2010年1月11日開設

             【ベトナム・カットバ島】2009.12/29〜2010.1/4
              ―――CAT BA,VIETNAM―――


牛が放牧され、よい雰囲気、但し、牛のう○○に注意。

【はじまり】
最初タイに行くつもりだった。
ところが、今年は出遅れたので、関空―バンコクの席が取れず。
キャンセル待ちで待機していたが、「こりゃ、だめじゃ」、と途中で諦めた。
(現地バンガローを押さえていたのに残念)
気分を切り替え、行き先も切り替えた。
関空―ハノイなら空席がある。
「とりあえず押さえて下さい」、とHISに頼む。
これが12月であった。
急遽資料を集め、アクセス方法を考え、段取りをする。
現地ハノイの旅行代理店との交渉、お金の振り込み等・・・
すべて終了したのが、出発前日12月28日であった。
その日は、最後の出勤日で、やり残しを残業で追い込み、帰宅後、大急ぎでパッキング。
ロングルートが予想されるので、ロープは新品60mを詰め込む。
薬も余分に、頭痛薬、胃腸薬、下痢止め等。
深夜パッキング終了。
あとは計画を実行するのみ。
さぁ、行くぞ!

【日程】
12月29日 (火曜) 移動(関空―ソウル―ハノイ)
12月30日 (水曜) 移動(ハノイ―カットバ島)、時間あれば午後少し登る
12月31日 (木曜) クライミング
1月1日 (金曜) クライミング
1月2日 (土曜) クライミング
1月3日 (日曜) 移動(カットバ島―ハノイ)、時間あれば午前中少し登る
1月4日 (月曜) 移動(ハノイ―ソウル―関空)
7日間あるが、移動で4日つぶれる。

いったいカットバ島に辿り着けるのだろうか?
9:00amの船に間に合わそうとするなら、早朝6:00amホテル出発しなければならない。
道路混雑して船に遅れたらどうしよう。
3時間で港に到着するだろうか?
船は本当に9:00amに出航するのだろうか?
船予約のチケットはメールで送られてきたコピーだけど、通用するのだろうか?
港からホテルは近いのだろうか?
ホテル予約は大丈夫だろうか、メールでバウチャーもらってるけど。
両替はどうしよう、日本国内でのVND入手不可能だし、空港到着深夜だし。
ハノイ出発早朝で両替するヒマないし、カットバ島は銀行無いし。
関空でUS$に換金するけど、どこまで通用するのだろうか?
VNDとUS$の両方が流通してる、と聞くけど大丈夫かな。
現地の食堂や、岩場アクセス支払いはVNDだろうな。
現地長期天気予報は連日雨だけど、登れるのだろうか?
心配事のタネは尽きない。
(ハジメちゃんはあまり心配してない様子・・・大物だ)

そんな訳で、カットバ島に到着するだけで達成感が得られそう。
とりあえず、現地無事到着が目標。
岩がカットバ島のどこにあるのか分からないが、
「行ってから探そう」、とおおざっぱ。
今回は、いつもと比べて「クライミング」より「旅」の要素が大きい。
でも、クライミングも(出来る限り)ベストを尽くすつもり。
「旅とベトナム料理とクライミングを楽しむ」欲張りプランである。

【日記風レポート】(200ベトナム・ドン=1円) (以下、ベトナムドン=VNDと略す)
★12月29日(火曜日)ハノイは雨

10:02am高速バスに乗り関空へ
11:10am関空到着
13:40am関空出発、ソウル・インチョンで乗りつぎハノイに向かう
11:10pmハノイ(NOIBAI)空港に予定より45分遅れて到着


「予約したタクシーは待ってくれてるだろうか?」
心配しながら入国審査をすませ、出口に向かう。
私の名前を書いたプラカードを持ったベトナム人運転手の方と目が合う。
「よかった!」、とホッとする。
約1時間かけて、ハノイ市内のホテルに向かう。
深夜にもかかわらず、道路は混雑している。
それにしても、道路が暗い。
街の中心地に向かってるはずなのに街は暗い。
深夜だから?
あとで分かったけど、日本のように煌々と(必要以上に)明るくしないようだ。
でも、この時は不安に思った。
「いったいハノイの中心部に向かってるのだろうか?」、と。
「変なところに連れ込まれて、お金を取られたらどうしよう」、と。
途中、携帯で仲間とやりとりしてるし。
やがて、暗い道路脇に停車。
「道が狭くて、これ以上タクシーは入れない。あとは自分で歩いていけ」、とタクシー運転手。
「分かった。この道沿いだな?」、と私。
100mほど歩くと、ホテル係の方が道路で待っていた。
携帯のやりとりは、ホテル従業員に「もうすぐ到着するよ」、と連絡してくれていたのだ。
(運転手さん、気配りありがとう。疑ってスマン)
フロントで手続きして、パスポートを預ける。
その時、いろいろフロントの兄ちゃんに確認する。
「明日早朝6時にチェックアウトするが大丈夫か?」
「その時パスポートを返してくれるのか?」
「早朝出発だけど、朝食はどうなるのか?」
「朝食は7時からなので、出せないけど、あとはOKだ」、と兄ちゃん。
部屋は5階、エレベーター無し、階段をぎしぎし登る。
「夜中だから静かにね」、と兄ちゃん。
部屋は割と清潔、広さもまぁまぁ。
(これで、2人US$70、空港送迎付き)
頭痛がするので、薬を飲む。
就寝体勢に入ったのは1:00am。
私がベッドに入って布団をかぶっているのに、ハジメちゃんはテレビを見ている。
(早く寝なさい、明日は早いんだから)

