2009年1月12日開設

             【報告中国・陽朔】2008.12/28〜2009.1/4
              ―――Yangshuo,China―――

年末年始を利用して中国に行ってきた。
1番心配されたのは「水」、である。
でも、大丈夫。
コテコテで量が多いのにはマイッタが、腹下しはなかった。
風景は景勝地なので美しい。
商魂もたくましい。
さすが5000年の歴史、インパクトある中国。
岩もすばらしかった。

【岩塔が果てしなく屹立する】

【はじまり】
まず、パートナー探しから始まった。
ビレイが上手く、気心が知れていて、肩が凝らず、経済力があり、年季の入ったベテラン・・・と私の趣味は狭い。
また、大勢で行くのも楽しいけれど、機動力がなくなる。
どちらかと言うと、少人数が好ましい。
・・・となると、ますますキャラクターは重要。
今回はハジメちゃんにお願いした。
以前、「オレは海外には行かん」、と言っていたので、おそるおそるメールしてみた。
「中国に行きませんか?」、と。
「ええで」、と二つ返事。(ありがたい!)
次にメールしたときには、「パスポート取得手続きしている」、とのこと。
何という早さ、何という行動力!・・・さすが!
私も負けないよう段取りを進めていった。


【日程】
1 12月28日 (日曜) 移動
2 12月29日 (月曜) クライミング1日目(白山)
3 12月30日 (火曜) クライミング2日目(レイピーシャン)
4 12月31日 (水曜) 観光
5 1月1日 (木曜) クライミング3日目(ムーンヒル)
6 1月2日 (金曜) クライミング4日目(大榕樹)
7 1月3日 (土曜) クライミング5日目(酒瓶山)
8 1月4日 (日曜) 移動
8日間あるが、移動で2日つぶれる。
エリアと観光は現地に行ってから、前の晩飯か当日朝食の時に、
「どこ行こ?」と相談して決めていった。
エリアは気分転換のため、毎回変えた。

【日記風レポート】(1元=13円)
★12月28日(日曜日)
5:00am起床。
6:12am高速バスに乗り関空へ
7:30am関空到着
9:30am関空出発、北京で乗りつぎ西安に立ち寄り、さらに桂林に向かう
8:10pm桂林空港到着

まる1日かかって桂林到着。(疲労困憊、歳を感じる)
どうして北京経由にしたかというと、桂林空港到着が1番早かったから。
ここ桂林からさらにタクシーで南に下る。
(タクシーは予約していた、現地まで1時間半〜2時間)
一気に現地入りした方が効率も良く、経費も少ない。
(昨年行かれたiidaさん達のレポートを参考に日程を考えた)
今回我々の日程は1週間なので、昨年の方(約2W)と比較すると少なくて厳しい。
出来る限り効率よく登り、また観光も楽しみたい。
この日、ホテル到着10時半頃。
「疲れたな〜」、と私。
「体が固まったで」、とハジメちゃん。
「ほんまに・・・」
「ビジネスクラスやと、どうなんやろ?」
「倍以上するんとちゃう?考えたことないけど・・・」
「けど、楽やろな」
「そら、楽やで」
・・・と、オヤジ2人で感慨にふけるのであった。

★12月29日(月曜日)曇り時々雨
7時半頃起床。
ホテルのレストランで朝食をとる。
この朝食がハンパではない。
20種類以上の料理が並んでいて、バイキング形式。
これだけでホテル料金の元を取れる。(1450円/1泊)
料理は色々あるけど、1番おいしくて胃にやさしいのは粥、である。
(その後毎日、おかゆを食べ続けた)
他にも料理があるけど、辛すぎるか、甘すぎる。
「中間はないのか!」、とハジメちゃん。
「薄味という概念はないみたいよ」、と私。
(宿泊したホテル玄関)

9時過ぎ、ホテル隣の銀行で換金しようとしたが、
コンピューターの調子が悪い、と断られる。
「いつ直るのか?」
「分からない」
仕方ないので、明日出直すことにする。

