【寄稿文しのやんの『東北・レポート』】
(2006年6月6日開設)

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しのやんが東北ツアーに行った、と聞いた。
さっそくレポートを、お願いした。
忙しい中、書いていただき、感謝!
関西からの訪問は、希有なので、
貴重な資料。

by たきやん



【山形県 三崎海岸/山寺ツアー by しのやん


平成18年5月2日(火)大阪夜発〜5月7日(朝)大阪着

メンバー: 西宮市 J氏、 和歌山県 I氏、 私 (東海地方 M氏、Oさん  関東地方 Y氏、Kさん) 

宿泊地:西浜キャンプ場(山形県飽海郡遊佐町) 電話0234-77-3600 三崎海岸駐車場まで車で10分弱付近にコンビニ有。一泊600円。貸しテントは、一張1050円。指定のゴミ袋使用にて(1組200円)ゴミは処分してもらえる。コインシャワー、トイレ、電源、野外調理場(ガス付)有。利用者はマナーがよく比較的静かなキャンプ場です。徒歩5分以内に浴場有。車で約10分で吹浦にスーパーAコープ有。
敷地内にロッジがあり、4人用1棟12000円、6人用17000

交通費:堺市駅発〜堺市駅着 車1台辺り(ガス代込み約132/LETC深夜割利用) 約50,000円


メンバーは現地集合ということで、関東から関西までの総勢7名。
5月2日午後9時半にJR堺市駅にて和歌山県のI氏をひろい、一路山形へ。
名神高速〜米原より北陸、日本海東北自動車道を中条〜国道7号(1時間半程)〜山形自動車道鶴岡〜酒田みなと下車後、キャンプ場までは地道を半時間程。
京都南、一宮付近の2箇所の渋滞を含み、三崎海岸の宿泊地である西浜キャンプ場まで全行程12時間。

三崎海岸へは見晴台付近の空き地に車をとめ、遊歩道を下降していく。
岩場までは、ゴボウで下降も含め徒歩約10分程度。
ゴボウ下降は選択できるが、片方は足がかりはあるがほぼ垂壁。
もう一方は比較的なだらかだが、下降後波打ち際を移動するので波の高い日は危険。
岩場の様子は城ケ崎に似てはいるが、人は少なくのんびりしている。
岩質は安山岩で城ケ崎より目が粗く、フリクションが良い。 

午前中は結露と塩でぬめる為、昼一番〜夕方
5時頃までがベストコンディション。
ただし今年のGWは涼しいせいか、例年よりコンディションが良いらしい。
ルートは、垂直〜ルーフまでバラエティに富んでおり、長さも最長
20M以上のものもある。
グレードも
5.914C(?)までそろっているので、初級〜上級者まで存分に楽しめるが、
グレードはやや辛めに感じる。
岩がぬめるせいもあるが、★★★
11Cのほら貝は、傾斜がきつく、
中間核心部でマントルムーブ等、高度な要素があり、力量不足にて敗退。
★★白鳥
11Aも大きなカチからスローパーそして、アンダー気味のカチ等バラエティに変化していき、
見た目より難易度が高く、私も含め4人がOSに失敗

他メンバーが、ホットラインに挑戦。
これは
12箇所がかなりきついが、まだRPできる余地がありそうとのこと。
しかし、和歌山の
I氏がホットラインスペシャル(12A)に挑戦。
こちらは、
RPできる余地まったく無しというほど、むなしいホールドらしい。
私達の三崎滞在中に東北の加藤氏(金髪で
ROCKSNOW)にでていたお兄さん)もきており、
ちら聞きでは14
C(違うかもれしない?)あるという、大ルーフ課題にとりついていた。
ルーフ下でアンダーからリップへ大ランジして、リップタッチ後、大フォール。
見てるだけで生唾飲み込む大迫力でした。

