「先輩、最近クライミングに限界を感じてきたんですけど」 「ワシはしょっちゅう感じてるで」 「自慢してどうするんですか?」 「ワシの数少ない自慢や」 「クライミングに向いた体格ってあるのでしょうか?」 「さぁ・・・」 「大きい方がいいのでしょうか」 「南裏さんはでかいな」(南裏さん→日本を代表するクライマーで冒険家、話がおもろい!) 「小柄な方がいいのでしょうか?」 「樹人君は小柄やな」(樹人君→運動神経抜群クライマー、兄は九州ボルコン4連覇の弓月君である) 「どっちなんですか?」 「体型を気にせんと、登り込むこっちゃ」 「体も硬いし」 「マルちゃんも硬かったで」(マルちゃん→『関西クライミング界の巨匠』と言われたクライマー、名作ルートを数多く産出した) 「恐がりだし」 「それがフツーです」 「緊張しすぎるし」 「皆そうやで」 「そうなんですか?」 「さあ・・・」 「(最後までたよりないおっさんやなぁ)」 |