その後、街に繰り出す。
岩場行きチャーターバスを見つけるためだ。
道を歩いていると、おばちゃんが声をかけてくる。
もちろん中国語なので分からない。
「クライミングショップ?」と言うと案内してくれた。(親切感謝)
その店にはドイツ人や、現地の方が居たので、「白山に行きたい」と説明する。
さっそくチャーターバスを呼んでくれた。(ありがたい!)
途中で、ザックを背負ったクライマーが自転車こいでいるのを見るが、しんどそう。
「あれはムリやな」、と私。
「年寄りは車やで」、とハジメちゃん。
11時過ぎ白山到着。
アプローチ数分徒歩。
静かなエリアで、景色もすばらしい。

【今日のトライ】
the missing link (10a) MOS
the stone dog (10c) MOS
cave man (11a) MOS
the wall of attrition (11c) MOS
west treak (12a) 失敗

【今日の晩飯】
ホテル帰宅、6時半。
風呂にはいってメシに行く。
「何食べようか?」
「珍しいモンがええな」
「あひるどう?」
「そやな」
あひる=68元、+野菜、ライス。(合計120元÷2人、780円/1人)

★12月30日(火曜日)曇り時々雨
朝食後、銀行へ。
今日は機械の調子が良いのか、あっさり換金完了。

9:30amホテル出発、10時過ぎ岩場到着。
今日のエリアはレイピーシャン。
道路脇にあり、アプローチ楽ちん。
ただし、車の騒音が煩わしい。

【今日のトライ】
name? (10a) MOS
ma ja (10d) MOS
jeja (11a) MOS
pickpoket (11d) 2回目RP
the power of one (12a) F
singularity (12a) 失敗
(岩場・レイピーシャン)
【今日の晩飯】
ホテル帰宅、6時半。
風呂にはいってメシに行く。
「今日は何食べようか?」
「魚は?」
「そやな」
今日は郷土料理、川魚のビール煮。
魚=70元、+ライス、酒。(合計140元÷2人、910円/1人)

★12月31日(水曜日)晴れ時々曇り
今日は観光。
空を見ると、晴れそうな予感。
気合いが入り、気力が充実してくる。
私はイカダ下りがしたかった。
ハジメちゃんは気球に乗りたがった。
「地球の歩き方」に載っていた、と。
とりあえず、西街にくりだしcafeで一服。
「どうやったら乗れんねん?」、と私。
「街の入口に気球の写真を貼った店あったで」、とハジメちゃん。
・・・さすが、目ざとい。
cafeを出て、イベント業者を探すことにする。
確かに、気球の写真を貼りだした店がある。
「今日、気球に乗れますか?」、と店の人に尋ねる。
「4時からある、3時半にホテルに迎えに行く」、とのこと。
気球はホットエアバルーンと言うらしい。
値段は1時間550元(=7150円、普段は600元とのこと、「地球の歩き方」には800元、と記載されていたような)
あとで、他のメンバーに聞いたら700元支払った方もいた。
また、違うイベントでは30分450元、ってのもあった。(つまり値段はあってないようなもの)
3時まで時間があるので、イカダ下りについて訪ねる。
「いくらですか?」
「80元です」(約1040円)
「いつから出来ますか?」
「今からOKです」
さっそくこの分も支払う。
「もうすぐ案内の人がバイクでくるから、その後を自転車でついて行って下さい」
10分くらいで、案内のオヤジが来たので、レンタサイクルで後を追う。
これがけっこうしんどい、約30分走った。
最後はダートになりよれよれ。
「バイク加減して走らんかい」、とハジメちゃん。
「よれたなぁ」
「最後のダートは効いたで」
「レスト日とは思えんなぁ」、と私。
ここから約1時間半くらいかけて川を下っていく。
イカダには船頭さん1人と我々2人で、計3人乗り+自転車2台。
川を下り出すと、気持ちいい。
景色もすばらしく、イカダ下りサイコ―!
でも、10分ほどすると・・・
「飽きてきた」、とハジメちゃん。(早っ!)
「まだ、10分しか立ってへんで」、と私。
「同じ景色ばっかりやんけ」
「そらしゃーないがな、そんなん言うたら気球どうなんねん?550元も払ってんぞ」
「上から見たら、ちゃうやろ」
「また10分したら、飽きた、言うんちゃうやろな」
「そうかもしれんな・・・」
途中、物売りの船があったり、写真を撮る業者が居たりで、現地商魂を見て退屈せず。
約1時間でイカダ終了。
(1時間の労働=80元が相場なのか?)
船頭さん、ご苦労様。
(イカダ下り、カップルばかり、オヤジ2人は稀少)