★12月30日(水曜日)雨のち曇り
5:30amに起床。
・・・熟睡できず、夜中何度も目が覚める。
頭も痛いし。
朝食は、ハジメちゃんの羊羹を半分いただく。
6時10分前、階段をぎしぎし1階フロントに降りる。
フロントは真っ暗。
「誰もおらへんで」、と私。
「どこにおんねん」、とハジメちゃん。
「パスポートだけは返してもらわんと」、と私。
すると、フロントの隅から兄ちゃんが眠そうに起きあがる。
(イスで寝てたのか、と驚く)
「チェックアウトするからパスポートを返してくれ」
「分かった、待ってくれ。ところで何日滞在するつもりだ?」
「4日間だけど、すぐカットバ島に移動する」
「ハノイに戻ってこないのか?」
「戻ってくるけど、すぐエアポートだ」
兄ちゃんは、もっと宿泊して欲しそうだったけど、残念でした。
「また、来たら泊まってくれ」
「分かった、次回も泊まるであろう」、いい加減な私。
ところで、旅を終えて感じるのだが、このホテルの兄ちゃんのように、商売熱心な方が多い。
また、約束と時間をしっかり守る方も多い、と感じた。

さてこの後、詳細なアクセス方法を記載してもよいが、
そうすると次に訪問する方の楽しみを奪うことになる。
(ゲームソフトでいきなり攻略本を読むようなもの、新ルート・トライでムーブを聞くようなもの)
あえて、省略することにする。
車と船を乗り継いだ、と書いておく。

さて、カットバ島に無事到着。
ようやく、ここまで来たぞ。(思えば遠くに来たもんだ)
あとはホテルに向かうのみ。
ホテルから迎えのバスが来てるはずなんだけど見あたらない。
どこだ、どこだ。
うろうろしてると、客引きのオヤジや兄ちゃんが声をかけてくる。
うちのホテルに泊まってくれ、いや、ワシのホテルに泊まってくれ。
「もう予約済みだから」、と断る。
でも、我々のホテルの迎えは見あたらず。
どうしよう。
今度はバイク・タクシーのオヤジたちがやってくる。
「ホテルまで案内するよ」
「いくらだ?」
「1ドルだ」(US$流通してるようだ、ホッとする)
ハジメちゃんと相談して、乗ることにする。
重いザックもバイクに載せ、約5分でホテル到着。
受付でチェックイン手続きしてパスポート預ける。
若いネエちゃんが部屋まで案内してくれる。
部屋は最上階5階で眺望良好。
あぁ、疲れた。
ベッドに倒れ込み、一休み。
(けっこう満足感あり、「到着したぞ!」、って感じ)

(↑我々の宿泊したホテル、こんな時だけ円高バンザイ)

昼頃、元気がでてくる。
「さぁ、両替しに出かけるで、クライミングの用意もして」
「えっ、今日登んのか!?」
「登れたら登るで、準備してや!」
よし、気合いが入ってきたぞ。(頭痛するけど)

岩場アクセスについて考えていた事がある。
現地岩ガイド&アドベンチャーツアー企画事務所が『スロポニ』、である。
(Mr.スロ(Mr.オンスロ)とMr. ポニ(Mr.エリック)が興した)
最初、この事務所に行って、トポを購入し、岩場に案内してもらおう、と考えていた。
ところが、留守。
誰もいない。
これでは、せっかく早く到着したのに午後が潰れてしまう。
なんとか、岩場の位置を確認して、両替もしたい。
どうしたもんかなぁ。
思案しながら歩いていると、オヤジ連中が街角にたむろしている。
「このあたりに銀行はありますか?」、と私。
「両替ならワシがしてやろう」、とオヤジ。
これは、かなり怪しい。
「円からVNDに両替できるか?」
「ああ、出来るよ」、とオヤジ。
ますます怪しいぞオヤジ。
情報によると、US$→VNDはOKだが、円→VNDはダメ、と聞いている。
少し話題を変えてみる。
「我々はロッククライミングに来た、岩場を知ってるか?」
「知ってる、ワシが案内してやろう」
大丈夫かオヤジ?!とことん怪しいぞ。
オヤジも我々が不信に思っているのを察したのか、安心させようとする作戦に変更。
「ワシのホテルに行こう」、と。
とりあえずついて行く。
着いたのは、ごく普通のホテル。
ここのフロントで腰掛けて相談する。
「もし、この50ドルをVNDに両替したらいくらになるか?」と、私が聞く。
オヤジは計算し紙に書く、「これくらいだ」、と。
私も頭の中で暗算すると、ほぼ妥当な数字である。
怪しいけど、信用することにする。
ハジメちゃんも円をVNDに両替頼む。
これも私が暗算した限りでは、妥当である。
怪しいけども、信用してよさそう。
(持ち逃げされたら諦めよう、いちおう担保を預かるけど)
オヤジは仲間を1人置いてどこかへ出かけ、しばらくしてVNDを持って戻ってくる。
(偽札の判断は出来ないけど)
想像した両替風景とは異なるけど、まぁいっか。
これでVND入手完了。

次は、岩場アクセスについて相談する。
「『スロポニ』が留守だけど、岩場に行ったんだろうか?」、と私。
「行き先を知っている、ワシが案内してやろう」
「いくらだ?1$か?」
「岩場はここから20分かかる、それに峠も越えるからガソリンが余分に必要だ」
「いくらだ?」
「1人5ドルだ」
「2人で10ドルだな」
「そうだ」
「往復料金だな」
「そうだ」
これで、交渉成立。
オヤジのバイクの後ろに乗り、ザックも乗せ、岩場に出発。
ところで、これが後々問題となる。
この交渉を横にいたハジメちゃんが聞いていなかったのだ。(横で何をしてたんだ?!)
私が居ない時に2人分として20ドル渡してしまったのだ。
「1人往復5ドルで、2人10ドル、って話しをしてたやんか」、と私。
「オヤジには話ついてたけど、オレには話ついてなかったな」、とハジメちゃん。
う〜ん、もう怒る気にもなれない。
これ以降、再度交渉したが値段は戻らなかった。(まっ、いっか)

