2008年8月20日開設

             【報告ライフルUSA】2008.8/9〜2008.8/17
              ―――RIFLE COLORADO―――

盆休みを利用してライフルに行ってきた。
今まで、様々なエリアに行ってきたが、
ルート数、内容、環境、どれを取っても世界屈指のエリア、と思われる。
夏でも涼しく、クライミングに集中できる。
岩場も備中・羽山クラス(それも前傾)の岩場が道路脇に並んでいる。
各エリアも歩いていける距離にあり、移動も楽ちん。
しかも、そのエリア1つだけでも、一生モン、生涯楽しめる、ってな岩場だ。
難はひとつ・・・あまりに面白いルートが多すぎて、迷ってしまう事くらいか?
自信を持ってオススメするエリアだ。

【ライフルの風景、道の両脇に岩場が点在する、左に小川が流れている】

【はじまり】
最初は行くつもりなかった。
8月から2週間で、計画が進んでいるのは知っていた。
2週間も休めないし、私には関係ない、と思っていた・・・が。
「ライフル来ませんか、デンバーまで迎えに行きますよ」、とmichiさんのお言葉。
盆休みを利用して、急に参加したくなった。
他のメンバーと職場の了解も得て、チケット購入(238,690円)。
参加する運びとなった。

【日程】
1 8月9日 (土曜) 移動
2 8月10日 (日曜) クライミング1日目
3 8月11日 (月曜) クライミング2日目
4 8月12日 (火曜) クライミング3日目
5 8月13日 (水曜) クライミング4日目
6 8月14日 (木曜) クライミング5日目
7 8月15日 (金曜) クライミング6日目
8 8月16日 (土曜) 移動
9 8月17日 (日曜) 移動
9日間あるが、移動で3日つぶれる。
帰国に2日かかるのは時差の関係だ。
クライミングできるのは6日間。
レストはどうするか?
2日登って、1日レスト、残り3日登りにするか?
あるいは、3日登って、1日レスト、残り2日登り?
色々迷ったが、レスト無しで、6日登り続けることにした。(無謀)
でも、身体は保った、なんとかなるものだ。
(疲れは溜まったが、身体はこなれていった)

【登ったルート】(登った日付順、Graded Listより)
eighty feet of meat (11b) OS
cold cuts (11a) OS
fistfull of dollars (11c) OS
firearms (12a) OS
feline (11a) OS
right el sapper (12b) MOS
defenseless betty (12a) OS
pallet gun (10d) OS
primer (11b) OS
cardinal sin (12a) RP(4回目)
pms (10c) OS
squawk box (10b) OS
easy skankin' (12b) RP(3回目)
pretty hate machine (12c) RP(3回目)
以上、14本。
(10・・・3本、11・・・5本、12・・・6本)
ほんとは、もっと色々登りたかったが、
後半は12RPにこだわり、余裕がなくなった。
詳細は下記のとおり。

【easy skankin' (12b)、iida氏、出だし滑り台部分】
【日記風レポート】
★8月9日(土曜)日本晴れ、サンフランシスコ曇り、デンバーは小雨
伊丹 11:00−12:15

