【森絵都さんのページ】

          【参考】
森 絵都(もり えと1968年4月2日生、東京都出身早稲田大学第二文学部卒。
児童文学創作の傍らアニメーションのシナリオを手がける。
1990年、『リズム』で第31回講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。
同作品で翌年、第2回椋鳩十児童文学賞も受賞した。
その後も数々の作品で多数の文学賞を受賞している。
第46回産経児童出版文化賞を受賞した『カラフル』と第52回 小学館児童出版文化賞を受賞した
DIVE!!』は映画化もされ、話題になった。
2006年、『風に舞いあがるビニールシート』で第135回直木賞受賞。
以上、『ウィキペディア(Wikipedia)』より
書名 オススメ度 内容
「ラン」 ★★★★☆ ファンタジー+スポーツ
「ゴールド・フィッシュ」 ★★★☆ 「リズム」の続編
「屋久島ジュウソウ」 ★★★☆ 単なる旅行じゃなく、登山するって話
「いつかパラソルの下で」 ★★★★ 深刻にならず、湿っぽくならず、暗くならない。
「つきのふね」 ★★★★ 初期の作品、秀作
「永遠の出口」 ★★★★★ 成長物語が1冊に収まっている、傑作
「DIVE!!」 ★★★★★ 森絵都さんとスポ根の組合せ
「カラフル」 ★★★★★ これがスタンダードかな?
2008年6月22日(日曜)雨

内容 ファンタジー+スポーツ小説
一般的面白さ ★★★★☆
個人的趣味 ★★★★☆
キャラクター ★★★★☆
ストーリー ★★★★☆
点数 87点
気分 「カラフル」クラスのおもしろさを保証しましょう
オススメ ★★★★☆
土曜日に一気読み。
「カラフル」に匹敵するおもしろさ。
ファンタジーだけれど、スポーツものとしてのおもしろさもある。
(ファンタジー色は薄く、あまり意識せず、自然な感じ)
森絵都さんにはスポーツもので「ダイブ」4部作があるが、
この作品のスポーツ熱血度は低い、少し脱力系。
スポーツ縁遠そうな方ばかりが集まっている、ってのがミソ。
それぞれのキャラも楽しい。
オバさんの描き方が巧い。
(少し紋切り型な感もあるけど、それ以上のおもしろさがある)

2006年7月24日(月曜)

「ゴールド・フィッシュ」森絵都(講談社)


「リズム」の続編。
13歳だった「さゆき」が15歳に成長。
装丁は、「リズム」と同じ杉山佳奈子さん。
良い感じに仕上がっていて、内容にもあっている。
2006年7月2日(日曜)雨のち曇り

「屋久島ジュウソウ」森絵都(集英社)
屋久島に行ってみたい、と思っている。
単なる登山でも良い。
できれば、クライミング道具も持って。
さて、あの森絵都さんが屋久島のエッセイを書いた。
早速購入。
単なる旅行じゃなく、登山するって話。
山岳記録・・・ってほどでもないけれど、楽しめる。
山に登ったこともなく、普段運動もしてない方が山を登ると大変でしょう。
山をなめてはいけないぞ。
さて、この本の後半は、海外旅エッセイ、となっている。
内容は凝縮されていて濃い。
私はこちらの方が好き。

005年6月13(月曜日)晴れ

「いつかパラソルの下で」森絵都
オビの文句はこうである・・・
(1)「裏切られた気がした。でも本当は、私が先に父を裏切ったのだ」
(2)「『永遠の出口』以来2年ぶりの新刊にして、『カラフル』『DIVE!!』に次ぐ書き下ろし長編小説!!
   大人のためのハートウォーミング・ストーリー。」
(3)「病的なまでに潔癖で、傍迷惑なほど厳格だった父。
   四十九日の法要が近づいたころ、私は父の生前の秘密を知ってしまう。」
・・・どうでしょうか?
特に(2)番目の謳い文句がすばらしい。
「もう読まずにいられない」、って感じ。
タイミングよく、角田光代さんが朝日新聞に書評を掲載されたし。(6月5日付け)

さて、読んだ感想だけど、「永遠の出口」ほどのおもしろさはないが、楽しめる。
シリアスなストーリーなのに、なぜかユーモラス。
ヒロインが微妙に間が抜けていて、いい感じ。
このテーマにして、深刻にならず、湿っぽくならず、暗くならない。
間合いの取り方が絶妙。
次作も楽しみ。

2003年5月27日(火曜)

「つきのふね」森絵都(講談社)読了
初期の作品であるが、秀作である。
さくら―中学二年になったばかり。
「あたしはちゃんとした高校生になれるのかな」
「ちゃんとした大人になれるのかな」
「ちゃんと生きていけるのかな」
と、オビには宣伝のフレーズが入っている。
思った以上に面白かった。
『へび店長』がさくらに(かつて、さくらが万引きした)バレッタを差出すシーンには・・・、
(う〜ん)泣けた。


2003年4月20日(日)雨

「永遠の出口」森絵都(集英社)読了
おそらく今年度(2003年)のベストブックである。早くも決定!
とりよせていた段階から予感はあったものの、これほど面白いとは思わなかった。
森絵都さんの中でも最高傑作であろう。
「カラフル」「DIVE!!」より濃い。
40度以上のスピリッツクラスである。
この濃度の小説はひさしぶり。快感である。
第一章、第二章、第三章が小学校編。
第四章、第五章、第六章が中学編。
第七章、第八章、第九章が高校編。
この手の成長物語は大河小説になりがちだが1冊に収まっている。
だからこそ濃度が高い。くらくらする。
形式として、小学校4年生から高校卒業までの9年間のエピソードを連作長編の形で綴ってある。
人生案内小説でもあるし、(私のようなおっさんにとって)過去誘導小説(造語)でもある。
作者と私は(たぶん)10歳くらい離れているので、多少世代の違いは感じる。
高校時代など、私とまったく中身が違うし。
それにもかかわらず、共感を感じる。
主人公の紀子になりきって読んでしまった。(ちょとこわいか?)
私が森絵都作品で最初に読んだのは「リズム」である。
その時の印象は、(佐藤多佳子さんの「黄色い目の魚」あたりとくらべて)薄クチだし、
インパクトにもかけたので、しばらく離れてしまった。
今回「DIVE!!」を機に、戻ってきてよかった。
『1冊で判断してはいけない』と言う教訓である。
もう一度過去の作品群をあさってみよう。
*PS ところで、この作品のエピローグが面白い。先に読まないように。
最後に読んでこその面白さである。

2003年3月15日

「DIVE!!」森絵都(2)(3)(4)読了。
今週は、忙しかった。毎日4時間残業。
帰宅して、読書体勢に入るのが11:00pm過ぎ。
もう、寝不足である。
しかし、面白かった!
久々のドキドキ作品である。
『スポーツもの』も久しぶり。
というか滅多に、このジャンルは読まない。
森絵都さんとスポ根との組合せが珍しい。
2003年3月2日(日曜)

DIVE!!(1)を読んだ
これほど面白いとは思わなかった。
森絵都の最高傑作では?
(4)まで出版されているが、毎日残業のため購入する暇が無い。
日曜日まで、続編はお預けか?
休日が待ち遠しい。
*ところで、兄弟で一人の女性を好きになるパターンが描かれるが、
参考図書として、旧くは「エデンの東」、新しいところでは「冬のディーン夏のナタリー」、
マンガでは『カリフォルニア物語」がある。

2002年7月28

遅ればせながら、評判の作品を読んだ。
森絵都「カラフル」である。
語り口がよい。
この結末は充分予測がついたが、やっぱり泣けた。