【テレプシコーラ覚書】
・・・タイムラグ「単行本」編・・・

【テレプシコーラ覚書】(単行本編)★  *****  ★【テレプシコーラ覚書】(ダ・ヴィンチ編)★
【覚書】のテレプシコーラ関連の記載を集めた。
ただし、単行本に関してのみ。
内容は同じだけれど、伏字部分を顕現している。
そのためネタバレがあるので未読の方は注意。
なお、左欄は単行本「オビ」のキャッチコピー。
(雑誌連載へのコメントは『ダ・ヴィンチ編』をどうぞ)
表紙絵 『オビ』の文句 【覚書】でのコメント

わたしなら舞台で倒れてでも今日踊る!

ローザンヌ・コンクールがスタートしたものの
体調を崩してしまう六花。
一方、ローラ・チャンは・・・。
2009年10月26日

「テレプシコーラ・第二部」(3)山岸凉子(メディアファクトリー)
内容 バレリーナをめざす六花の物語
一般的面白さ ★★★★★
個人的趣味 ★★★★★
キャラクター ★★★★★
ストーリー ★★★★★
点数 98点
気分 雑誌でどきどき、単行本でわくわく
オススメ ★★★★★
ネット上の紹介 篠原六花(しのはらゆき)は姉の千花(ちか)を喪った悲しみを乗り越え、
プロのバレリーナの登竜門でもある「ローザンヌ国際バレエコンクール」本選への出場を果たす。
コンクールがスタートしたものの体調を崩してしまう六花(ゆき)。
一方、ローラ・チャンは、クラシック・レッスンにて圧倒的な身体能力の高さを示して注目を浴びる……。
第二部3巻目発売。
雑誌段階で何度も読んでいる。
現在雑誌では、六花は悲惨な状態。
ローザンヌに痕跡すら残せず脱落か!、って状況。
でも、私は諦めていない。
おそらく、六花は1次審査合格のはず。
なぜなら、練習の時に光っていたから。
だから、通った、と思う。そう信じたい。

あぁ、いったいどうなるんだ?!

それはここに挑戦した
バレリーナの卵達のすべての気配


悲しみを乗り越えた
六花の新たな挑戦。
ローザンヌ国際
バレエコンクール本選が
ついにスタートする。
2009年3月29日(日曜)


「テレプシコーラ・第二部」(2)山岸凉子(メディアファクトリー)

内容 バレリーナをめざす六花の物語
一般的面白さ ★★★★★
個人的趣味 ★★★★★
キャラクター ★★★★★
ストーリー ★★★★★
点数 98点
気分 なんど読んでもわくわくする
オススメ ★★★★★
第二部2巻目発売。
雑誌段階で何度も読んでいるが、それでもおもしろい。
小さな山場に一喜一憂する。
伏線があるので、今後のストーリー展開を予想している。
いったい六花はスカラシップを手にするのか?


六花・・・
あんたは強くなれた?

千花を喪った
悲しみを越えて、

六花の新たな挑戦がはじまる
山岸凉子、
渾身の長編バレエ漫画、
待望の第2部、
いよいよスタート!


上記、オビの文句でネタバレがあるので、
一部伏字にさせていただいた。
既に第一部を読んでいる方は反転させて下さい。
それにしても、わくわくするコピーだ。
2008年7月28日(月曜)

「テレプシコーラ・第二部」(1)山岸凉子(メディアファクトリー)


内容 バレリーナをめざす六花の物語

一般的面白さ ★★★★★
個人的趣味 ★★★★★
キャラクター ★★★★★
ストーリー ★★★★★
点数 98点
気分 圧倒的なリアリズムにひれ伏すのみ
オススメ ★★★★★

雑誌の段階で、読んでいる。
次の号が出るまでに、何度も読み返す。
だから、感想を聞かれても今更、という感じだけど。
でも、単行本が出てもなお、何度も読み返す。
「アラベスク第二部」も良かったが、「テレプシコーラ」は、よりリアリズムに磨きがかかっている。
第二部のスタートはローザンヌから。
16歳になった六花の成長した姿が、見開きを計算に入れたアップで登場。
また、要所要所で千花の回想映像が挿入される。
もうそれだけで、涙、涙・・・。
ところで、ローラ・チャンという中国系米国人が登場する。
彼女は空美の成長した姿じゃないだろうか?
渡米して整形した、と思うのだが、いかがなものだろうか?


踊れないわたしは・・・
何の価値もない・・・?

千花は苦しみから
解き放たれるか?
六花の姉への思いは
結実するか?
2007年1月28日(日曜)

「テレプシコーラ」(10)山岸凉子(メディアファクトリー)
(2007年1月30日初版第1刷発行)
出ました!
衝撃の第1部最終10巻。

最後の方がバタバタ感あり。
もっとゆっくり描いて欲しかった。
礼子先生との練習風景、とか。
何か「事情」があったのだろうか?