羽田 伊丹から約1時間、成田までバスで移動、3000円

成田 16:05−9:18

サンフランシスコ 12:43−16:16、成田から約10時間半

デンバー サンフランシスコから約3時間半

デンバー直行便はない。
なぜ、成田から行ったかというと、関空便が少ないから。
関空に乗り入れている、航空会社が少ない為、すぐ満席になる。
その為、成田まで行くことになる。
さて、今回はトラブル続き。
まず、いきなりサンフランシスコ行きが3時間遅れ。
「これでは乗り継ぎできない、大丈夫ですか?」、と係員に聞く。
「大丈夫です、まだ余裕ありますから」、と係員。
・・・実際は、まったく余裕無し。
乗り継ぎできず、サンフランシスコで予約取り直した。(無料)
デンバー空港では、michiさん、K原さん、U田さんの3人と無事合流。
(iidaさんはモーテルでレスト)
よく3時間以上待ってくれたものだ。(感謝!)
最初は、予定便から私が出てこないので、「なぜ?どうして?」、状態。
語学に堪能なK原さんが、色々係員から聞き出した結果、
「どうやら、サンフランシスコ便が遅れて、トランジット出来なかったようだ」、と判明。
それで理由が解り、腰を据えて待っていてくれたのだ。
無事合流したが、岩場近郊のモーテルまで4時間のドライブが待っている。
ところが、荷物が出てこない!
いつまで待っても出てこない。
荷物処理係の方に苦情を言うと、調べてfedexでモーテルまで届ける、とのこと。
でも、明日のクライミングギアが無いし、クライミングパンツも無いし・・・。
どうしたらよいのか?
モーテル到着は午前1時前であった。
(皆さん、迷惑をかけてすみません)

【本日のお言葉】
『泣きっ面に蜂』


【岩場の駐車場】

★8月10日(日曜)晴れ時々曇り
時差に苦しむ。
夜中、何度も起きる。
明け方やっとまどろむ。
「起きて風呂入って、ご飯食べてや」、と起こされる。
しんどい、非常にしんどい。
狭い飛行機に乗り続け身体がかたまり、時差ボケ攻撃も加わった。
でも、バスタブに身を浸すと、極楽状態。
その後、モーテルで用意してくれるコーンフレークを軽く食べて、紅茶を飲む。
コーンフレーク3種類、飲み物はコーヒー、紅茶、オレンジジュース、アップルジュース、牛乳。
(私は毎日1人で紅茶を飲んだ)
michiさんは5時半に起きストレッチ、iidaさんは6時半頃、私は7時過ぎに起床。
それぞれ生活サイクルがずれているので、朝の混乱はなし。
(同じサイクルだとバスルームが混雑する)
ご飯を食べて身体も動いてきた。

「今日は、軽く登るか」、と気分も向上、前向きとなる。
クライミング初日、がんばるぞ〜!
でも、ザックが無いから、ギア無いし、ウェアも無し。
シューズ・・・K原さんに借りる、サイズが合った(少し大きいけど)、アナサジは初めて履いた、good。
ハーネス・・・iidaさんに借りた。
ロープ、チョークバック、クライミングパンツ・・・michiさんに借りた。
上から下まで借り物姿で、岩場に出撃!
モーテルはparachuteの街にある。
ここから岩場まで約1時間。
岩場に着くと、michiさんが「これアップにいいですよ、オススメです」、とchoss familyをすすめる。
「やさしい11bです」、と。
これが間違いのもと。
せっかく気分良くスタートしたかったのにフォール。
後で調べたら、元々11dのルートで、最新トポで11cとなったルート。
グレードも違っているし、易しくもない。
疲れてアメリカに到着し、アップにするルートとは(到底)思えない。
何より、私は朝1番に弱いのだ。
もし他のクライマーなら「悪意」を感じるところだ。
でも、michiさんだから「しかたない」、とあきらめる。
私の判断ミスだ、他人任せにしてはいけない。

そこで、気を取り直して、アップやりなおし。
eighty feet of meat (11b) OS
cold cuts (11a) OS
これで、気分良くなった。
両者とも(ライフルらしい)タテホールド、スローパーの連続するすばらしいルートだ。
足も百万人フットホールドで黒光りツルツルだ。
入門としては、これ以外では下記がオススメ。
pallet gun (10d) OS
primer (11b) OS
10クラスはあまりトライしなかったが・・・
pms (10c) OS
squawk box (10b) OS
この2つはスラブで難しかった。
11のつもりでトライした方が良い。
(ライフルではスラブが少ないせいか、辛く感じた、前傾はグレードどおり普通、フェースは辛いのもある)
この後、昼食を食べ、プロジェクトウォールに移動。
fistfull of dollars (11c) ・・・気持ちよくOSする。
★★★のすばらしいライン、悪いホールドが適度に続く充実ルートだ、オススメ。