さて、岩場到着。
オヤジ曰く、「入山料必要」、と。
確かに資料によると、「パス」がいる、と書いてあった。
岩場に休憩所があり、そこの婆ちゃんに1人10万VND支払い。(約500円)
(あとで判明したが、スロポニだと半額で購入できた)
岩場はすばらしいところだ。
開けた場所にあり、スケールが大きく、高さもあり横にも長い。
前傾やルーフもある。
1本1本のルートが長いて登りごたえありそう。
しかも、ヌンチャクがかかって無くて、すべてマスターでトライ出来る。
トポは無いけど、岩場にいたシアトルから来たカップルにトポを見せてもらい、トライ開始。
(到着早々登れるなんて、嬉しいぞ)

(↑これは筆者、牛と遊んでる場合じゃない、登れよ!)

【今日のトライ】
@Rome to Hanoi Express, 6a, 10a, 9bolts, 18m MOS
AMother Butterfly, 6a, 10a, 13bolts, 27m MOS
B不明ルート・・・間違ってプロジェクトトライ?ムズ過ぎ、敗退(無駄にパワー消耗)
初日なので、軽くトライするつもりが、プロジェクトトライ?疲れた。
トポがないと、こういう間違いをする。
でも、10aの2本共、内容よかった、おもしろい。
早くトポが欲しい。
帰りにスロポニに寄るが、「金庫締めたのでトポは売れない」、とのこと。
「明日10:00am来てくれ」、と。
「明日は9:00am出発してバタフライバレーに向かう予定だ」、と私。
「それなら9:30amに来てくれ、何とかする」

【今日の晩飯】
疲れて、街に繰り出す元気なし。
ホテルのレストランで夕食。
ベトナム・フォー(麺)、天ぷら、デザート、2人合計$34−
(地元の方の行く店より5倍〜10倍高い、と後に判明・・・でも味はよいからOK)
ハジメちゃん曰く、「海外に来て、初めて『満足』という言葉を知った」、と。
(でも、天ぷらには天つゆが欲しい、フォーには満足、デザートもgood)

★12月31日(木曜日)曇り
このホテルは朝食付きで、1部屋95ドル。
豪華リゾートホテルで、朝食内容もよい。
種類豊富で、食べ放題だけど、高齢クライマーには量より質。
お粥とフォー(麺)があれば充分。あとはデザート少々。

(↑豊富なデザートコーナー)    (↑私の朝食:お粥、フォー、紅茶、デザート少し)

9:00am、昨日のバイク・オヤジペアにホテルまで迎えに来てもらう。
(結局、このオヤジペアには、島を出るまでずっと世話になり続ける)
エリアは昨日と同じバタフライ・バレー。
その前にスロポニに立ち寄り9:30amまで待つ。
約束どおり、スタッフがやってきた。
念願のトポ購入。
さらに、「入山パス」(1回分)も無料で付いてきた。(嬉しい)

【今日のトライ】
昨日のウォームアップが良かったのか、本日快調であった。
特に、12bのMOSは嬉しい。
後から考えても、今回トライした中で、もっともややこしいムーブのルートであった。
良く登れたなぁ、と感慨に耽っている。(たまたま、だけど)
@You Enjoy Myself, 6b, 10c, 11bolts, 20m MOS
AVery Tot, 6b, 10d, 11bolts, 20m MOS
BPrayer of the Mantis, 7b, 12b, 11botls, 20m MOS
CElephant Man, 6c, 11a, 10bolts, 18m MOS
DWindchime of the Ants, 7a, 11d, 13bolts, 27m MOS

【今日の晩飯】
今日は街のレストランに繰り出した。
「グリーンマンゴー」地元の方が来ない高級レストラン。
それ故か、雰囲気はよくない。
酒とメシは美味いが、2度と来る気になれない。
(約50ドル消費)
ちなみに、この夜、腹を下した。

★1月1日(金曜日)曇り時々雨
本日は、趣向を変えて海のエリアに向かう。
船をチャーターする。
これがやたらとデカい。
20人以上乗れるぞ。
それをハジメちゃんと2人だし。
(でも、2人で60ドル)

(↑誰もいない、静かな海岸、モンキーアイランド)

途中、モンキーアイランドで猿を見ることにする。
この海岸は美しくて、人も居ない。
トレッキング開始。
でも、猿が居ない。
「本当にモンキーアイランドか?」
「猿おらんやんけ」、とハジメちゃんもご立腹。
しばらく歩いて、やっと猿1匹発見。

記念写真を撮って、海辺に戻りクルージング再開。
ルートのある島はどこじゃ?
まだかなぁ。
しばらくすると、船は停泊し進まなくなった。
どうしてじゃ?
「海軍が演習をしている」、と。
「何じゃそりゃ」
今まで、共産国であることを意識しなかったけど、この時は少し思い出した。
そうなのか、しかたないな。
1日が無駄になった・・・でも、景色良かったから、まっいっか。(猿も居たし)
昼過ぎに帰港。
今からバタフライバレーは無理だし、港近くのルートを登ろうか。
トポにも写真が載っている。
実際見ると、電線がホテルに向かって壁を横断していて見苦しい。
あまり登る気分になれないけど、しかたない。
トライ開始。

