【三浦しをんさんのページ】

 【参考】
書名 オススメ度 内容
「神去なあなあ日常」 ★★★★☆ 青春+林業小説、三浦しをんさん最新刊
「仏果を得ず」
★★★★☆ 文楽に賭ける若手大夫の熱い青春。
「まほろ駅前多田便利軒」 ★★★★ 便利屋・多田の元に持ち込まれる難問珍事件、直木賞作品
2009年8月9日

「神去なあなあ日常」三浦しをん(徳間書店)
内容 青春+林業小説、三浦しをんさん最新刊
一般的面白さ ★★★★☆
個人的趣味 ★★★★★
キャラクター ★★★★☆
ストーリー ★★★★☆
点数 88点
気分 林業、ってのがめずらしい
オススメ ★★★★☆
ネット上の紹介 美人の産地・神去村でチェーンソー片手に山仕事。
先輩の鉄拳、ダニやヒルの襲来。
しかも村には秘密があって…!?
林業っておもしれ〜!
高校卒業と同時に平野勇気が放り込まれたのは三重県の山奥にある神去村。
林業に従事し、自然を相手に生きてきた人々に出会う。

三浦しをんさん、いろいろ考えてるし、取材も丹念。
先日、三浦しをんさんの「仏果を得ず」を読んだけど、これは文楽界が舞台。
こんどは、林業が舞台。
山はよく行くけど、林業の実態は知らなかった。
こんな風に植林するのか、ふ〜む、って感じ。
よく調べておられるし、現地取材も熱心にしたんでしょうね。
山に対して愛情が感じられる。
PS
林業は私にはムリそう。
山は好きだけど、虫が苦手だし。
2009年6月28日

「仏果を得ず」三浦しをん(双葉社)
内容 文楽に賭ける若手大夫の熱い青春。
一般的面白さ ★★★★☆
個人的趣味 ★★★★★
キャラクター ★★★★☆
ストーリー ★★★★☆
点数 87点
気分 文楽、ってのがめずらしい。興味深い。
オススメ ★★★★☆
ネット上の紹介 直木賞作家が描く、伝統芸能の世界。
主人公は太夫を語る大夫・健。
人間国宝の師匠や変わり者の三味線弾きに鍛えられながら芸を磨く。
芸に恋に悩みながら健は成長していく。傑作青春小説。
いろいろ小説を読んでいるが、文楽が舞台、ってのは初めてかも。
なかなか、おもしろそうな世界。
能狂言、歌舞伎、文楽、落語・・・このあたりの基本知識は日本人としてあらまもしい。
機会があれば、もう少し探求したい。

2008年4月13日(日曜)

「まほろ駅前多田便利軒」三浦しおん(文藝春秋
内容 便利屋・多田の元に持ち込まれる難問珍事件、直木賞作品
一般的面白さ ★★★★
個人的趣味 ★★★★☆
キャラクター ★★★★☆
ストーリー ★★★★
点数 85点
気分 変人多数登場で楽しい
オススメ ★★★★

便利屋・多田の元に高校時代のクラスメート行天が居候。
この行天をはじめ登場人物が変なヤツばかり。
この変人キャラ大集合のおもしろさ。
自称コロンビア人の娼婦・ルルとルームメイト・ハイシー。
ヒモのシンちゃん。
ヤクザの星と女子高生の彼女・清海。
チワワのハナちゃんと元飼い主・小学生のマリちゃん。
予言する曽根田のばあちゃん。
ストーリーがまとまりすぎない、ってのがいい。
様々なキャラが複雑に絡み合う。
(最近の作家は器用にまとめすぎる)
そう言う意味で小説らしい小説。
小説の王道、と言える。
PS
読んだ後で気づいた。
第135回(平成18年度上半期)直木賞受賞作品。
どうりでレベルが高いはずだ。