さて、まだ夕方まで時間がある。
この後のトライルートどうしよう?
rumor has it(11b)、rehabilitator(11d)あたりどうだろう?、とiida氏に相談する。
「日にち無いから、もう12やった方がええで」、と明快なお答え。
「何がええかな?」
「firearms (12a)がおもしろいし、登りやすいで」
今日は軽く登るつもりだったが、急遽12をトライすることに。
エリア移動し、firearms (12a) をOSした。
ボルトは11本、出だしと中間に核心有り、核心後も気が抜けない。
これは備中の「女王様」を思わせる★★★、おもしろかった。
「アドバイスを聞いて良かった!」、とiida氏に感謝。
初日から収穫有り、で嬉しい。
本日終了。
モーテルに帰ると、私のザックが受付に到着していた。
「よかった!」
でも、よく見ると破損している。
背負えなくなっている、ザックとして機能しない。
何ということだ。

【本日のお言葉】
『一難去ってまた一難』


【michiさん気合いの入ったトライrendez-spew(13a)】

★8月11日(月曜)晴れ
今日はクライミング2日目。
時差ボケでしんどい、よく眠れない。
でも、身体はまぁまぁ、かな。
腕も張ってないし、背中も大丈夫。
荷物も戻ってきて、靴もギアも自分のだし。
例によって、バスタブに身を浸した後、食堂に行ってコーンフレークを食べる。
9時過ぎに岩場到着。
今日は、feline (11a) でアップOSする。
これもすばらしい内容、★★★。
(思った以上に難しい、落ちそうになる・・・単に私が朝イチに弱いせいか?)
人気ルートの為か、チョーク真っ白。
チョーク付きまくりで、正解ホールドが解らない。
トップロープで初心者が触りまくるから、と思われる。
(これには後々ずっと悩まされた)

さて、これからが真剣勝負。
薦められたright el sapper (12b) をマスターでOS。
これは嬉しい。
Graded Listでは12bとなっているが、エリアトポでは12aとなっている。
つまり12−、ってことでしょう。
(12aでは辛いように思う)
実は、核心部のヌンチャクセットを飛ばした。
「セットしていたらフォールする」、と判断したからだ。
下をチラと見て、「グランドしない」、と判断、次のピンまでつっこんだ。
これが勝因。
フルパワー連続、パワー系ショートルートだ。
トポでは★ひとつだが、日本だったら★★★、と思われる。

さて、次に選んだのがdefenseless betty (12a) 。
前のトポだと11dだが、新トポだと12a、となっている。
これも調子に乗ってOSした。
内容はすばらしい★★★、気が抜けない持久力系ルート。
(12aの中では少し甘いめ、かも)

本日は12を2本OSして気分がよい。
こんなに調子が良いのは久しぶりだ。
今日はこれで終了。


【小さく黄色のTシャツがK原さん、スケールのあるロングルートeighty feet of meat (11b)】

★8月12日(火曜)晴れ
クライミング3日目ともなると、疲労が蓄積してきた。
時差ボケも治らないし。
でも、レストせず登ることにする。

今日のアップは次のとおり。
pallet gun (10d) OS
primer (11b) OS
これは良かった、アップに最適。

エリア移動し、ここから真剣勝負。
cardinal sin (12a) をトライする。
でも、失敗。
核心部をクリアーしたのだが、ホールドを見落としたのだ。(バカもの!)
ゆっくりインターバルしたいところだが、午前エリアなので、陽が当たってくる。
あせって2便目を出したら、これも失敗。
ボタンを掛け違ったようだ、本来なら(十分)OSできる、と思われる。

陽が当たってきたので、昼食後エリア移動。
easy skankin' (12b)をトライ。(薄かぶり、テクニカル)
う〜ん、これはすごい、すごすぎる。
12bにして、この充実・・・たまらん!
60mロープでぎりぎり降りる長さ。
備中「美しくカンテ」が地上部分からずっと続く感じ。
ボルト11本だが、ランナウトに酔っているヒマはない。
気合いでガンガン登る。
要所要所で絶妙レストも出来る。(2カ所探してみて)
トポでは★★★★だが、5★を献上したい気分だ。
とうていOS出来る状態ではなかった、テンションしまくり。
本日は「お土産」なし、レスト無し作戦が良くないのだろうか?
【これが毎度の食事風景、ピクニック気分】