【今日のトライ】
トポを見るとルートは2本だけど、実際は5本ある。
ルートが増えている。
とりあえず、12bをトライ。
でも、敗退。
スラブ部分でリーチ的に不可能、即回収。
新ルートトライしてみる。(後に12b、と判明)
これはおもしろい。
クリップ核心、ここでテンション。(OS逃す、残念)
核心ムーブは面白い。
スローパータテからの一連のムーブ。
2回目RP狙ったので、最初から「核心クリップ、とばすで」、と言っておく。
「落ちたらよろしく」
・・・でも、何とかRP。(ホッとした)
グレードは、街に食事に行った時、スロポニ立ち寄って聞いた。
たまたまMr. スロが居て、教えてくれた。(感謝)

@Animal, 7b, 12b, 11bolts, 18m 敗退
A無名ルート、7b, 12b, 11bolts?, 18m 2回目RP

【今日の晩飯】
今日も、街に繰り出して、食事をする。
昨日、高級レストラン「グリーンマンゴー」に懲りたので、
逆に地元の方しか行かない食堂にする。
これがけっこう美味かった。
フライドヌードル、春巻き、ハノイビール、2人で500円くらい。(安っ!昨日の10分の1じゃ)
「お腹大丈夫かな?」と思ったけど、問題なし。
(結局、腹を下したのは昨日だけ)

★1月2日(土曜日)雨
今日は、バタフライバレー。
(再度、海のエリアに挑戦するのはリスクが高すぎる)
ここなら、間違いなくたどり着け、楽しめるから。
今日が最後のクライミング。
明日2:45pm、船に乗って帰国だし。
(短いなぁ、あと1週間欲しいなぁ)
でも、しかたない。
今日1日頑張ろう。
ハジメちゃんは昨日のクルージングで風邪が進行した様子。
「ホテルの部屋でのんびりして、散歩したい」、とモチを無くしている。
「今日1日、辛抱してや」、と私。
無理を言って、相手をしてもらう事にする。
(2人だと機動力があって便利だけど、こんな時困る)
小雨の降る中、バイクの後ろに乗り、さぁ出発。
(私だけ元気そうだけど、毎日バファリンと正露丸を飲んでいる)

【今日のトライ】
今日は目標ルート12cをトライした。
(「ロクスノ」bS1、P112写真参照)
私の写真は無い、2人なのでクライミング写真ゼロ。
(その代わり、牛、猿、犬の写真、多数撮影)
とりあえず、11cでウォームアップする。(MOS)
12cを登るなら、11cくらい軽くOSでしょう、アハハ。(ホントは、しんどかったけど)
次に目標12cのルートをトライ。
密かに、MOSを目指したが、ルーフ出口でフォール。
2回目でRPした。
(今でも悔やまれる、あの時もう少し頑張れば、と)
でも、よく考えたら、私の実力で2回目RPなら上出来。
さらにその後、右にある12bをトライ。
これは出だしピン3本くらい共有、途中枝分かれの右ライン。
左右どちらにしようか、迷っていたらMr. スロが居た。
「どちらがオススメですか?」、と聞く。
「右の方がおもしろいよ」、とMr. スロ。
これも、結局2回目RP。(MOS出来ず、残念。でも、Mr. スロはグッジョブだ、と褒めてくれた)
これにて、本日終了。

(↑身長6フィート!ごつい背中のMr. スロ)
@A Dengue Ate My Davev, 6c+, 11c, 11bolts, 20m MOS
AHippie Banana Tree Killer, 7b+, 12c, 13bolts, 24m 2回目RP
BIf Only I Could Be a Shirimp, 7b, 12b, 13bolts, 24m 2回目RP

【今日の晩飯】
街に繰り出し、バンブーカフェにて食事。
スープを食す。
胃袋は弱ってきている。
「海外は1週間が限界やな」、とハジメちゃんも元気なさそう。

★1月3日(日曜日)曇り
今日の午後2時45分に船が出る。
この船を逃すと、帰国できない。
本日の段取りをハジメちゃんと相談する。
「最後に、もう一度バタフライバレー行きたいけど」、と私。
「喉が痛い」、とハジメちゃん。
バイクに乗って20分風に吹かれる元気がなさそう。
どうしよう、と考えていると・・・
「港のエリアやったら行くで」、と折衷案を提案するハジメちゃん。
「港のエリア、イマイチやけど、登らないより、いっか」、と私。
「部屋でくつろいで散歩がベストやけどな」、とハジメちゃん。
そんな訳で、港のエリアに決定。
その後の段取りはこうである。
@12時くらいにクライミング終了する。
Aホテルに戻って、シャワーを浴びる。
B着替えて荷物をパッキングする。
C1時半頃ホテルから港に送ってもらう。
D港で船を待つ。
朝食を食べた後、フロントに交渉に行く。
この交渉の前に、初めて部屋設置のホテル規約説明書を読んだ。
12時前にチェックアウトのこと、とある。
さらに、ベランダに洗濯物を干さないように、ともある。
(洗濯については、チェックイン後、即行干しヒモを張った、スマン!)
交渉と確認のポイントは3点。
@1時まで荷物を部屋に置かせてもらう。
A1:30pmフロントに降りてくるので、港まで送ってもらう。
Cその時、パスポートを返してもらう。
以上、フロントで了解と確認をもらったので、部屋に戻る。
「OKやったで」、と私。
「そうか」、とハジメちゃん。

【今日のトライ】
モチのでない港エリアだけど、最後まで頑張ることにする。
@新ルート、7a,11d,スラブでリーチムーブ、次のホールドに届かず諦め、敗退
A新ルート、7c,12d,これはムズイ。最後細かくなって、前傾となる。ムーブ出来ず、諦め。
・・・とまあ、本日のトライこんな感じ。
最終日はサエない終わり方となった。
別に弱っているからではない、と思う。
元気でも、このルートはダメだったでしょう。
このエリア、全般に辛め、と思われる。
リーチの無い、東洋人にはつらい。