春から連載再開予定。
「アラベスク」第2部風を予想している。
内容は国内コンクールと「ローザンヌ」への練習か?
留学生活は第3部にもちこしか?
それとも第2部に含んでしまうのか?

あと気になるのが、アシさんとの人物描き分け共同作業、である。
主要人物は山岸凉子さん本人が描き、
その他の人物はアシさんが描く、っていう共同作業。
描画が(かなり)異なるので違和感を感じる。
人物はすべて山岸凉子さん本人に描いて欲しい。
風景は仕方ないにしても。
あるいはアシさんが努力して、
山岸凉子さんの線に近づけて欲しい。

さて、単行本でフォローされてる方は、
雑誌連載が止まっているから、
今のうちに追いついておこう。

天才だけがバレエを踊っているんじゃないもの

千花は再び
膝の手術のために韓国へ。
一方、六花は
本部公演「くるみ割り人形」で
抜擢された
クララ役に挑む・・・。
2006年7月24日(月曜)

「テレプシコーラ」(9)山岸凉子(メディアファクトリー)
(2006年7月29日初版第1刷発行)
でましたね、(9)巻。
今回の中心は「くるみ」。
成功するのか?
千花の苦悩と六花の成長。
ルードラからボジョレー先生が来たシーンは、今後の展開を予想させる伏線。
六花ちゃんが北島マヤ状態。

雑誌の段階でストーリーを追いかけているので、内容は解っている。
次の単行本が出るまで何度も読み返している。
雑誌も何度も読み返している。
これほど読み返している作品は「アラベスク」第二部くらい。

不安になったら笑顔になるといい

ケガが癒えたかに見えた
千花だったが、
再び膝を痛めてしまう。
一方、六花は本部公演
「くるみ割り人形」で
クララ役に抜擢されるが・・・
2005年11月24(木曜)晴れ

「テレプシコーラ」(8)山岸凉子
(2005年11月27日初版第1刷発行)
説明不要。
問答無用の面白さ。
読むべし。

神さま!千花ちゃんの怪我を治して下さい

中学に進学し、新たな環境の
中で四苦八苦する千花。
一方、公演での大怪我から
無事回復に向かっていると
思われた千花だが・・・。
005年3月24(木曜)曇りのち雨

「テレプシコーラ」(7)山岸凉子(メディアファクトリー)
(2005年3月25日初版第1刷発行)
別件で、注文していた本を取りに行き、レジで精算していたら、
本屋のオヤジが「テレプシコーラ」(7)巻を持ってレジにやってきた。
「7巻出てますよ」、と。
う〜ん、本屋のオヤジに趣味嗜好を把握されてしまった。
レジのねえちゃんも、財布を持ってレジに立っただけで、
注文していた本を探し出してくるし・・・タイトルも言ってないのに。
なぜじゃ?
(これではエロ本も買えないではないか)

前置きが長くなった。
六花が演出する作品が学校で発表され、
研究所での発表会作品の演出もまかされる。
今後の展開の伏線である。
姉の千花の大怪我からの回復はどうなるのか?
最後で、クララに抜擢されるシーンで終わっている。
雑誌では、年末の「くるみ」が迫っている。
気になる、気になる。


千花、入院 六花、受験 そして・・・

「くるみ割り人形」の公演で
大けがをしてしまった千花。
中学受験に向けて
悪戦苦闘する六花。
それぞれの葛藤の中で・・・。
004年8月24(火曜)曇り

「テレプシコーラ」(6)(山岸凉子)メディアファクトリー
(2004年9月1日初版第1刷発行)
でました、VOL(6)!
年に約2回出版されるのを、楽しみに生きてる感じ。(おおげさ!)
今回の展開は、VOL(5)ほどの山はない。
どちらかというと、地味な展開。
(でも、私の好み)
六花(ゆき)の受験と新学期。
新しい環境と、新たな出会い。
次の展開への伏線が、静かに張られていくのが感じられる。
それにしても、ドラマの盛りあげ方が上手い。
もう名人芸。
ペンシルケースが見つからないところなんて、涙腺全開。
(仕事中、思い出し泣きするくらい?)(笑)
このシーンが、新しいキャラクターの紹介にもなっているのがすごい!
六花の才能の開花を予感させる内容だし。
もう大満足の一冊。
静かな展開ながらも、大いなる胎動を感じたVOL(6)である。

