【寄稿文MICHIBATAさんの『タイ・レポート』】
(2003年2月20日開設)

              ★ ★ ★
私の最も旧いクライミング仲間の1人・michiさんが、
タイ・プラナーンを訪問した。
そこで、このHPの為に寄稿をお願いしたのが、
下記のレポートである。
7b+をオンサイトしているあたり、さすがである。
(7cも2撃してるし)
『ただのオヤジクライマーとは訳が違う!』ってな感じ。
              ★ ★ ★
【タイ・プラナーン(ライレイ・トンサイ)クライミング2003/02/082003/02/15

【Orange JuiceB+ (Thai wand Wall)】 【ElephantATon Sai Bay)を登る奥村氏】

 <思いつくままに>
だいたいにおいてプラナンの人は親切だった。ボラれるということもそんなになかった。
船の値段は組合で決まっているよう。アオナン〜ライレイ、50バーツ。夜80バーツ。
ライレイ・イースト〜クラビ・タウンはロング・テイル・ボート70バーツ。
★クラビ〜空港は黄色いミニ・タクで
200バーツでした。ちゃんとしたタクシーだと300バーツ。
クラビ空港〜アオナンは500バーツなのに、アオナン〜空港は400バーツ。不思議。
最初はライレイ・ビーチのバンガローに泊まりました。WB.Air.温水シャワーで2400
バイキングの朝食付です。これだけだと200バーツ。どうもお金のことが続いてしまう。
タイ式マッサージ、アオナンでしました。250バーツ。50バーツをチップにあげました。
★クライマーなら、トンサイの裏のバンガロー村のどれかが最適。ほとんどがクライマー。
それにしても欧米人クライマーが多い。国籍、人種様々。朝立ちするマルチクライマー。
午後1時から3時くらいまでは、体がボーッとするほど。朝夕は結構風があって涼しい。
暑さの点でもトンサイの村中では谷間なため、比較的涼しい。夜はクーラーも要らない。
クライミング・ショップか、スキューバダイビングの店でタイド・チャートを見るべし。
ハッピー・アイランドは大潮前後なら歩いて渡れる。ただし、帰途の時間に注意。
ロー・タイド・ウォールは午後三時からしか登れない。潮との折合いが付く日にのみ可。
ライレイ〜トンサイ間も、潮が引いていれば山越えしないで歩いて渡れます。
ダイヤモンドケイブからトンサイまでの道はとんでもない山越えの山道。途中で挫折。
レストランがそれぞれのバンガロー・フロントの横にあって、毎晩店を変えることも出来る。
レストランのメニューは欧米型で似たり寄ったり。でも中味は良かったです。
ソム・タム(パパイヤ・サラダ)には唐辛子が入っています。食べると口の周りが痺れる。
心配していた食中りにはならずにすみました。ラスト三日ほど正露丸を少々飲んだ程度。
トポは4thEDITIONになっていました。エリア・ルートも増えています。
チロリアン・ウォール10番のまだひとつ右側にニュー・ルートを開拓中でした。
バンコクでの乗り継ぎは国内線・国際線間でシャトルバスを運行。帰りは空港使用料500バーツが必要です。
1週間もいると顔を真っ黒にして帰ってくることになります。スキーに行ってたのかと聞かれました。

★【↑最後に泊まったトンサイ、ドリーム・バレー・リゾートのバンガロー。まけてもらって
400バーツでした】

 <ルート>おもしろ(楽し)かった順
Orange Juice 』B+ (Thai wand Wall) O.S
これはヤッターでした。かぶり気味の美しい見るからにおもしろそうなルートでした。
しょっぱなから厳しく、変化のあるムーブが続きます。
最後では落ちそう・・・。なんとか終了点に達しました。これは嬉しかった
!!!トポの表紙になっています。
また、添付写真のトップです。(クライマーはM重さん)
ただし・・・その晩、バラクーダを焼いてお祝いし、ビールを飲みすぎて、翌日の朝、ストレッチング中に右腰を痛めてしまいました。
まる二日間のレスト。トホホでした。