【その後の行程】
ホテルに戻って、段取りどおり港で船を待つ。
時間どおり船に乗り、ハイフォン到着は4時頃。
さらに、ハノイ空港到着は7時頃。
お土産を物色して時間をつぶす。
アオザイを買いたかったけど、資金尽きる。
せっかく、帰国してコスプレ・クライミングしてもらおう、って思ってたのに。

23:50 ハノイ(NOIBAI)空港出発
ソウルインチョン空港は雪だらけ。
除雪と整備に手間取る。
翌日1/4(月曜)11時頃出発。
関空到着は1時過ぎ頃。
「お疲れさん」、と私。
「お疲れさん」、とハジメちゃん。
また、来年も行けたらいいね。

【一般情報】その一

【【場所】
ハロン湾に浮かぶカットバ島が拠点、となる。
ハロン湾は世界遺産、海の桂林、と呼ばれている。
風光明媚な場所にもかかわらず、日本人の訪問は少ない。
これは、クライマーに限らず、一般観光客についても言える。
これから、観光地として「発展」してゆくんでしょうね。
(もう少し、このままでいて欲しい)

【岩について、ルートについて】
岩質は石灰岩。
コルネも発達してるけど、すっきりしている。
スラブ、フェース、前傾、ルーフ、あらゆるタイプのルートがある。
メインエリアは『バタフライバレー』、
あとは船でアクセスする『タイガービーチ』、
ホテルの横にある港エリア。
バタフライバレーだけで、充分楽しめる、
今回、『タイガービーチ』に行けなかったのは残念。
次回、訪問したい。
グレードについては、ほぼ妥当。
(スラブでは、リーチ的に苦しかったけど)
ボルト間隔も妥当。
ルートの長さは20m〜27mくらいが中心。
ボルト数は10本〜13本くらい。
今回、60mロープで間に合った。
(70mロープを使用している外人もいた)
終了点は、リングが2つある。
これにセルフを取り、メインロープを通してロワーダウン。
トラバースするルートや、ルーフ、前傾では、登り返しも行った。
もし、ボルト13本のルートなら、セルフ用に2本プラスして、
少なくとも15本腰に下げて登る事になる。
長いルートをマスターで登ることが多いので、最初はヌンチャクの重さがずっしり、
上部では、ロープが重くなって疲れてくるが、ガマンガマン。
初めてのエリア、初めてのルート、これをマスターで登る快感、である。

【服装と荷物】
登っている時は、Tシャツと足首までのクライミングパンツ。
膝丈パンツや短パンの方もおられたが、私は足首パンツでよかった、と思っている。
なぜなら、私は虫に弱いし、草にもかぶれやすいから。
初めてのエリアで、少しでも皮膚を保護したかった。
おそらく、次回も同じ格好になる、と思う。
(もちろん、少しでも身軽な状態で登りたい、って方は、短パンでもOKでしょう)
レストの時は身体を冷やさないよう、長袖シャツとパーカーを羽織った。

【気温と天候】
日本の秋か春のような感じ。
今回は曇りか雨で、あまり天候には恵まれなかった。
一日くらい、スカッと晴れて欲しかった。
もし晴れたら、岩場はどうなんでしょう?
暑くて登れなくなるんでしょうか?
「短パンもってくれば良かった」、と思うんでしょうか?

【食事&買出】
朝食はホテルで出る豪華メニュー。
(朝食が1番立派で、1番よく食べた)
昼食はビスケット、パン、ジュース、行動食。
夕食はホテルで食べたり、街に繰り出したり。
安いのは2人で500円くらい。
高いのは2人で5000円くらい。
水は生ものを飲まないようにして購入した。
ホテルでは毎日ペットボトルの水が部屋に置かれた。
これをポット(部屋設置)で、湯を沸かして紅茶やコーヒーを作った。

【治安とトラブル】
良い、と感じた。
「ガイドブック」を読むと、暴力で金を取られたとか、
レイプされたとか、不安な気持ちになる記事が掲載されている。
確かに、そう言う事実もある、と思う。
でも、我々はオヤジ2人。
しかも、一見怖そうなハジメちゃんが付いている。
狙うんなら、軟弱な若者や女性がターゲットでしょう。
(我々貧乏そうだし)

【携帯と充電】
通じにくい。
日本からメールが来てるのは分かっても、
これを取り込むことが出来ないもどかしさ。
ハロン湾に出て初めてメール受信した。
ホテルではダメだった。
(でも、街の人は普通に携帯でしゃべってた)
コンセントはガイドブックによると、AタイプとCタイプの中間、とある。
私は海外用充電器セットにAタイププラグをつないで携帯を充電した。
カメラは写真200枚以上撮ったけど、充電の必要はなかった。
(マシンは進化している)

【道路について】
ベトナムは文字どおり発展途上。
つねに工事していて、空気も悪い。
マスクをしてバイクや自転車に乗っている方が多い。
運転マナーも悪い。
中国・桂林と同じか、それ以上に悪い。
大きいトラックやバスが突っ込んでくると、
小さい乗用車は避けざるを得ない。
また、高速道路を歩行者や自転車が横断してくる。
バイクも逆走してくる。
(どうなっとんじゃ〜)
さすがに、カットバ島では車少ない。
でも、街の中心部では少し空気が悪い。
市街地になると、人はいないが、ニワトリ、犬、牛、ヤギが道路にいるので、
これらを避けながらバイクを走らせるテクニックが必要となる。

【登ったルート、登れなかったルート】
12c・・・1本(2回目RP)
12b・・・3本(1本MOS、2本2回目RP)
11d・・・1本(MOS)
11c・・・1本(MOS)
11a・・・1本(MOS)
10d・・・1本(MOS)
10c・・・1本(MOS)
10a・・・2本(MOS)
以上が成功したルート・・・全部で11本

