、8B+か8Bを一本登るのが目標でしたが、
エリアにあった8B+二本のうち、一本は死んでいて、
(それでもなんとか様子を見るために終了点までは行ってみたけれど、スナスナ、ぼろぼろで駄目で)
もう一本は、超リーチのムーブ?でだめでした。
なんとかならないかと極小ホールドやスタンスも探ってみたのですが、
これくらいのグレードになると、多くの人が登っていて、ムーブのヒントがあったり、
自分に向いていないと厳しいな〜と思い、8の前半をたくさん登ることで、下地固めをすることに目標を変えました。
(8Bや、8A+には手ごろなのがなかった。2ピッチ目とかで・・)

今回のツアーで、もっともっと頑張らなければなぁと思いました。
40歳になったので、迷わずに登りまくります!