この後、自転車をイカダから降ろす。
お腹がすいたので、道で売ってるチマキのようなものを食べる。
ご飯を葉っぱでくるんで蒸してある。
5元(65円)で日本のおにぎりの2、3倍の大きさがある。
満腹、満腹。
この後、西街まで戻って(30分)、イベント業者に自転車を返却、ホテルに戻る。

疲れたなぁ〜、と部屋で横になっていたら、ホテルに気球送迎バスがやってきた。
出迎えバスはホテルを順番に廻りながら客を拾って郊外イベント会場へ。
ところが、風が強くて気球が飛ばせない。
「あと30分待って、風が止まないようなら中止します」
・・・30分待っても風やまず。
「明日早朝参加できますか?」
「明日はダメ、他にやることがあるから、お金返してもらえますか」、と私。
「もちろんです」
(ほんまかなぁ、と半信半疑の私)
西街に戻って、イベント業者を見つけると、
「中止になったから、お金返して下さい」と言う。
あっさりと返却してくれた。(お〜、感激!・・・当たり前だけど)
「明日もう一度どうですか?」、とイベント業者。
「明日から毎日岩登りです」、と断る。

【今日の晩飯】
そのままメシに突入。
今日は西洋料理。
スパゲッティ52元+フルーツサラダ16元、ビール1本(73元/1人、1014円/1人)
(karst cafe、ここが1番落ち着く、押しつけがましさがない)

★1月1日(木曜日)晴れ時々曇り
観光も終わり、今日からクライミング後半再開。
帰国まで登り続けることになる。
今日のエリアは月亮山(ムーンヒル)
ビデオ、写真等で有名だけれど、最もアプローチがしんどいエリア。
約30分くらい登りやっと到着。
到着すると、日陰で、風が吹き抜ける。
最も寒いエリアでもある。
私は寒さに弱く、この日から風邪気味となる。

【今日のトライ】
(←これが有名な月亮山)
emission control (5.9) MOS
luna nascente (10d) MOS
artemis (11a) MOS
proud sky (12a/b) MOS
moon walker (12d) ・・・をトライするつもりが間違って新ルートをトライ
・・・やりなおそうと思ったけど、寒いので中止。

【今日の晩飯】
出かけるのが邪魔くさくなり、ホテルのレストランにて夕食。
(ただし、7時過ぎに閉店となるので注意)
初日(あひる)、2日目(魚)、3日目(スパゲッティ)だったけど、
本日はビーフ+野菜、ビール(74元、962円/2人)。

【その夜】
きのうの観光と、今日のアプローチで疲れたので、マッサージを頼もうか、と言う話しになる。
「ホテルのエレベーターに宣伝ポスターが貼ってあったで」、とハジメちゃん。
そこで、フロント受付で尋ねてみる。
「マッサージを頼んだらいくらですか?」
「100元です」(1300円)
「部屋に来てくれますか?」
「大丈夫です、何時がいいですか?」
「8時過ぎでどうでしょう?」
「かしこまりました」
・・・と言うわけで、部屋に呼んでもらう。
「いったい、どんな人がくるんやろか?」
「さぁ・・・?」、とハジメちゃん。
「中国5千年の歴史を背負って、秘孔を突いてくれる老師か?」
「熟練のごついおばはんちゃうか?」
・・・と期待していたら、えらく若いネエちゃんが2人やってきた。
約1時間弱で100元・・・う〜ん、ちょっとたよりない?
(これならタイのマッサージの方が効いた)
「もひとつやったな」、とハジメちゃんも言う。
「秘孔はどうなったんや」、と私。
「頼んだら、スペシャルしてくれたんちゃうか?」と、話はヘンな方向に。
「いや、あかんやろ」
・・・こうしてオヤジ2人の夜は更けるのであった。