★8月13日(水曜)晴れ
クライミング4日目。
あいかわらず時差ボケ。
疲労の蓄積もピークに達してきた。

今日こそcardinal sin (12a) をRPするぞ!
しか〜し、1ピン目クリップした後、ホールドが欠けてフォール。
iida氏のビレイテクニックによりグランドを免れる。
気を取り直して、ホールドとムーブを変更して、再度トライ、RPした。
(あ〜、良かった、ほっとした)
本来ならOSしてるはずが、ボタンを掛け違って4回もトライしてしまった。
(まぁ、そんなこともあるよ)

昼からエリア移動し、easy skankin' (12b)を1回トライ。
やはり難しい、RP出来るのだろうか?不安がよぎる。
出だしのムーブが難しいし、中間部の核心も非常にデリケート。
核心の後も、それなりのムーブが続き、11cくらいに感じる。
終了点直下でフォールしたら、泣くに泣けない。(十分可能性アリ)
でも、全体のムーブはかなり解ってきた。
出だしの核心をクリアーしたら、勢いに乗ってOKかも?(楽観)
でも、中間部核心が疲れた状態で突破できるのか?(悲観)
とりあえず、今日はcardinal sin (12a) RPしたから満足。


【U田さん、ライフルで最初に開かれたルート、rumor has it(11b)】

★8月14日(木曜)晴れ
クライミング5日目。
昨夜は時差ボケの疲れた頭で、ずっとeasy skankin' (12b)のムーブを考えていた。
いけるかも?いや、ダメかも?・・・と悲観と楽観を振り子のように揺れていた。
そろそろ疲労も限界に達してきた。

さて、本日は10でアップした。
pms (10c) OS
squawk box (10b) OS
どちらもスラブで難しい。
11のつもりでトライした方が良い。

さて、問題のeasy skankin' (12b)を昼からトライした。
ついに RP!(3回目RP、思ったより早かった)
これは非常に嬉しい。
もう思い残すことはない、大満足。
非常に長いルートの上、少しでもレストポイントが出たら休みまくりなので、40分以上かかった。
長時間ビレイ感謝、お疲れ様です。

この後時間があまったので、iida氏のpretty hate machine (12c) のビレイに向かう。
見ているとトライしたくなるのが人情、さっそくトライした。
ムーブはeasy skankin' (12b)ほどややこしくない。
どっかぶりを、ひたすらパワーで押しまくる感じ。
ガバなのにパンプする。
でも、おもしろい。
これは、ぜひRPしたい。(欲望には限りがない)
本日は、これで終了。

【これが行動食、果物は欠かせない、リンゴ、バナナ、オレンジ、トマト】

★8月15日(金曜)晴れ
クライミング6日目。
疲労も麻痺してきた。
疲れも感じない。(ハイな気分、これは危ない)
今日は、午前中休養を取り、午後にpretty hate machine (12c)を狙う作戦。
pretty hate machine (12c)に焦点を合わせ、一気に昇天する、とダジャレを言ってる場合ではない。
1時過ぎにトライ開始。
まだ、陽が当たっているけど、ムーブ精度を上げる為のトライ、と割り切る。
やはり、どっかぶりでパワーが続かない。
もう6日目だし、基本的なパワーが底をつき、燃料計はエンプティ状態だ。
でも、4時過ぎに再度トライ、RPした!(3回目トライRP)
嬉しい、非常に嬉しい。
燃料無い、と思っていたけど、残りカスがタンクに残っていたのね。
それでアフターバーナーに火が点いたのね。(2段式ロケット?)
ビレイしてくれたiida氏に感謝、万々歳!
これにて本日終了、もう(ホントに)思い残すことはない。
疲れたよ〜、もう(まったく)燃料無し、パワー無し、体力無し。
燃え尽きた、真っ白な灰になった。

