FREE CLIMBING IMFORMATION
(6)岩場いろいろ(海外編)
「先輩も昔、海外に行ったんですね?」
「10年くらい前やけどな」
「どのくらい行ってました?」
「10ヶ月くらいやな、4月アタマから12月中旬くらいや」
「お金はどの位かかりました?」
「100万くらいやな」
「安いですね」
「テントやからな」
「ずっとテントですか?」
「10月になったら寒いからアパート借りたで」
「ところでその時、仕事はどうしました?」
「辞めたな」
「帰国したとき、仕事は有りましたか?」
「・・・・・」
「有りましたか?」
「・・・・・」
                 「君も海外に行ってみよう。後は何とかなる(かな?)
南仏
ヴォルクス

日本に岩を持って帰ることが出来るなら、ヴォルクスがほしい。
コンパクトな岩場ながら、高難度前傾ルートが集中する。素晴らしいエリア。
「ホットスポット」や「シャルルドゴール」でウォームアップ。
「スピノザ7b+」「ウエコ7b+」「0%7c」「アンビタシオン7c+」等、
★★★ルートが目白押し。
以上すべてRP、えへん(自慢するほどでもないって)
もし次回行く機会があるなら「シャオシン」をさわってみたい。(むりむり)
*クリスマスシーズンが近づくと、天使様の人形板が据え付けられ、
夜はライトアップされた。(現在もそうであろうか?)
その場合、中央部分のルートが登ることが出来ないので、注意。
*【右写真は、「hueco7b+」かと思われる】
*資料→ヴォルクスのトポ(手書)
南仏
スジトン
(カランク)

カランクの岩場のひとつ、スジトンである。
地中海が美しい。
マルセイユ大学からの約45分のアプローチも苦にならない。
どっかぶり、ガバである。
ただ、ヌンチャク回収の時に、地中海に投げ出される感覚が怖い。
春とか夜9時頃でも明るいため、つい登りすぎてキャンプ場に着いたら、
夜中と言うことも。
*【右写真は、エリア全景である】
*資料→スジトンのトポ(手書)
南仏
ビュークス

家族で訪れるクライマーが多い、ファミリーなエリア。(意外?)
ビュークス名物・ポケットホールドが楽しめる(か?)
スラブが怖い。『ランナウトして核心ムーブをさせられるルートが多い』と、
感想をもつが、どうだろう?
「タブー」「ラ・ローゼル」「シュカ」と並んでるエリアは、一見の価値有り。
ちなみに、「パピヨン8a」は、このエリアの100mくらい左(だったと思う)、
地面から一段上がったところである。
(例のクロールムーブが有名だが、このムーブ後、終了点まで結構長い)
*【右写真は、TCFのあたりかと思われる】

南仏
シマイ

垂壁中心のエリア。
南向きである。
4月くらいがベストシーズン。5月では、もう暑い。
(これは、他の南仏エリアにも言える)
「ロデオ」だけが異彩を放っている。
前傾好きな「今風クライマー」には向かないか?
*【右写真は、例の「ロデオ」である】
南仏
シャトベー

プライベート非公開エリアと聞いたが、結構でかい。
おもしろい。
ルート数も多い。
メインエリアはロングルートである。
我々は気に入って、けっこう訪問した。
*【右写真は、メインエリアである】

南仏
オルゴン

アプローチゼロ。
(車の中からでもビレイできる?)
ショートルートからロングルートまで。
2回しか訪問しなかったので、詳細なコメントは出来ない。
時期により、野鳥保護のため閉鎖されるルートもある。
* 【右写真は、エリア全景であるが、まだ右にも簡単なルートが続く】
仏アルプス
ブリアンソン

エリア数は多い。整備もされている。
キャンプ場も気持ちよい。
サクランボの木があって、自由にとって食べた。
でも、『何度も訪問したいかどうか』は、意見の分かれるところだ。
我々は、1ヶ月もしない内にフレンケンユーラに移動した。
(少しあきっぽい?)
「シェルの岩場」「トラベルセ」「ル・プイ」「モンドファン」「ロッシュドラム」等を、訪問。
結果として、南仏エリアとフランケンユーラの『つなぎ』に使用した。
ハイキングコースも楽しめる。
(もっと、ハイキングをしたかった)
*【右写真は、「モンドファン」の岩場(と思う)】

セユーズ

南仏エリア群とブリアンソンの中間くらいにある。
我々はブリアンソンに移動してから訪問した。
アプローチは鳳来の鬼石クラス。
けっこうしんどい。
前傾ロングルートをトライしにドイツ人も来ていた。
(ドイツ人はどこでも出現するが)
グレードは辛いめ?
実力をつけて再訪したいエリアである。
*【右写真は、エリア中央部分である】

フランケンユーラ

一口でフランケンユーラと言っても、そのエリア数は膨大である。
「ヘンゼルとグレーテル」の出てきそうな森の中に、岩が点在する。
すべてを訪問し尽くすのは至難である。
前傾ショート・ポケッチー。
指を痛めないように注意したい。
ところで、ドイツ人はでかい!ゆえに、グレードに(?)を感じる時があるかもしれない。
1ピン目が遠いときもある。
(一部なので、気にするほどでもない、でも『マグネット』は遠い)。
短期の訪問を予定するときは、雨が多いので注意。
(雨のせいで何度も行くと)ニュールンベルグの人工壁もあきてくる。
*【右写真は、「ポッテン」の「ヘラクレス★★★9+(独グレード)」である】
 (この対岸にもエリアはあり、結構面白い、尚このエリアにはキャンプ場もある)
イタリア
アルコ

アルコはコンペで有名だが。エリア数も多い。
我々は9月に約1ヶ月滞在した。
エリアでは、
『Massone★★★』
『Nomesino★★★』
『La Gola★★』
『S.Siro★★』等を訪問した。
クライミングショップも2店ほどあった。
でも、1ヶ月くらいであきてきて、南仏に移動した。
(あきっぽすぎる?)
関係ないけど、ピザはうまい。
*【右写真は、「La Gola(Grotta-C)」の岩場の「Hey Joe7a+」(と思う)、
   クライマー(私)と、ビレイヤーが小さく見えているのがお分かりだろうか?】
タイ
プラナーン

2月、真冬の日本からやって来たのはタイ・プラナーン!
ダウンジャケットからタンクトップの世界である。このギャップは大きい。
珊瑚礁だらけの海を背に、どっかぶりのエリア・トンサイ★★★。
このロケーションでのクライミング、たまりません!
でも、浮かれていると、急性胃腸炎まっしぐらである。
胃腸の弱い人、要注意。
短い滞在ならトポを入手して、どのエリア、どのルートを登るか、
めぼしをつけた方がよいかも。
*【右写真は、「トンサイ」エリア★★★である。他にもさまざまなエリアがあり、
   すべて、歩いてアプローチできる】
*2月に約10日の滞在で、往復航空券7万、
  滞在費3万くらい(現地移動費・宿泊費・食費等)、(正月は当然チケットが高い)
*資料→【プラナーン参考資料】へ

★ ★ ★
筆者が、1993年に4月から12月までヨーロッパの岩場をまわった時の感想である。
ゆえに21世紀現在の、現地岩場の実情とずれている可能性ある。
参考程度にとどめて下さい。

また、タイ・プラナーンは96年2月、97年2月に、2回訪問した。
これもけっこう古いので、参考程度に。