「面白い本を探してるんですけど」 「いっぱいあるで」 「どんな本が面白いですか?」 「何でも面白いで」 「どの作家の本が面白いですか?」 「どの作家も面白いで」 「もー!、真面目に答えてくださいよ」 「読書ほど、話の食い違う趣味はないで」 「?」 「ワシ個人の中でも、昔読んだ本を今読んでも、面白ないことがある」 「その逆もありますね、昔面白くなかった本が、面白く感じられる」 「進歩したんやろな」 「さぁ、どうでしょう・・・?」 「年齢とともに、実体験も増えていくからな、それが読書に反映される」 「性格・性別によっても『面白いと思う本』に差が出ますね」 「好みのジャンル、好きな作家に差が出るな」 「それじゃ、『これが面白い』と言っても、通じない可能性が高いですね」 「せやな、ワシがなんぼ薦めても、『さっぱりや』って言うこともある」 「そしたら、このHPも無駄とちゃいますか?」 「せやけど、『これが面白い』と主張せずにいられない」 「NHK青年の主張みたいですね」 「ところで、何を面白いと感じるかで、人柄がわかるな、知的レベルもな」 「それは、まずいですね」 「ちょっとでも自分を賢く見せようとして、難解な本を推薦する奴がおるな」 「虚栄ですね」 「ワシは正味やで、見栄はってもシャーナイからな」 「(見栄はりようがないけど)」 「そんな訳で―」 「(どんなわけだ?、脈絡のないおっさんやな)」 「『面白い本は、いっぱいある』ちゅーこっちゃ」 「よー解らんわ」 |