★12月22日(木)日本は大雪
大雪のため飛行機が飛ぶのか不安であったが、なんとか予定通り23日午前1時過ぎに関空を出発。
バンコクで、国際線から国内線への乗り継ぎもシャトルバスで楽ちん。
以前は30分ほど歩いた。クラビ空港へ。
旅行代理店「さくら」の旦那さん(タイ人)のお出迎えで、
クラビの代理店でホテル代と送迎代を支払、その後アオナンへ。
宿はビーチから徒歩3分のホテル「J・マンション」の最上階(4階)。
これも「さくら」でお願いした。
最上階を希望したのは、蚊が少ないことと階上の騒音に悩まされずにすむと考えたから。
しかし、窓から海の眺めはいいし
大晦日の晩には花火やタイ式ランタンの空中乱舞も堪能できたというオマケ付きであった。
★23日(金)快晴
昼前に宿に到着。取りあえずトンサイヘ。
暑い!大雪からいきなりこの暑さは辛い。
日の当たらないファイヤーウオールへ。
The Groove Tube(6A)でアップ。終了点から写真を撮る。
Fire Starter(6c+)にマスターでトライ。下部のコルネも面白そう。
三つ星ルートなのでちょっと期待。
しかし、4ピン目あたりでランナウト。しかもボルト直前がかなり悪い。
初日から怪我するのもイヤなので、となりの6b+のルートに逃げる。
あとでトライした人を見ると、4ピン目以降はトポとは全然ちがうライン取りで終了点も全く違う。
要注意ルートである。初日からババを引いてしまった。
その6b+ / White Hot Hernias は息子がマスターオンサイト。
睡魔が襲ってきたので、宿へ。
夜は表通りから入ったアイリッシュパブ風の店で夕食。二人で400B。まずまず。
★24日(土)快晴
トンサイへ。
Stalagasaurus(6a+)のつもりで息子が取り付くが、隣の7a+の間違い。
3年前の記憶はすでに当てにならない。
しかもStalagasaurusはコルネが崩壊して、名物のキョンが楽しめなくなっていた。
息子はSecond Home Ton Sai(7a+)をなんとか抜けて回収。
その後Cafe Andaman(7b)に二人でトライ。
12aにしてはお買い得かもしれないが、限られた日数でトライする気にならず。
タイの気候もあるのか、どうも「根を詰める」という精神状態にはなりにくい。
オンサイトトライを楽しむことに方針決定。
昼食後、ザ・キープへ。
3年前来たかったが、人が多くて敗退したので今回楽しみにしていた。
お手頃のルートもあるし。
フィックスで下降するが、ちょっと大変。
Nut Cracker(6c)父マスターオンサイト、息子フラッシュ。これはやさしい。
Medusa's
Lover(6c)父マスターオンサイト、息子残念。
傾斜はないが、トラバースのホールドが悪い。最後にも悪い核心あり。
昔ながらのクライミングで父には得意系。息子は苦手系。
2本のM O/Sで午前中のうっぷんを晴らす。
夕食は300B。財布を宿に忘れて慌てる。帰りに屋台の焼き鳥を買う。
うまい!あっさりしてうま味がある。○ン○ッキ○のなんたらチキンとはえらい違いだ。
この後何回か楽しむことになる。
★25日(日)快晴
タイワンド・ウオールへ。
見知らぬ外人さんから
「君ら、夏スペインにいたやろ。」
「エルカミノで見たのを覚えてる。」と言われる。
あ〜、へたっぴ東洋人親子は目立つんやなあ。
The King & I (6b)息子マスターオンサイト、父フラッシュ。
終了点で写真撮影。やはりここは絶景!