★1月2日(金曜日)晴れ時々曇り
本日は大榕樹エリア。
有名観光地の奥にある。
昨日から風邪気味だけれど、いよいよ悪くなる。
南東面は暖かくてルート内容も良かったけれど、最後に北東面に移動したのが失敗。
(北東面はオススメしない)
(←観光客で賑わう大榕樹)

【今日のトライ】
lounging lizards (5.8) MOS
beautiful day (10a/b) MOS
name? (11b) 失敗
name? (12b) 1回目失敗、2回目RP(すばらしい内容オススメ、ハジメちゃんは1撃!)
leuhng chong/secret food store (12a) 失敗(オススメしない、イマイチ)

【今日の晩飯】
しんどくて、西街に出かけるのもおっくうになってきた。
近所ですませる。
これが間違いのもと。
この店は外人仕様ではなく、現地対応の店のようだ。(2人で21元、270円)
安いのは良いけれど、コテコテで胃にもたれた。
ツアー後半になって、胃袋も、指も、身体も弱ってきた。
「2人合わせて100歳を超えるからな」、とハジメちゃん。
「そら、疲れるわなぁ・・・」、と私。

★1月3日(土曜日)晴れ時々曇り
今日で最後のクライミング。
あ〜あ、もうオワリか・・・。
なんとなく、さびしい。
酒瓶山エリアに行った。
(←現地クライマーも多い酒瓶エリア)

【今日のトライ】
the miracle of lanlou (5.9) MOS
shu ba jie (10a) MOS
the helsinki handsaw (10c) MOS
the great wall (11c) MOS
where's the jug (11a) MOS
empty jug (11c) MOS
tension (11b) MOS
このエリアは12以上のルートが無い。
すべて、11以下ばかり。
故に、すべてMOSして有終の美を飾った。

【今日の晩飯】
今日で最後だから、張り切って西街に行くか、と元気を出す。
(でも、胃袋は元気がでず)
パンとフルーツサラダのみ。(30元、390円)
(食後、胃腸薬と頭痛薬を飲む)

「この街、って沖縄の『国際通り』に似てるな」、とハジメちゃん。
「そう言うたら、そうやな」
「この大通りも、脇に入った西街も、なんとなく似てる」
「ほんまやなぁ」、と私。
言われてみれば、国際色と田舎っぽさの混在が沖縄を思い出させる。
自由市場なんて戦後闇市のような雰囲気。
GHQが闊歩していた戦後日本のような。(生まれてないけど)
感慨にふけりながらホテルに帰る。
(帰国に備え荷物パッキング)

★1月4日(日曜日)晴れ時々曇り
7:00 起床。
8:10 ホテルにタクシーが迎えに来る。(昨日、ホテルのフロントに頼んでおいたのだ)
9:45 約1時間半で桂林空港に到着。(300元、3900円)

「もうちょっと、ゆっくり出発してもよかったな」、とハジメちゃん。
「心配性なもんで・・・まぁ、乗り遅れるよりマシやで」、と私。
そんなこんなで、特にトラブルもなく、無事ツアー終了。
荷物は直接関空に行くのかどうか、空港カウンターで確認した。(これは重要)
すると、北京でピックアップするか聞いてきたので、
「直接関空に届けてくれ」、と頼む。
旅行代理店でも、「今回は、北京でピックアップの必要がある」、と言っていたので、
「じゃまくさいな〜」、と思っていたのだ。
(原則として、行きは乗り継ぎごとにピックアップ、帰りはダイレクト、と思われる)
8:30pm 関空到着。
「お疲れ〜」、と私。
「またな」、とハジメちゃん。
こうして、オヤジ2人の中国ツアーは幕を閉じた。
(終了)
(←Air China、 ボーイング737国際線乗換・・・北京、寒っ!)

