【佐々木倫子さんのページ】

          【参考】

佐々木 倫子(ささき のりこ、1961年10月7日生、旭川出身、血液型はAB型。

北海道旭川東高等学校北海道教育大学教育学部旭川校卒業。
1980年
花とゆめ夏の増刊号」(白泉社)掲載の『エプロン・コンプレックス』でデビューした。
当初のペンネームは「佐々木規子」で、
ペパミント・スパイ」(1982年花とゆめ9月増刊号掲載)から現在の名前になった。

『ウィキペディア(Wikipedia)』より

どの作品もレベルが高く、文句のつけようがない。

書名 オススメ度 内容
 「おたんこナース」(1)〜(6) ★★★★★ 医療の現場、悲劇と喜劇は紙一重
 「Heaven?」(1)〜(6) ★★★★☆ 奇人変人が多数登場
 「動物のお医者さん」 ★★★★★ 成長も恋愛沙汰もない少女マンガ・・・最高!
2009年2月7日

「チャンネルはそのまま!」佐々木倫子(小学館)
内容 北海道ローカルテレビ局を舞台のコメディ
一般的面白さ ★★★★☆
個人的趣味 ★★★★★
キャラクター ★★★★★
ストーリー ★★★★★
点数 96点
気分 ひさしぶりの佐々木作品、それだけで嬉しい
オススメ ★★★★★

いや〜、笑った、笑った!
楽しめた。
さすが佐々木作品、レベルが高い。
過去の作品の舞台は・・・
大学の獣医学部・・・動物のお医者さん
病院・・・おたんこナース
レストラン・・・Heaven?
今回はテレビ局が舞台だ!
佐々木作品の特徴は主人公に恋愛沙汰が起こらない、ってこと。
これは作品全体にも影響を及ぼし、日本っぽくない乾いた笑いを体験できる。
非常に好み、である。

2005年8月6日(土曜日)晴れ一時雷雨

「おたんこナース」(1)〜(6)佐々木倫子(小学館)
以前リアルタイムで(少し)読んだこともあるけど、今回いっきに読みなおした。
やはり、おもしろい。
よく出来ている。
その中でも、気に入ったのは以下のとおり。
3巻・14話「美人患者にご用心!」
3巻・15話「患者さんのご家族」
4巻・24話「お正月気分」
4巻・25話「仮面様顔貌」
5巻・28話「適材適所」
6巻・33話「症例検討会」
6巻・34話「恨みながら死んだ人」

さらに、好みは24話の「お正月気分」。
臨終間際の患者さんの枕元で、愛人に逃げられ、家族に愛想をつかされたオヤジが口上を述べながら、
パフィーの「これが私の生きる道」を歌うシーン・・・傑作。
悲劇と喜劇は紙一重、ってところを、ミクロン単位で寸止め!

基本的に私は、「人間」の深さを描いた作品が好きなのだ。
一筋縄じゃ行かない、ってとこを。(だから、山岸作品が好き)
15話「患者さんのご家族」なんて、人間関係の距離が近い「家族」を取りあげながら、
お互いのすれ違いを、笑いに昇華している。(見事!)

PS
どうして、このような傑作が正当に評価されないのか?
世間では、「ブラックジャックによろしく」のような、わかりやすい作品が評価されるようだ。
「ブラック・・・」がつまらない、って言ってるんじゃない、モチーフが異なるのだ・・・。
(医療現場の問題点提示と啓蒙・・・つまり、私の「趣味」じゃない)
私事になるが、10年以上病院に勤めていたので、「業界」の話にはうるさい、のだ。


2005年7月5日(火曜日)曇りのち雨

「Heaven?」(1)〜(6)佐々木倫子(小学館)
佐々木作品の特徴。
(1)一見普通に見える奇人変人が多数登場。
(2)それぞれバスター・キートン風、無表情なのが、面白さを倍増。
(3)ストーリーも淡々と進行しドラマチックではない。
(4)女性作品につきものの「恋愛騒動」がない・・・、って言うか、排除している。
(5)描画は独特で、好ましい。作品にも合っている。

ストーリーは、お墓の横にあるフランス・レストランの人間模様。
ロバート・アルトマン風群像劇。
登場人物すべて、強烈なキャラクター。
特にオーナー!
例の「菱沼さん」キャラを受け継いでいる。
面白くない訳がないか?