ここでは日本語を勉強してるカナダ人大学生や日本で働いてるAET(岐阜、埼玉)など
日本にゆかりのある人が多かった。
Equotorial
1st P(6c)は35b。4ピン目は失敗すると棚に激突なので緊張。
途中2箇所ほど考えさせられるムーヴが出てくる充実の一本。
父マスターオンサイト、息子フラッシュ。
息子は父が悪いホールドで耐えて正面突破した所を回り込んで楽に解決。ライン取りの勝利。
5のルートを登った洞窟内にあるOrgan Grinder(6c)へ。
3年前も目をつけていたルートだが、洞窟内の壁は砂だらけで、ルートもわからず敗退。
トポには2つ星だが、これもハズレ。
昼過ぎにムエ・タイへ。
3年前の宿題 Muai Thai(6b+)を父マスターRP,息子フラッシュ。コルネが楽しい。
無数の赤い謎の虫に襲われる。夕食は海辺沿いのレストランで贅沢。
ベビーシャークの甘辛炒めなどを食べる。
レストランが何軒か海辺沿いに並んでいて、海風も気持ちよく正に楽園を満喫させてくれる。
590B。ビール大が120Bと高い。スーパーの倍。
★26日(月)快晴
レスト。シュノーケリングツアー。一人1300B。念願の晴天のもとでのシュノーケリング。
過去2回はいずれも雨にたたられた。
そしてこの日は、1年前に津波が襲った日。あえてピピ島へ行くことにする。
宿は高速ボートも所有しており、充実したツアーが楽しめた。
昼食もピピ島でのバイキング。高速ボートに乗り込むとさっそく一番前へ。
ところが前が一番激しく揺れるのでお尻が痛い。
隣に座ったのは、二日酔いのイギリス人で、マンチェスター出身。
「なんでもイギリスが一番や。」てな感じの人。
あと、足の甲に「勇」の入れ墨をしたイタリア人。
我々を見て「え〜!彼が息子!マジで?おまえは二十歳代ちゃうの?」と驚いていた。
嬉しいような、恥ずかしいような。
彼はオーストラリアで英語を勉強したみたいでとてもフレンドリー。
あと、中南米から来たアフリカ系の人。国名は聞いたことない国。
その場にいた人たちもわからず、本人も自己紹介の時は、
「どこにあるか知ってる?」とかならず聞いていた。
彼もナイスガイであった。
別れ際に唯一知っている日本語「さよなら」を叫んでくれた。
あとイタリア人の13才の男の子。
タイではプレイステーションが安く買えるからそれを楽しみにしてるとか。
そして、ガイドはベアーというニックネームのピピ島の人。
以前ダイビングの仕事をしていて片言の日本語ができる。
「TUNAMIのNAMIはwave、TUは?」と聞かれて返事に困った。
彼は1年前に津波をピピ島で経験。たまたま山手に居て難をのがれた。
8bの津波が押し寄せ、彼はその後精神的ショックで1,2か月まともに眠れなかったそうだ。
津波のあとはバナナと水ばかりの日々が続いたようだ。
そのピピ島も、我々が訪れた浜はほぼ復興していた。
電柱の電灯が折れ曲がったり、モスクの上部がもがれていたりという被害は残っていた。
追悼行事も行われていたようだが、目にすることはなかった。
現地のNHKでは津波特集ばかり。しかし、海中散歩は最高でした。
夕食は屋台で。140B+75B(飲み物)味も最高。中華鍋一つで色んな料理が!
★27日(火)快晴
トンサイへ。北海道のクライマー(Yさん)と一緒になる。
息子Viking In Heat(6c),Hin Rong Hai(6c)を立て続けにフラッシュ。
得意系にはめっぽう強い。
父5年前の宿題、Hin Rong HaiをマスターでRP。
これで力を使い果たしViking In Heatは翌日に。
午後はザ・ネストへ。
くせ者のTechno-Bug(6a)息子マスターオンサイト、父最後で痛恨のテンションが入る。
その後Little
Fish(6b+)に父トライするが、ボロボロ。腕が終わっていた。
しかし、このルートは楽しい。
息子はBanana Hammock(6a+)をマスターオンサイト。このルートも三つ星。
オランダ人のマルセルとも登る。日本語が好きで、下品な日本語をしきりに知りたがる。
夕食は宿の近くで。315B。量も少なく、味もイマイチでハズレ。帰りに焼き鳥を堪能。
★28日(水)快晴
トンサイ。父3年前の宿題 Viking In Heat(6c)をマスターRP。
腕が元気で、わかってしまえば・・・。
Yさんお薦めのLal Bab(7a+)に息子トライ。下部が厳しく敗退。
気を取り直してBabes In Thailand(7a)に。下部で父がわからなかったムーブを解決。
次回へ期待をつなぐ。
午後はワイルド・キングダムへ。