PS
グローバルパスポート携帯を持って行ったので、
現地から『謹賀新年メール』を打とうと思っていた。
でも、クライミングからホテルに帰って、ぐったり。
コテコテの中華料理で、2度ぐったり。
そんな気分にならなかった。
期待していた皆さん、スマン。


会計報告、ルート、エリア等の感想、まとめは来週。
一気に書く元気はない・・・ので。

【会計報告】
【会計報告】
ツアー会計報告をしておく。
飛行機代(往復)・・・134,190円
宿泊費・・・2,900円×7泊=20,300円
タクシー代(往路:桂林空港→陽朔)・・・6,400円
タクシー代(復路:陽朔→桂林空港)・・・300元(4,000円)
現地岩場往復交通費(ミニバスチャーター)・・・70元×5回=350元(4,600円)
食事代(晩飯6回分)・・・4,500円
合計・・・174,000円
ただし、ホテル代等2人で割るので・・・実質156,000円くらい。
飛行機代を除いて、現地で使ったお金は22,000円+お土産等の買い物、観光
現地では3万円換金すれば充分、と思われる。
(ただし、私はTシャツ、フリース、パーカー等の自分の衣類+お土産で2万くらい使った)
予算として、飛行機代、ホテル代すべてひっくるめて、15〜16万円あればOKでしょう。

【岩の情報】
【エリア紹介】
【白山】 薄かぶり、スケールが大きく良質なルートが多い、環境良好、南面暖かい、1番のオススメエリア
【レイピーシャン】 左壁前傾+ポケットの面白いルートが多い、右壁薄かぶりテクニカル、右壁は風が通り寒い
【ムーンヒル】 薄かぶり〜前傾、良質なルートが多いが寒い、でも一度は訪問したいエリア
【大榕樹】 薄かぶり、12bのname?はオススメ、この辺りすべての中でもトップクラスの内容
【酒瓶山】 垂壁、講習会で賑わっている、10〜11クラスのロングルートが多い、12は無い

【ルートについて】
ヌンチャクがかかっていることは、まずない。
自分でセットする必要がある。
即ち、すべてマスタースタイルでトライできる!
初めてのエリア、初めてのルート、マスターでトライ・・・これは国内でめったに味わえない悦び。
しかも周りは外人ばかりで、言葉が通じず、異邦人として疎外感、心細さ、快感を感じながらのトライ。
これこそ海外クライミングの醍醐味、と言える。

【白山】
the missing link (10a) MOS(★★)
the stone dog (10c) MOS(★★★)
cave man (11a) MOS(★★)
the wall of attrition (11c) MOS(★★)
west treak (12a) 失敗(オススメしない、上部もろいので注意)

【レイピーシャン】
name? (10a) MOS(★)
ma ja (10d) MOS(★★)
jeja (11a) MOS(★★)
pickpoket (11d) 2回目RP(★★★オススメ)
the power of one (12a) F(★★★オススメ)
singularity (12a) 失敗(★★核心細かくテクニカル)

【ムーンヒル】
emission control (5.9) MOS(★★)
luna nascente (10d) MOS(★★)
artemis (11a) MOS(★★★)
proud sky (12a/b) MOS(★★★オススメ)

【大榕樹】
lounging lizards (5.8) MOS(★)
beautiful day (10a/b) MOS(★★)
name? (11b) 失敗(★★ムズイ)
name? (12b) 1回目失敗、2回目RP(★★★オススメ)
leuhng chong/secret food store (12a) 失敗(オススメしない、イマイチ)

【酒瓶山】
the miracle of lanlou (5.9) MOS(★★★オススメ)
shu ba jie (10a) MOS(★★)
the helsinki handsaw (10c) MOS(★★)
the great wall (11c) MOS(★★★オススメ)
where's the jug (11a) MOS(★★)
empty jug (11c) MOS(★★)
tension (11b) MOS(★グレードより難しく感じた)

【グレードについて】
グレードについては、ほぼ妥当、と感じた。
(一部辛いのもあれば、甘いのもある)
グレードは毎年見直され、改訂されている。
最新トポで確認しよう。