三崎でのクライミング終了後、東北中央自動車道を利用して、J氏の実家、東根市へ移動(さくらんぼの佐藤錦の発祥地らしい)。
深夜
11時に7人でおしかけたにもかかわらずJ氏のご両親は宴の用意をして下さった。
ご両親を囲み、おいしい山菜と出羽桜吟醸を片手に深夜
2時まで宴は続いた。
朝食に
2日間の宴つきの豪華なおもてなしに、ご両親に心から感謝しました。

東根市より山寺へは、車で約45分。 
東根市は道すがら咲き乱れる佐藤錦の白い花が印象的な町です。

山寺駅周辺より林道(悪路)を山上へ走ること約10分程度。
GW前にこの林道に倒木があり車で通過できないといわれていたが、撤去されており問題なかった。
山寺の駐車場は何もない空き地。
一応、ここが奥山寺キャンプ場らしいが、飲めるか飲めないかわからない小川があるだけ

トイレ、電源何も無し。
ネットで調べると山寺周辺のキャンプ場は、5月頃まで閉鎖しているところが多かったので、
宿泊場所に苦労しそうだ。
車で山寺駅周辺に行けば、食堂や雑貨店はあるが、近いコンビニは、車で20分強はかかると思う。

さて、山寺ですが、初日は風が強くダウンを着ていても仙人堂エリアは寒く、
避難場所がないのでひたすら寒さに耐えるビレーとなった。
2日目はうってかわり湿度と気温が高く、ぶよが多く、虫よけスプレーだけでは追いつかない状態であった。ここのぶよはクライミングパンツの中にも入ってきて容赦なく噛んでゆく。
ここも岩は安山岩でフリクションはかなり良い。
ルートは
20m級のストレニ系が主流ような感じがします。
傾斜は垂壁よりどっかぶりまでそろっているが、東北は全般的にグレードが辛めなのかなと思うほど、
私個人は山寺も辛く感じる。
最近、辛すぎるルートのグレードを一部改訂したと聞いたが、それでも辛い??
改訂されたはずのキャラメルママ(
11A)にTRでトライしたが、
少なくともトライした2人が
11B程度には感じた。
仙人堂の壱番というルート超人気ルートらしく、最終日に体調をととのえてトライしてみた。
OSならずですが、ガバ系のかぶりストレニルートで非常に気持ちのよいルートでした。
東海の
M氏は、となりのマ-ルボロ12Bをワークしていたが、この上部ははかなり厳しいらいし。
ちなみに
M氏は13台のRP数本をもつ強者です。
みちのく広場で
OSトライと思い、去り行く夏の日(11A)にトライした(失敗)が、これは恐怖だった。
ボルトが古く、クリップ位置がシビアであった為か?三崎が近代的なクライミングに対し、山寺は新旧入り混じった感じの岩場である。

クライミンング終了後は、山形蔵王温泉大露天風呂で温泉堪能、付近の炉辺にて名物ジンギスカン定食をいただく。(これが1600円で、ボリューム満点、おいしい山形のご飯もおかわりし放題)。
大満足で大雨振る中、山越えして新潟県経由で、日本海東北自動車道中条より帰路へ。
(復路は大阪まで約
10時間半)

さて、4日間のツアーを終了して思ったことは、たかが山形、されど山形、
やはり往復飛行機で、現地でレンタカーが最良のアプローチ法だと思います。
何せ、どんなに頑張って運転しても10時間以上はかかりますから。
あと、山形は白飯が本当においしい!いい米、いい水なので、当然、日本酒もうまい!
温泉もともかく多く、
たいてい350円〜400円ぐらいで利用できる。
東根市に行くことがあったら、七兵衛という蕎麦屋に是非足を
運んでください。
固め、ふと切りの手打ち蕎麦を、大根おろしたっぷりのつけ汁でいただく盛蕎麦は絶品です。
安くて、ボリューム満点、胃にもたれない!何か訳がわからなくなってきたのでこの辺で….  

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