逆に、登れなかったルートは・・・
12b、11d、12d、グレード不明、以上4本

つまり15本トライして、その3分の1近くを、失敗か敗退している事になる。
成功率の低いルートが多い、って事か?
私の諦めが早すぎるのか?
滞在日数が少ないので、どうしても『いいとこ取り』してしまう。
登れそうなルートのみ、トライしようとする。
しかも、★★★ばかりを。
ちなみに、12aをトライせず、12b以上狙ったのは適当なルートが無かったから。
12aの★★★が多数あれば、もっと楽しめたでしょうね。

【グレード別、登ったルート】
10a
Rome to Hanoi Express, 6a, 10a, 9bolts, 18m MOS
Mother Butterfly, 6a, 10a, 13bolts, 27m MOS
10c
You Enjoy Myself, 6b, 10c, 11bolts, 20m MOS
10d
Very Tot, 6b, 10d, 11bolts, 20m MOS
11a
Elephant Man, 6c, 11a, 10bolts, 18m MOS
11c
A Dengue Ate My Davev, 6c+, 11c, 11bolts, 20m MOS
11d
Windchime of the Ants, 7a, 11d, 13bolts, 27m MOS
12b
Prayer of the Mantis, 7b, 12b, 11botls, 20m MOS
If Only I Could Be a Shirimp, 7b, 12b, 13bolts, 24m 2回目RP
無名ルート、7b, 12b, 11bolts?, 18m 2回目RP
12c
Hippie Banana Tree Killer, 7b+, 12c, 13bolts, 24m 2回目RP

以上、私のことばかり書いたが、
ハジメちゃんも体調悪いにも関わらず、リードで11クラスまで登る。
さすが、頑強な身体の持ち主だ。
調子が良ければ軽く12クラスでしょう。
体調悪いのに、よくぞ私の相手をしてくれた。(感謝感謝!)
ハジメちゃんがいなければ、香港ハイキングだったことでしょう。
(まぁ、それもいいけどね)

【一般情報】その二

【会計報告】
飛行機代(往復)・・・121,510円・・・当然、日本で支払い
現地岩場往復交通費(バイクタクシー)・・・$10×4回+5$=$45・・・現地で支払い
現地岩場往復交通費(船チャーター)・・・$60・・・現地で支払い
食事代(晩飯4回分等)・・・$50〜$60・・・現地で支払い
ホテル代(4泊)・・・$380・・・日本で支払い
カットバ島までの交通費・・・$210・・・日本で支払い
カットバ島までの船代・・・$34・・・日本で支払い
初日ホテル代+空港までの出迎え費用・・・$70・・・現地で支払い
関空までの交通費(往復)・・・3000円

【結局、費用いくらか?】
おおざっぱに言って、1人20万円くらいでOK。
あらかじめ日本で支払った金額が航空券121,510+32,000円=153,000円くらい。
関空で換金したのが20,000円。
現地で換金したのが10,000円。
もし、次回行くとしたら、4万円をUS$に換金、5千円〜1万円をVNDに換金しようと思う。
今回3万円しか換金しなかったので、心細かったし、最後お土産代も無くなった。

【両替について】
ベトナムドンは日本で入手不可能。
関空の銀行でもダメ。
現地で入手するしかない。
でも、US$が流通してるので、関空で円→米ドルに換金。
これなら、余ったとしても、今後使い道がある。
もし、VNDが余っても、再度ベトナム訪問まで使えない。
なお、US$は新札が歓迎される。
古い汚れたUS$だと、受け取ろうとせず、新しいのをよこせ、と言われた。
さらに、情報としてハノイ空港の両替率が悪い。
・・・即ち、1万円→93.05(内訳91.05+手数料2ドル)
空港土産物店では円で直接土産を購入でき、ドルでお釣りをくれる。
場合に寄っては円でお釣りをくれる(例えば千円を出したら500円玉でお釣りをくれた)
両替するより、土産を購入してお釣りをもらった方が良い場合もある

【現地岩場へのアクセス】
バイクタクシーを利用した。
でも、バイクを自分で走らせる自信があるなら、1日3ドル〜5ドルで借りられる。
自転車ならもっと安い。(自転車好き外人は使っていた)
でも、峠をいくつか越えるので、へとへとになるでしょう。

【言葉について】
主なところは英語OK。
でも、なまっている。
きれいな建物があったので、「あれはホテルか?」、と聞いた。
「いや、あれはソゴンだ」、とオヤジ。
「えっ、ソゴンか?」、と私。
「そうだ、ソゴンだ」
しばらく考えて、私は再度尋ねた。
「スクールか?」
「そのとおり、ソゴンだ」
う〜ん、これは何かのクイズか?

【ホテルについて】
今回、宿泊したのはカットバアイランドリゾート
おそらく、カットバ島屈指の豪華ホテル、と思われる。
次回もこのホテルに泊るかどうか?
判断材料として、利点と欠点を箇条書きにしておく。

■利点
@朝食は内容豊富で味も良かった。
Aバルコニー付きで、景色良好(最上階五階)
B部屋は清潔で、毎日ベッドメイキングあり
Cスパも$15〜$25の3種類くらいあり、内容も良かった
D夕食も味良し(支払いはUS$で、町より2〜3倍高額)
Eプールもあり(但し、修理中で使用できなかった)
F町から離れているので静かで空気も良い

■問題点
@シャワーのみでバスタブなし
Aプリンスホテルに行かないと、両替が出来ない(但し、JP\→US$は不可)
B町の中心部から離れているので、クライミング、食事等の外出が遠くて不便
Cホテルのシャワー、温度調節が難しい・・・ヌルめから一気に高温に(どのホテルでも、そうなのかも)

