【参考】 |
書名 | オススメ度 | 内容 |
「烏金」(光文社) | ★★★★☆ | 大江戸金融エンターティメント |
「金春屋ゴメス」(新潮社) | ★★★☆ | 大江戸ミステリ |
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2008年1月27日(日曜) 「烏金」西條奈加(光文社)
借金を取り立てるだけでおわらない。 そんなもんじゃない。 江戸時代の金融・金貸し業界の説明を挿入しながら物語が展開。 借金の取り立てより、生活の立て方を指南する。 切りつめるべき所は切りつめ、 新しい事業展開にも積極的。 後半、孤児の窃盗団にもかかわり、 まっとうな商売をするようにアドバイスしていく。 こんな時代小説は初めて。 こりゃおもしろいよ。 読んでみて。 |
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2010年6月12日(日曜) 「大江戸ミステリー」、だけど、ちょっと毛色が異なる。 未来の話・・・日本から「江戸」が独立し、治外法権を得て、鎖国する。 著者は江戸オタク、と思われ、蘊蓄が語られる。 かなり正確な江戸が再現され、そこで謎の疫病が流行る。 これは何者かの意図によるものなのか? 江戸入国をはたした辰次郎が長崎奉行ゴメスのもとで、謎を追う。 以上、あらすじ。 う〜ん、奇抜な発想だけど、江戸描写が詳細なので、入り込んでしまう。 ただ、私としては以前読んだ「烏金」の方がおもしろく感じられた。 こちらも江戸を舞台にしているが、「金融」に的を絞って描写。 登場人物の描写もこなれているように感じた。 |