【志村志保子さんのページ】

 
【著者略歴】
志村志保子(しむら しほこ、1970年2月26日生
1993年、23歳のときに「カンカンカン」(ぶーけデラックス夏の号)でデビュー。

【参考】
志村志保子 - Wikipedia

「女の子の食卓」 ★★★★★
「女の子の食卓」(5)志村志保子(集英社)
内容 食をテーマにした短編集・第五弾
一般的面白さ ★★★★☆
個人的趣味 ★★★★★
キャラクター ★★★★★
ストーリー ★★★★★
点数 96点
気分 児童文学の一歩先を進む
オススメ ★★★★★
前回コメントで述べたように・・・
現代の児童文学でも、このレベルに達している作品は少ない、と書いたが、
今回も同様に感じた。
さて、今回の(個人的趣味)ベスト3は・・・
「お姉ちゃんの好きなフルーツサンド」
「苦くなったマーマレード」
「学校帰りのむらたやの焼きそば」

次点「もっと食べたいスモア」

すべてを薦めたい気分。
また、付属の短編「ピアノピラニア」も、すごい。
ここまで、書いていいの?、って感じ。
女の子の欲望と打算を見事に描いている。
すばらしい!

2008年7月21日

女の子の食卓」(4)志村志保子(集英社)

内容 食をテーマにした短編集・第四弾
一般的面白さ ★★★★☆
個人的趣味 ★★★★★
キャラクター ★★★★☆
ストーリー ★★★★★
点数 95点
気分 上質の児童文学を読んでる気分
オススメ ★★★★☆
短いページにテーマが凝縮されている。
ヒロインも小学生だったり、成人した大人だったり。
大人の視点になったり、子どもの視点に戻ったり。
過去に戻ったり、現代に飛んだりめまぐるしく変化。
変幻自在、千変万化。
内容もレベルが高い
現代の児童文学でも、このレベルに達している作品は少ない、と思われる。
さて、今回の(個人的趣味)ベスト3は・・・
「葉を取らずに食べる桜餅」
「彼に食べさせてもらうアーティチョーク」
「まっ黒こげのパプリカ」

また、付属の短編「カンナヅキ」も、すばらしい完成度。
ある意味、先日読んだ「ラン」(森絵都)に匹敵する内容。
短編にもかかわらず、そう思う。
すばらしい。









2008年2月10日(日曜)

「女の子の食卓」(1)〜(3)志村志保子(集英社)
内容 オムニバスの傑作
一般的面白さ ★★★★
個人的趣味 ★★★★★
点数 95点
気分 必ずしもハッピーエンドじゃないけど、充実感、幸福感
オススメ ★★★★☆
ひさしぶりにツボにはまった
これはおもしろいぞ。
レベルの高いオムニバス。
相当な手練れじゃ、画も巧い。
作品内容は(例えるなら)大島真寿美さん、笹生陽子さん、森絵都さんを彷彿させる。
今後、志村志保子さんは要チェックだ。
ちなみに私の好みの章は・・・

第一巻目
「スイミングクラブのアイスクリーム」
「えっちゃんのママのバジリコ・スパ」
「日曜日のお茶会マカロン」
*どの作品もレベルが高い。

第二巻目
「料理教室のじゃがいものニョッキ」
「あの夏の甘い麦茶」
「別れた彼のホット・バタード・ラム」
*二巻目はどれもレベルが高くて全てすばらしい・・・それでも敢えて選んだ。

第三巻目
「冷凍したブルーベリー」
「隣の子供のキャラメルポップコーン」
「コンビニのお赤飯おにぎり」
*三巻目もベストスリーを選ぶのが困難・・・すべてすばらしい。
*特に「冷凍した・・・」は好み、ダントツ一位。