■その他ホテルいろいろ
Sunrise Resort
Holiday View Hotel
『スロポニHP』のアコモデーションを参考にしてみて。

【論考&考察、その他メモ】
*バスタブの事を考えると、次回別ホテルにするかも(ホリデービューとか)
*でも、食事、スパ、静けさを考えるとカットバアイランドリゾートも捨てがたい
*両替については町で3カ所可能・・・プリンスホテルとマーケットの近く2カ所
*スピードボートは往復ともにコピーチケットで問題なかった(用紙をじっと見つめていた)
*カットバ島での食事は高級レストラン・グリーンマンゴー、普通のカフェ・バンブーカフェ、地元の方の行く安食堂、
 ・・・いろいろ試したが味ではホテルのレストラン、酒の種類ではグリーンマンゴー、安さでは地元の怪しげな店
 ・・・お腹を下したのは、グリーンマンゴーでのピザのみ、後は大丈夫。地元の食堂も美味かった
*町を歩いていると怪しげな兄ちゃんが、$20でマッサージ、と声をかけてくる(おそらく対外人相場であろう)
*ちなみに、普通のマッサージは$10が相場のよう
*ホテルのスパが1番無難で内容も良い、と思われる
*船のチャーター代は60ドル(30ドル×2人)
 ・・・だたし、海軍の演習か会議で目的地域に上陸出来なかった(残念)
*船頭さん、バイクタクシー等、チップを要求される(1ドルくらい)

【ベトナム旅行代理店】
今回、現地旅行代理店には(かなり)お世話になった。
メールのやりとりを通して、少しずつ『旅の輪郭』をつかんでいった。
ベトナムスケッチ!ベトナム旅行と現地情報
ベトナム旅行、現地オプショナルツアーはTNKトラベルJAPAN

【現地クライミング&アドベンチャー・スロポニ】
このHPはかなり参考になった。
Vietnam Rock Climbing - Rock Climbing Vietnam - Rock Climbing Ha ...

【クライミング映像】
Vietnam Sport Rock Climbing by www.slopony.com

Rock climbing Vietnam - www.slopony.com Guided Rock Climbing Ha Long Bay ...

Deep Water Soloing (DWS) Ha Long Bay Vietnam by www.slopony. ...

Upskill Climbing VietBLAM 2009 (Climbing in Vietnam)

【その他リンク】
カットバ島」で過ごす休日 <前編> - ベトナムスケッチ
カットバ島」で過ごす休日 <後編> - ベトナムスケッチ

【一般情報】その三

【ベトナム料理について】
ベトナム料理は辛すぎず、油っこすぎず、香辛料が利きすぎず、
素材を生かした穏やかな味付け。
それにハーブの香りや香ばしさなどが加わります。

(以上、『ベトナムのごはん』銀城康子(農文協)より)
全くそのとおり、日本人と相性が良い、と感じた。
フォー(麺)も春巻きも美味かった。
ニワトリは、その辺を走り回っているので、卵も美味く感じた。
米は長細いタイプで、ねばりがない。
でも、炒めたり、お粥にすると良い感じ。
今回、食べようと思って、食べられなかったのは次の3つ。
@バイン・ゾー(米粉のちまき)
Aバイン・セオ(お好み焼き)
Bバイン・フラン(カスタード・プリン)
・・・次回は食べるぞ!
ところで、ベトナム最後の食事を空港で食べた。
「最後に、フォーを食べよか」、と私。
「やっぱり、フォーやな」、とハジメちゃん。
そこで、ヌードルをくれ、と食堂のおばちゃんに言った。
すると、出てきたのはチキンラーメン、だった!
「なに、これ〜」、と私。
「やられたな」、とハジメちゃん。
何とも、サエない「シメ」となった。

【箸文化について】
箸を日常的に使用してるのは、中国(漢民族)、台湾、朝鮮半島、ベトナム、日本。
でも、中国や台湾ではスープにレンゲを使ったり、と補助用具も使う。
箸だけを使って食べるのは、世界でベトナムと日本のみ。
故に、スープ類は器を持ち上げて直接口をつけて飲む。
欧米や韓国では、器を持ち上げて食べるのは行儀が悪い。
逆に、日本とベトナムでは、器を手に持たずに置いたまま食べるのは行儀が悪い。
(なお、タイ、カンボジア、モンゴルでも、麺を食べる時には箸を使用)
【参考】by『ベトナムのごはん』銀城康子(農文協)

【ベトナム女性】
レベルが高い、と感じた。
「美人女性が多いなぁ」、と私。
「そうか?あんまり気にしてない」、とハジメちゃん。
(意外な反応に、返す言葉を失う)
ホテルのスタッフの方、物売りのネエちゃん、レストランのウェイトレスさんとか。
・・・私は、そう感じたんだけど。(イタリアでも感じた。仏、独、豪、米では感じなかった)
ちなみに、ホテル・レセプションのネエちゃん、誰かに似てるなぁ、と思った。
日本に帰って、フト思い出す。
・・・「そうだ、平岩紙さんに似てる!」、と。

【病気について】
連日クライミングをしていると、身体が弱ってくるが、
病気にも悩まされた。
ハジメちゃんは風邪引きで、喉が痛い、と言い続けた。
私は頭痛に悩まされ、毎日バファリンを飲み続けた。
ハジメちゃん曰く、「オレは滅多に頭痛にならん」、と。(うらやましい)
ちなみに、私は滅多に風邪をひかない。