こうなると単行本になるのが待てない状態。
雑誌の段階で読むしかないでしょう。
(もうやってるけど)
あとは作者に長生きしていただくだけである。

PS
作品中に、野上水樹というバレリーナが登場するが、
(もちろん)モデルは上野水香さんである。
作中でローザンヌでスカラシップ取得するエピソードがあるが、
上野水香さんも15歳(中学3年)でスカラシップ受賞の経歴。
(そのままじゃん!)
ちなみに、留学先はモナコのプリンセス・グレース・クラシック・ダンス・アカデミーである。
(あの森下洋子さんも学んだ)
若いときに、充分トレーニングを積むのがよかったのか、めきめき上達したようだ。
先日のテレビ番組では、留学の良かった点として、
「朝から1日(身体が疲れてない状態で)練習ができたこと」
日本で練習を続けていたら、授業が終わってから、
バレエのトレーニングをすることになるし。
もちろん、本人の才能と努力は必要だけどね。

「くるみ割り人形」運命の幕が今、開く!

貝塚バレエ団の正式公演
「くるみ割り人形」で
クララ役に抜擢された千花。
ひとりだけ役をもらえず
落ち込む六花。
そして、公演当日・・・!
2004年2月13日(金曜)曇り一時雨

「テレプシコーラ(5)」山岸凉子(メディアファクトリー)
(2004年1月3日初版第1刷発行)
約半年に1冊のペース。
VOL(5)の出版である。
(うれしい!)

山岸凉子さんの作品は「アラベスク」が連載されていた頃から読んでいる。
(それも第1部「アラベスク」、いったい何年前じゃ?)
昔から、ドラマの盛り上げ方が上手かった。
読者をヒヤヒヤさせるのがウマイ!
今回のVOL(5)は殊更、である。
また、リアリズムが圧倒的。
そこが、他の作家との大きな違い。
例えば、ヒロインが晩ご飯に「どんなおかずを食べたか?」、とか。
そこまで、描いた作品が他にあるか?
(超リアリズムじゃ!)
さらに、心理描写が巧い、「追随を許さない」、って感じ。
脇役まで、心のヒダををえぐるように描写するし。
(イジイジキャラときっぱりキャラの絡みがヨイ!)

一読者として、物語全体の予感、全体像を予想しているが、
まだまだ、『アダージオ』?
六花や千花が大人になって、結婚しても続いてほしい。
(その為には、作者に長生きしてほしい)
バレエコンクール結果発表!

踊ることに
魅せられた少女たちの
あくなき挑戦!
舞の女神は微笑むのか?
2003年7月11日(金曜)曇りのち雨

「テレプシコーラ」(4)山岸涼子(メディアファクトリー)発売。
(2003年7月1日初版第1刷発行)

高い質を保ったまま、物語はますます面白くなる。
さすが、である。



バレエコンクール開催!

踊ることに
魅せられた少女たちの
新たな挑戦に
舞の女神は微笑むのか!?
2002年10月27日晴れ

『テレプシコーラ』(3)山岸凉子
(2002年11月1日初版第1刷発行)
これが第3巻目である。
現在連載中で、気になる作品はこれだけである。
(本とコミックのアクセスマガジン「ダ・ヴィンチ」連載中)
やはりおもしろい。他の作家とは一線を画す内容だ。
心理的な盛り上げ方がうまい。
巻末に上野水香さんとの対談も付いていて楽しめる。
第4巻が待ち遠しい。(来年になると思うけど)

さて、この「テレプシコーラ」を読んでいて感慨無量になるのは私だけだろうか?
思い起こせば約30年前、私が中学生だった頃、
「りぼん」には「アラベスク」の第一部が連載されていた。
私が、高校生の頃『花とゆめ』創刊号と共に、
「アラベスク」第二部の連載が始まる。
その後、他の作家によりバレエマンガが何作品か描かれるが、
そのたびに失望を味わった。
『もう、「アラベスク」を超えるバレエマンガはないであろう』と。
そこに、「テレプシコーラ」の登場である!
まさか、山岸氏自身が、再びバレエマンガを描かれるとは!
と、言うわけで『感慨無量』になる理由がお解りでしょうか?

わたしもバレエが踊りたい

踊ることに
魅せられた少女たちを、
舞の女神は、
いったいどこへ導くのか!?
『テレプシコーラ』(2)山岸凉子
(2002年1月1日初版第1刷発行)

(まだこのHP作製以前の為、コメント無し)

生きることは、舞に似ている。

バレエに向き合う少女たちの、
それぞれの境遇、
それぞれの闘い。
踊ることへの熱い情熱は、
彼女たちを、
どこへ導くのか!?
『テレプシコーラ』(1)山岸凉子
(2001年7月1日初版第1刷発行)

(まだこのHP作製以前の為、コメント無し)