【笹生陽子さんのページ】

          【参考】


書名 オススメ度 内容
「バラ色の怪物」 ★★★☆
「サンネンイチゴ」 ★★★★
「ぼくは悪党になりたい」 ★★★★☆
「楽園のつくりかた」 ★★★☆
「きのう、火星に行った。」 ★★★☆
「ぼくらのサイテーの夏」 ★★★☆
2006年7月24日(月曜)
「バラ色の怪物」

どの作品も、一定のレベルをキープし、面白さを提供してくれる。
「実力」があるって事でしょう。
笹生作品ベスト3
「ぼくは悪党になりたい」
「サンネンイチゴ」
「楽園のつくりかた」

今回の森絵都さんの直木賞受賞を見て解るように、
文学界も児童文学出身者に対して理解と寛容の心を持ち出したようだ。
笹生さんも、そろそろ候補になってもよいかも?
その前に佐藤多佳子さんに受賞してほしい。
ホントは荻原規子さんに、受賞してほしいけど、ムリでしょう。
賞ねらいで一般対象作品を著してないし。
ファンタジーやSFには(まだまだ)不寛容だし。
過去作品何れも文藝春秋から出版してないし。
審査委員、世代交代したら可能性が出てくる?

ぼくは悪党になりたい
きのう、火星に行った。
2005年6月7(火曜日)晴れ

「サンネンイチゴ」笹生陽子(理論社)
「ぼくは悪党になりたい」笹生陽子(角川書店)
「楽園のつくりかた」笹生陽子(講談社)
「きのう、火星に行った。」笹生陽子(講談社文庫)


カンが働くときがある。
「おもしろいに違いない」、って。
今回は当たった!
笹生作品はおもしろいぞ!
文章もよみやすい。
導入もバッチリで入りやすい。
読後もさわやかで、気持ちいい。
ところで、それぞれの作品には共通点がある。
・・・ヘンなヤツ、変わったヤツが登場して、主人公の生活を掻き乱し、新しい世界に誘う。
その中で、主人公は変化と成長をとげる、ってのが共通おおまかなストーリー。
誰でも書けそうだけど、難しい。
キャラの親しみやすさ。
脇役の陰影とリアリティ。
ストーリーの展開のうまさ。
いきいきとした会話。
感情表現のうまさ。
読後感のよさ。
主人公はほとんど少年。(「サンネンイチゴ」は例外)
どの作品もレベルが高い。
でも、推薦するとしたら「ぼくは悪党になりたい」かな?
・・・一般受けしそうだし、導入も快調だし。
今はあまり(世間に)認知されていないけど、どの作品も(もっと)ヒットしてもおかしくないレベル。
笹生さんが(今後)有名になったら自慢しよう。
「私は初期の段階から読んでいたよ」、って。


005年6月13(月曜日)晴れ

「ぼくらのサイテーの夏」笹生陽子
笹生作品を購入して裏切られることはない。
品質保証。
これがデビュー作である。
後の作品と比べると、キャラ設定が(少し)薄味?
でも、十分楽しめる。
エンディングもさわやか。