Tidal Wave』 B+Ton Sai BayR.P(2th)
Tさんからもらった宿題でした。登る前から緊張しっぱなし。その緊張は終了点にクリップするまで続きました。
登り終えてからのホッとしたこと。最高の三ツ星。

Tyrolean Air』CTyrolean WallR.P(2th)
このグレードも登りたいなぁと思って取っ付いたのがこれ。パワー&バランスです。
スウェーデン人のお姉ちゃんのクイック・ドローで助かりました。
後で彼女は登れたのかな?

Cafe Andaman』 BTon Sai BayO.S
タイダルが終わって次に取っ付いたのがこれ。おもしろいムーブの連続でした。
No Have』 B+Tyrolean WallO.S
永ーいビレイをして下さったのは奥村さん。ありがとうございました。探って探ってのギリギリで、最後はパワー切れ寸前でした。
終わってみると右ひじがやや故障。その後はテーピングをして登りました。

Tom’s Pitch』 A+(Hidden WorldFL
こんなにおもしろいムーブが続くルートは久しぶりです。こんなのを登っていたらクライミングが好きになるのは間違いなし。
グッドでした。


その他の結果です。
Muai Thai』 B+(Muai ThaiO.S
垂れている岩に足がくるので空中を登るような感じ。
Shooting Thru』 B Muai Thai 1try
かかっていたので、一回やりました。中間部でワンテン。日本にあればこれも星がつくでしょう。
Knights In White Satin』 B+(One Two ThreeFL
ロケーションのよいルートで、憧れつつ取っ付いたのですが、もひとつでした。最後やや右に出てしまう。
グレードは二つ下では?

Quarkz』  B One Two Three R.P(5th)
トポに「MY 10 FAVOURIATE CLIMBS」というのがあって、著者のお薦めらしいのですが、それの1がこれです。
その割には悪い。やっておこうと思ったら結局5回もかかってしまいました。

Definataly Makes You Whinge CLow Tide Wall1try
長ーい7Cをやりたいと思い、やっとのことで、ロウ・タイド・エリアにたどりつき、気合は入っていたのですが、
最初の核心が越せませんでした。無念。
このエリア、ハンガーに気を付けるようクライミングショップのお兄さんに言われました。

King Fisher』  A+(Happy IslandFL
最後の日に取り付きました。下降中に、滞在中一回だけの雨が降ってきました。帰りにはパンツが濡れてしまった。
LiveLet Thai 』 A  (Thai wand Wall) O.S
カンテを越えていく、かっこいいルート。
Out Of Sticks』  A (Thai wand Wall)  1try
中間部、一箇所ホールドが少し欠けていると福原さん(奥さん)に聞きました。そのせいか、その部分は遠い。
最後根性で直上可能。私は右に出てしまった。

WakeBake』  A  (Dum’s Kitchen) O.S
トンサイとダムズキッチンの間のこの部分は、最後まで日が陰ってひんやりしています。テントも張ってあった。
ルートはジャムの好きな人にお薦めのコーナーです。

Viking In Heat』  CTon Sai BayO.S
登っていくうちに汗が滴り落ちてしまう。日本にもこんなのが欲しい。

 <他のエリア>
The Keepは、私はビレイをしただけでしたが、好ルートがそろっているようです。
また、長いルートがお好みなら、
Fire WallCat Wallがいいと、乃村さんに教えていただきました。

 <最後に>
毎日が宝石を目の前にぶら下げられているような八日間でした。(腰がしんどかった。)

 Thanks For
北海道 宮下さん 山田さん
東京 辰野さん 福原さんご夫妻
長野 中村さん 乃村さん 三田村さん
滋賀 奥村さん
熊本 古川さん
そして今回ご一緒してくださった広島 宮重さん
どうもありがとうございました。

ライレイ・イーストより朝焼けを望む トンサイをバックにM重氏