【その他覚書・資料】
年末年始・中国ツアーで書きもらしたことを羅列する。
参考にして下さい。
(中国ネタ、しつこくてスマン)
記憶力が弱っているので、覚えているうちに書いておきたいのだ。
即ち・・・『記憶せずに、記録する』、の実践。
(正確には、『記憶できない』、だけど・・・)


【総括】
今回トライしたルートは・・・
8・・・1本
9・・・2本
10・・・8本
11・・・9本
12・・・3本
今回はグレードより数多くオンサイトトライすることにこだわった。
同じルートをしつこくトライしていない。
(昨年夏のライフルではRPするまでトライしたけど)
今回の中国では趣向を変えてみた。
10や11クラスを多く登っている。(ほとんどMOS)
気持ちよかった。
次回訪問はRP中心になるかもね。

【場所】
桂林空港から南に1時間〜1時間半(タクシーを利用したけど、バスもあるよう)
桂林空港に行く方法は4つある。
 @北京から国内線
 A広州から国内線
 B上海から国内線
 C香港から国内線
いずれにせよ、直行便はない。
今回は北京経由air chinaにした・・・桂林空港到着が1番早かったから。

【ルート、ボルト&終了点】
ロングルートでランナウトが多いが、不自然ではない。こんなものだろう。
1ピン目も遠いものが多い、と感じたが、特に問題なし。
ちょんぼ棒も落ちていないので、普通に攻めた。
終了点には、カラビナはない。
故に、すべてセルフをとってアンカーに通し結びなおし。

【ギア】
短ヌンチャク12セット、長ヌンチャク2セット、ロープ60m1本、ATC、ハーネス、靴2足
(1部ルート60mで足らないものがある、注意)

【治安】
さほど悪い、と感じなかった。
ただし、置き引きスリには注意、貴重品は金庫に保管するように、と念を押された。

【服装】
Tシャツで登ったり、長袖で登ったり。
下は足首までのクライミングパンツ。
ビレイ時はフリースかパーカー必要。

【天候】
曇りの日が多かったが、後半良くなってきた。
水墨画の世界には曇天が似合う。

【現地クライマー】
親切にしてもらった。
聞いたらいろいろ教えてくれる。
ルート・ガイドブックに載っている開拓クライマーでガイドの方にもお会いした。
登っていたら、ガンバ、と声援をいただいた。

【食事&買出】
今回は、すべて外食。(いつもだけど)
毎日中華料理は胃にこたえる。
特に私の胃腸は繊細なので。
ハジメちゃんも、アッサリ系が好みの様子。(年寄りはそんなものだ)
「ざるそば、ないんかい!」、と最後は怒っていた。
レストランでは紙に「粥」、と書いてオーダーした。
パン屋はホテルの近所に2軒あったので、行動食に毎日買った。
干し芋を10元で買ったら、おもいっきりくれた。(5元で充分)
栗を買おうと思ったけど、結局買わずじまい。
干し芋ほど、見かけなかったせいもある。

【朝食の風景/食前・食後】
下記の写真の違いが分かる?
間違い探しじゃないよ。
食事前と食事後の写真だ。
「変わってないじゃん」、って?
そんなことないでしょう。
お粥が減ってるでしょう!
(つまり、粥以外、ほとんど手をつけていない)
量が多すぎるのだ。
朝からこんなに食べられる訳ね〜!、って。
食前 食後


【水】
水はコンビニで毎日購入。(1元くらい)
ジュースも売っている。
当然、生水は飲まなかった。

【現地岩場へのアクセス】
レンタカーは不要。
現地でミニバスをチャーターすればよい。
あるいは(元気なら)レンタサイクル。
もし車があっても運転する気分にならない。
交通マナーが、むちゃくちゃだから。
いままで、イタリアが1番マナーが悪い、と思っていたが、ランキング変更。
ダントツで中国一位。

【道路について】
車は左ハンドル、右車線。
欧米と同じ。
でも、ここで疑問がわく。
90年代に、香港に行ったことがある。
イギリス植民地だったので、右ハンドル左車線だった。
(ちなみに、オーストラリアも同様)
すると、大陸から香港に行くとどうなるのだろう?
どこで切り替わるのだろう?
それとも、既に香港は右車線になったのか?
ご存じの方、教えて下さい。