【pretty hate machine (12c)をRPするiida氏】

★8月15日(金曜)〜17(日曜)(つづき)
クライミング終了、岩場でパッキングする。
デンバー飛行機出発は翌日16日早朝6:00am!
(時間はあるけど、寝過ごすと大変)
この後、グレンウッドの街に移動して、夕食と温泉。
夕食はアメリカ大衆食堂、って感じの店。
温泉は9:00pmを過ぎると割引料金。(1000円くらい)
海水パンツ、石けん、シャンプー、タオル必要。
客層は、この近くのホテルに保養に来ている方が多い、と感じられる。
プールは大きくて、3つくらいある。
10:00pm、空港へ向け出発。
1:00am、空港到着、レンタカー返却。
これが、けっこう手間取った。
ガソリンを満タンにして返却しなかったから、追加料金を取る、と言う。
K原さん、michiさんが真夜中デンバーの街を彷徨い、ガソリンを入れてきてくれた。(お疲れ様)
この後、レンタカー返却場所から空港までバスで移動。
空港カウンターに着いたのが2:00am過ぎ。
寝るわけにはいかない。

8/16(土曜)4:00am過ぎ、カウンター受付開始。(眠い)
(以下、ここから他のメンバーと航空会社が異なる為、単独行動)
困ったことに、機械を使って自分でチケットを発券しなければならない。
(係員に教えてもらいながらクリアー)
6:00amデンバー出発―7:30amサンフランシスコ(時差1時間)
この後がいけない、飛行機が遅れる、と掲示される。(ユナイテッド!いい加減にしろよ)
8/17(日曜)成田到着、18:00pm。
成田到着が3時間遅れ、羽田―伊丹が乗り継ぎできず。
羽田―関空行きに予約取り直し。(伊丹行きは終了)
関空から自宅近くの阪急の駅に着いたものの、バスはなくタクシー使用。
行きも帰りもユナイテッド航空にやられた。
結局、帰宅したのは真夜中。


【会計】
国内での交通費・・・羽田―成田・・・3000円×2回
航空チケット・・・238,690円(往復)
レンタカー・・・93600円(私の負担は13600円
宿泊費用・・・$2,100ドル/2週間、2部屋分、(私の負担は19585円)
トポ・・・$30
国際免許証・・2,650円+800円(これは今年の年末年始オーストラリアで取得済み)
以下、共同支出費用合計・・・1003,24ドル
 入山料(1日5ドル)  5×12日= 60ドル
 ガソリン                 256,77ドル
 夕食(13日分)             625,72ドル
 駐車場代(デンバー空港)         5ドル
 高速代                     2ドル
 プール(温泉)                53、75ドル

おおざっぱに言って、32万くらいで賄えた。
(これを高いと見るか、安いと思うか?)

【最後のお言葉】
・・・「それでも行きたい海外クライミングツアー」

 
【その他覚書・資料】

【場所】・・・USAコロラド・デンバー空港から4時間西に向かう。レンタカー必要。

【グレード】ほぼ妥当、と感じた。辛いのもあれば、甘いのもある。(スラブは辛い)
       新しいトポのバージョンごとにグレードが見直され、改訂されている。
       グレードアップもあれば、グレードダウンもある。

【ボルト&終了点】ロングルートではランナウトもあるが、不自然ではない。こんなものだろう。
       ボルトも、終了点も整備されている、結び直しは無かった。
       エリア:[arsenal]では、鎖ヌンチャクが残置されていてセットする必要なし。(でも旧い)

【ギア】・・・短ヌンチャク12セット、長ヌンチャク2セット、ロープ60m、1本、ATC、ハーネス、靴2足
       ほとんどの有名人気ルートには、ヌンチャクがかかっていた。
       次回、ヌンチャク無し、って手もある。(笑)

【治安】・・・田舎なので、特に不安な事例はなかった。
       ただ、「ルートにセットしておいたヌンチャクが盗まれた」、と言っているアメリカ人がいた。
       ルート名はrehabilitator(11d)で有名人気ルートだ。