【ベトナム戦争について】
ベトナムに行っておいて、これに触れない訳にいかない。
少しだけ書いておく。

かつてフランスに支配され、その後第二次大戦中、日本に支配される。
日本の敗戦と共に独立するが、再びフランス軍が触手を伸ばす。
この時の闘いがディエンビエンフーの闘い。(1954年)
フランス軍が敗北しホッとしたのもつかの間、ベトナム戦争が始まる。
米軍が特殊部隊を南ベトナムに送り込んだのが1961年。
米軍によるハノイ空爆開始が1965年。
サイゴン陥落によりベトナム全土解放が1975年。
(これにより、「サイゴン」→「ホーチミン」となる。漢字で胡志明市、と表記)
ベトナム戦争中、面積が日本の半分しかない北ベトナムに、
太平洋戦争中に日本に落とした量の16倍もの爆弾を落とした、という。
これにBC兵器を加えると、どれほどの量なのか?
枯葉剤にはダイオキシンが含まれていたことから、ベトナム全土で異常出産がつづいた。

【ハイフォン機雷封鎖】
世界遺産・ハロン湾の港であるが、軍港でもある。
米軍による北爆の目標となったのがハイフォン港。
ベトナムを支援する国や団体の支援物資・要衝だったから。
これを妨げるため、米軍は港を機雷封鎖したが、世界中から非難をあびる。
当時、沖合に停泊する船舶から物資を陸揚げするため、決死隊が埠頭と往復した、という。
*リンク*→ベトナム戦争
*リンク*→ハイフォン

【その他リンク】
これ以降、伏せ字情報とする。
なぜなら、これを読むとアクセス方法を考える楽しみが失われるから。

【ハノイ〜カットバ島について】
いくつか方法がある。
@タクシー(これが1番安心、でも高い。往復210ドル、空港からだと250ドル)
Aバス(これは早朝5時くらいから多数ある、500円くらい)
B鉄道(朝6時くらいに出発、これを逃すとない、500円くらい)

ハイフォン―カットバ島、船移動が核心。
なぜなら、1日1便だから。
往路は、9:00amのみ。
復路は、2:45pmのみ。

結局、時間と安全を考え、タクシーにした。
お金をけちって、船に乗り遅れたら、1日無駄になってしまうし、ホテル代も無駄になる。

【おまけの日記】
12月30日
そうこうするうちに、タクシー運転手がやってきた。
6時ちょうどだ。(約束どおり)

荷物をホンダのトランク積み込み出発。
昨日のタクシーはトヨタ、日本の自動車産業頑張ってるね。(1ドル90円は辛いだろうけど)
早朝にもかかわらず、道路は賑わい始めている。
ハノイ―ハイフォンは約180km。
ハノイ渋滞になる前に抜けだし、早くハイフォンの港に到着したい。
ベトナムの風景と言うと、のどかな田園地帯を想像する。
私もハイフォンまでの道のりに風光明媚を期待していた。
でも実際は、海外の大企業が道路脇に続いている。
10代から20代くらいの娘さんたちが、工場に吸い込まれていく。
朝7時なのに、もう出勤なのか!
街や道路は工事中。
車やバイクも多い。
空気が悪い。
「喉が痛い、マスク必携やな」、とハジメちゃん。
風邪が悪化した様子。
「喉より頭が痛いよ、昨日から直らん」、と私。
2人合わせて100歳超、老体を労りながらの旅である。

やがてハイフォンに到着。
ところで、乗船受付窓口はどこだ?
「こっちだよ」、と運転手さんが案内してくれる。
窓口は無くて、道路に立ってるおばちゃん2人が受付だ。
チケットコピーを見せると、何か考えてる様子。
これでいけるはずなんだけど。
おばちゃん奥に行って、他の人に確認する。
大丈夫かな・・・うん、大丈夫なようだ。
「乗船名簿に名前を書いてくれ」、とおばちゃん。
名前の横にJAPAN、と書く。
これで、乗船OK。
タクシーのおっちゃんも安心した様子。
運転手さんありがとう、さようなら。
待合室で待ってると、10代半ばくらいの女の子が大勢やって来る。
「絵はがきを買ってくれ」
「これはハノイの絵はがきだ」
「これはハロン湾の絵はがきだ」
「1ドルだ、買ってくれ」
1人から買うと、また次の子がやって来て「買ってくれ」と言う。
もう、きりがない。
「もういらない、お金もないよ」、と私。
それでも、絵はがきを開いて、1枚ずつ見せようとする。
「もうダメダメ、いらないよ」
横を見ると、ハジメちゃんも女の子に囲まれ困っている様子。
(結局、2セット購入)
やがて9:00amになり、出航。
ここから約1時間の船旅。
(追加の日記、終了)

【おまけ情報】
往路・・・ハノイ→ハイフォン=2時間半
復路・・・ハイフォン→ハノイ空港=3時間
ベトナムの方は、(私の接した限りでは)時間に正確。
タクシーの方(往復とも)、現地で雇ったバイクタクシーの方、
感心した。

【さらにおまけ】
ハノイ→ハイフォンの車移動で考えたが、
ホーチミン→ハイフォンのドメスティック航空便も考えられる。
今回、どうして採用しなかったかと言うと、
ホーチミンでの待ち時間が長くて、便利悪かったから。
(単に、ハノイに行きたかった、って話もある)
でも、早い目に予約して、良い乗り継ぎでハイフォンに到着できるなら、
9:00am、スピードボートの為に、早起きして朝食抜きする必要もない。
金額的には、国内便利用料金とタクシー代は変わらない、と思う。(むしろ安いかも)
乗り継ぎ時間クリアーして、ハイフォンに初日宿泊し、
翌日ゆっくり港までタクシー等で行く、ってのがプランとして考えられる。
一考の価値有り。
ちなみに、ハノイ→ハイフォンの国内便は無かった。(2009年12月時点)