【トラブル】
部屋にある保管金庫が開かなくなった時があった。
もう、まっ青になった。
翌日、ホテルカウンターで事情を説明したら、専門の人が来てすぐ開けてくれた。(ほっ、と安心)

【携帯】
携帯の電波はまったく問題なし。
ホテルの部屋で、ハジメちゃんと私の携帯で交信して、「かかるやん」、と確認しあった。
また、携帯の充電は普通に出来た。
ある程度★のあるホテルだと、コンセントが何種類か用意されているようで、日本のプラグでOK。
でも、私は出発前にメールで確認しておいた。
自宅のコンセントの写真を送って、「大丈夫か?」、と。
もちろん、220V対応充電器を用意する必要はある。

【荷物】
往路はいったん北京でピックアップ。
西安では、そのまま。
桂林でピックアップ。
復路は桂林から関空にダイレクトに行った、途中北京ではピックアップせず。
(飛行機の仕組みは、こうなっているのだろう?)
ところで、毎回私の荷物は大荷物。
なぜ、こんなに荷物が多いのか。
ハジメちゃんの2倍以上あった。
寒がりのせいだろうか?

【疲れたこと】
飛行機は疲れる。
狭いところに拘束され、足も伸ばせない。
これは身体的な疲れ。
買い物は疲れる。
これは精神的な疲れ。
例えばTシャツを買おう思っても、値札がない。
「いくらですか?」と聞くと、2倍〜3倍の値段をふっかけてくる、ひどいところは10倍も!
ここから価格交渉が始まる・・・。
あぁ、疲れる・・・精神的に疲れる。
飛行機の長時間拘束より疲れる。
私は、駆け引きとはったりが大嫌い。
「しょうみで言えよ!」、と思う。
ビジネスとして駆け引きは必要だし、交渉上手は「老練」と尊敬され、
恋の駆け引きは大人としての経験を物語り、「巧者」、と感服される。
しかし、私はそんな方と親しくしたい、と思わない。

【効率と経済】
少ない日程での海外クライミング。
出来る限り効率よく、快適に、と考えた。
でも、これを追求すると費用がかさむ。
飛行機をビジネスクラス、ファーストクラスにしたら、快適だけれど、費用2倍どころではない。
快適と節約はコインの裏表。
(愛情と憎しみ、自由と孤独、ボルダーとルート・・・みたいな?)
出来る限り快適さと効率を追求しながらも、節約と折り合いをつけるようにした。

【幸運&感謝】
お腹を下さなかった。感謝!
事故もなく、病気にもかからず(風邪は少しひいたけど)、トラブルもなく無事帰国できたことを感謝したい。
現地のクライマー、ホテルの方には親切にしていただいた。
送り迎えを頼んだミニバスの運転手さんにも感謝。
(誠実な方で、時間も正確だった)
最後に、パートナー・ハジメちゃんに感謝。
クライミング、観光ともに良いノリ。
旧いクライマーのありがたみを感じた。

【参考リンク】
【kuriharaさんの中国レポート】 2008.2.6開設
【iidaさんの桂林(陽朔)日記】 2008.1.23開設
michiさんの『陽朔』ツアー】 2008.1.10開設


【現地観光情報】

【陽朔ホテル予約】
http://www.chinatrip.jp/jp/hotel.html

【参考】人民元の換算
http://stock.searchina.ne.jp/exchange/index.cgi?

【おまけ】
ハジメちゃんからメールをもらった。
写真が添付されていた。
「ブログに使ってくれ」、と。
私の写真は、無難なものばかり。
それに比べて、ハジメちゃんのは、瞬間の雰囲気をうまくとらえている。

【写真解説】
左・・・川下り、ノリの良い船頭さん。
中・・・ホテルのおネエさん、食事の時、横で給仕してくれた。
右・・・ニワトリを下げて歩くオヤジ。
★全部で6枚いただいたが、このHPにそぐわない内容の写真もあるため、
掲載を見合わせました。あしからずご了承ください。

【自分の為の覚書・・・次回、登りたいルート】
後ほど・・・書く予定