Mutual of Omaha(6c)25bのロングルート。オールガバだが、かぶっている。
父、渾身のマスターオンサイト。最後はかなりよれていた。息子はテンションが入る。
午前中のワークがかなりきているようだ。
隣のザ・ネストへ。
やさしい人気ルートは常に外人さん(みんなそうか?)のトップロープ大会で占拠されている。
Kitty Toe(6b)息子マスターオンサイト・トライをするがテンション。最後で苦労している。
父、心してかかるがやはりヌンチャクが掛かってムーヴもわかっているので楽だった。
フラッシュ。日本に居たというアメリカ人、ジョンと話をする。
「日本でもあちこち登ったが、備中のグレードは辛いねえ。」とのことだった。
★29日(木)晴ときどき曇り、激しい夕立
レスト。Sa Pan Yoong Hot Spring Parkへ行く。
アオナンから車で約1時間。車代1800B。クラビ校外にある。
宿の主人に頼んで車を出してもらう。公園の入場料は一人90B。
この温泉は川になっていて、小さな滝があり、その滝壺がちょうど風呂釜のようになっている。
一見の価値有り。のんびり一時間ほど入っている。水着着用。昼からは、昼寝。
★30日(金)晴のち夕立
ダムズ・キッチンとチロリアン・ウオールへ。
息子はLion King(6c+)をヌンチャクを掛けたあとRP。あっさり2撃。
父はLoisl(6c+)にトライ。2便出すが、上部が細かく厳しい。
午後、ダイヤモンドケイヴ・ノースフェイスへ。
途中歩いたライレイ東側はまだ津波の被害が残されたまま。
クライミングショップ「Cliffs Man」やレストラン「CoCo」は再建はしているが、3年前とは大違い。
店の人に聞くと「西側の方がひどかった」そうだが、西側のほうはほぼ完璧に復興している。
この違いは一体?3年前の宿題、Attacktit(6b+)にトライ。
3年前はルートに名前がなく、グレードは6cだった。
息子がマスターオンサイト・トライするが、かなり苦労している。
その後、父RP。
夕食は、道から入り込んだ雰囲気の有るレストラン。330B。三つ星! 屋台の団子ラーメンも美味。
★31日(土)快晴
ダムズ・キッチンへ。
Jumping For Jug(6c)に息子マスタオンサイト・トライ。
途中、ランナウト・トラバースがあり、敗退。
父、回収。傾斜のないトラバースだが、かなり気持ち悪い。
これもトポには3つ星だが、ハズレだ。ムーブのある核心は出だしだけ。
午後は、ザ・ネストへ。
Strange Hold(6c+)にトライ。短いが面白い。パワーとムーヴが必要。
父、ヌンチャク掛けでかなりよれる。その後、2便だすが、ダメ。
息子は、2撃。息子にはよいプレゼントになった?
最後の夕食は、海辺のレストラン街へ。
28日は一番奥の店にいったが、遅い少ないうまくないでハズレ。
最後なので手堅く、以前行った店へ。バラクーダのBQがうまい。
期待した紅白歌合戦は放送されてなかった。
日付が変わる頃に花火が打ち上げられ目が覚める。
みると、タイ式ランタン(固形燃料をもやして紙の半球状のバルーン)が数多く空に上がっていた。
これは津波の追悼や新年の願いを込めて空に飛ばすらしい。
我々親子もやってみた。100B。これが空高く上がると、火星のように美しい。
最初は、わからず「南の国は、赤い星が綺麗やなあ。」と思っていた。
★1月1日(日)快晴
帰国。途中バンコクで乗り換え時間が1時間30分と少し忙しかった。
おまけに、出国カード記入や空港利用券購入を忘れていたので、ちょっとあわてた。
おまけ
今回のツアーでは「さくら」にお世話になった。結果的には正解だった。
宿は、アオナンが経済的。トンサイは水シャワーでトイレも共同で1800B(一部屋)。
我々は、温水シャワー、クーラー、テレビ、冷蔵庫付きで1300B(一部屋)。
トンサイまでの船代は、少し値上がりして片道60Bだが、それを考えてもアオナンがよい。
ライレイで同じ条件の宿はかなり高額になるだろう。
我が宿の奥さんは明るく元気者。
ご主人はユーモアがあり、頭の後ろに手をおいて「どうも」というのが
日本式の丁寧な挨拶と少し勘違いしているようなところがあった。
今回、安物だがキャニオニングシューズを持参してよかった。
夏場になれば、日本でも安く売っている。裸足ではけて水に入れる。
サンダルだとアプローチで足の指などに怪我をしてしまいそうだ。
また、キャニオニングシューズは岩場を歩くにもよい。
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