【服装】・・・涼しい。ただし、日向は暑い。日陰の岩は寒いくらい。日陰でじっとしている時は、フリース必要。
       登るときの服装・・・私・・・Tシャツ+足首までのクライミングパンツ
                   他の方・・・半ズボン+上半身裸
       私は虫に弱く寒がりなので、出来る限り肌を露出しないようにしている。
       最終日のpretty hate machine (12c)は寒いのでT シャツの上に長袖を着てトライした。
       体感温度は人それぞれだ。

【天候】・・・私が登っている期間は、ずっと天気が良かった、感謝。

【現地クライマー】・・・気になるのが、なぜかトップロープをする方が多い、ってこと。
       初心者なら解るけど、12の後半を登くらいの実力者も、ランナウトする核心をトップロープで練習したりする。
       当然、初心者のトップロープも多い。チョークつけまくり、掃除もせず、真っ白。
       達人から初心者まで、いろいろなクライマーがいる岩場だ。
       (岩場のグレードから言って、上手い方が多いけど)
       皆さん親切、いろいろ話しかけてくれる。筆者がeasy skankin' をロワーダウンした時、
       ロープが足りなかった。それを見た現地のクライマーの方が、肩車をして降ろしてくれた。
       アメリカ人は犬が好きなのか、岩場に連れてくる、よく躾けられていてかしこい、おとなしい
       なぜか、黒犬が多い。(不思議だ)

【食事&買出】・・・物価はほぼ日本と同じくらい、ガソリンは安い、1ガロン(3.8リットル)4ドルくらい。

【水】・・・今回は一度も腹を下さなかった、よかった!(東南アジア以外はOKみたい)

【レンタカー】・・・バジェット・レンタカーを日本から予約し、日本で支払っておいた。
        でも、現地での契約は必要。

【トラブル】・・・車のウインカーが壊れたことがあった、全員まっ青。
         レンタカー屋まで行って、治してもらうか交換するか?
         そんな事したら、1日つぶれてしまうし・・・どうしよう?
         でも、車を駐めて、エンジン入れなおしたら直った!(ホッとした)

【携帯】・・・持って行かなかったけど、現地集合でトラブル発生の場合、あった方が便利、と感じた。

【荷物】・・・行きは、成田で荷物を預け、サンフランシスコでいったん荷物受取った。
     国内線に乗り換えるときに、荷物を預けなおしてデンバーで受取り。(出てこなかったけど)
     帰りはデンバで荷物を預け→サンフランシスコを飛ばして→成田で受け取った。
     不思議なので、デンバーで荷物を預けるときに、何度も聞いて確認した。
     でも、成田まで直行する、と言う。(不思議だ・・・実際、成田で出てきた、なぜ?)

【幸運】・・・最後に、お腹を下さなかったこと、病気、ケガ、事故がなかったことを感謝したい。

【自分の為の覚書】
【次回、あるいは今後登りたいルート】

【ice cave]
hot poteto(5.9)
marry maids(10a)
continental breakfast(10b)
prastic Prince(11b)

[Anti-Phill]
purple and green(11a)
movement of fear(12c)

[Ruckman Cave]
bolt action(11d)
choss family robinson(11c)
pinch fest(12b)
promise(12c)
in your face(12d)

[arsenal]
slagissimo(12c)
Pump-O-Rama(13a)

[Project Wall]
Hang-Em-Higher(12d)
rehabilitator(11d)

[sapper wall]
rumor has it(11b)
hand me the anteenboy(12d)

[meat wall]
james brown's wild ride

[nappy dugut]
fossil family(12a)

[wasteland]
community service(11c)
the beast(12d/13a)
Never Believe(12d)


【総括】
結果として見れば、今回は絶好調。
実力以上の力を発揮してしまった。
年末年始に指をパキったせいで、練習不足が心配されたが、
直前7月に無理やり調整したのが(結果として)吉と出た。
(たまたま?)

【感謝】
行く前から、トポを借りて予習したり、
ジムで話を聞いて情報収集に努めた。
特に、トポを貸してくれたナカガイ夫妻、
ルート&現地情報を教えてくれたkiori君、kihito君に感謝。
また、今回クライミングに集中できて成果を出せたのは、
先発隊が煩雑な事務処理をしていてくれたからだ、感謝!