「生活と覚書(文化・読書編)」   
【ぐーたら文化生活】


004年12月26(日曜)
「野生馬の谷」(上)(下)ジーン・アウル(集英社)


面白さのパワー全開。強烈なベクトル!
下巻のジョンダラーとエイラが出合ってからがノンストップ状態。
おもしろすぎて寝られない。
次作の発売は来年2月。
ほんとだったら、待ちきれないところ。
しかし、評論社版を入手してあるのだ!
実は、この評論社版は絶版で現在入手不可能。
(出版社に問い合わせ済み)
図書館も2軒まわったけど無かった。
(貸出し中?)
ならどうして入手したかって?
事情を察して道旗さんが貸してくれたのだ!
さすがにおもしろい作品はキチンと押さえておられる。
感謝!


004年12月25(土曜)
DVD「じゃりん子チエ」発売

原作・はるき悦巳、監督・高畑勲による名作。
数ある高畑作品の中で一番好き。
学生時代に、梅田の映画館で見たときは観客がいっぱい。
立ち見であった。
今回は、久しぶりに観た。
やっぱり味がある。
通天閣界隈の雰囲気が良く出ている。
チエちゃんのキメのセリフ「ウチは日本一不幸な少女やねん」が聞ける。
それだけで、購入する価値有り!
声優は関西お笑い界総出演。
チエちゃんは中山千夏さん、テツは西川のりおさん、花井先生・仁鶴さん、小鉄・西川きよしさん等。
ほんとはだいぶ前に購入していたのだが、忙しくて見るヒマがなかったのだ。


004年12月23(水曜)
「イヴの眠り(3)」(吉田秋生)小学館
舞台は沖縄。
途中で静がアリサに乗り移って、死鬼(スー・グイ)と戦うシーン、迫力満点。
そこだけ何回も読返した。
戦闘シーン、格闘シーンがうまい。
これが少女誌に連載されているのがもったいないのか、ありがたいのか?
まぁ、知ってる人は知ってるか?
アクションコミック、ビッグコミック等の一般誌の方が向いているのでは?


004年12月12(日曜)
「運命に従う」小川亜矢子(幻冬舎)
時代を超えた方っているものですね。
バレリーナ・小川亜矢子さんの自伝。
1933年京都府生まれ。
日本人として初めて英国ロイヤルバレエスクールに入学。
波瀾万丈の人生。
今なお現役のバレエ講師。
P180の文章がすごい。
「この世界(舞台芸術)にデモクラシー(民主主義)は存在しない。
才能のある人間のみが中央に立ち生き延びる」、と。
メットの副マネージャーガッツマン氏、入団での訓辞の引用である。



004年12月5(日曜)曇り

めずらしい辞典を購入した。
「岩波いろはカルタ辞典」(時田昌瑞)である。
この本をもっていたら、お正月のカルタがより盛り上がるでしょう。
カルタ絵730点も収録。
絵を見ているだけでも楽しめる。

PS
上記と関係ないけど、興味深いDVDが発売されるので、情報として記載しておく。

「バレエ・カンパニー」名匠ロバート・アルトマン監督の力作である。

(発売予定日は2004/12/23
「じぇりん子チエ」高畑勲監督の名作がついにDVD化!昔(学生時代)映画館で見た事がある。(ヨカッタ!)
(発売予定日は2004/12/17

「上記2作になんの脈絡も、関連もない!」、って?
まぁ、そう言わず。
私自身の為の覚書なので。


004年12月4(土曜)曇りのち雨
DVD「マッハ!!!!!!!!」発売
これだけおもしろくて、すごいアクション映画は久しぶり。
(初めて、ブルース・リーの映画を見たときの感じを思い出した)
映画上映の際の「宣伝文句」はこうである・・・
1. CGを使いません
2.
ワイヤーを使いません
3.
スタントマンを使いません
4.
早回しを使いません
5.
最強の格闘技ムエタイを使います
理屈抜きで楽しめる!
PS いつかジェット・リーと共演して欲しい。


004年11月28(日曜)晴れ
「プリンセスプロジェクト」ケイト・ブライアン(理論社)
内容はフツーの女の子とヨーロッパの小国の王女が入れ替わる話。
「他の誰かになりたい」、ってのは「変身願望」でしょうか?
この作品以外にも「王子と乞食」、「ふたりのロッテ」などが入れ替わりパターン。
日本にも(文字通りの)「とりかえばや物語」がある。
「プリンセスプロジェクト」は名作とは言えないが、 (適度に軽く)楽しく読める。
これこそライトノヴェルの典型でしょう。
ハリウッド映画そのままである。
(良くも悪しくも・・・)


004年11月26(金曜)晴れ
「リアル」(4)井上雄彦(集英社)
単発で、ぼちぼち出るので待ちきれない。
やっと、VOL4発売!
でも、待った甲斐がある。
絵、ストーリー展開、心理描写、いずれもすばらしい。
レベルが高い。
なによりも、井上氏が得意とするバスケがテーマだし。
車イスバスケを取りあげて、よくここまで掘り下げて描いたものだ。
累計500万部らしいが、(マンガに関しては)皆さん見る目があるようだ。
さすがマンガ大国日本。
世界に誇れる文化である



004年11月23(火曜)晴れ
「コフィン・ダンサー」(上・下);ジェフリー・ディーヴァー(文春文庫)
以前から気になっていた作品である。
今回、文庫化されたのを機に購入。
やはり、ジェフリー・ディーヴァーにハズレ無し!
おもしろかった。
特にラスト2/3がノンストップ状態。
次の日のことを考えて、寝たいけれど、やめられない、ってジレンマ。
(特に、二子に登りに行っていたので、RPの都合上早期就寝が必要なのに)
誘惑に負けて、最後まで一気読みでした。
謎の暗殺者(棺桶の前で踊る刺青をしている、ってことのみ知れている)コフィン・ダンサーと、
科学捜査専門家・リンカーン・ライムとの対決。
また、アメリア・サックスとリンカーン・ライムとの関係に進展があるのか?


004年11月9(火曜)晴れ
「ダ・ヴィンチ」12月号について
「テレプシコーラ」を読みたいばっかりに、購読している。
いよいよ運命の歯車動き出したか?
なんとクララに抜擢!
ここで、いくつか「アラベスク」との共通点をおさらいしたい。
六花(妹)・・・ノンナ(妹)
千花(姉)・・・イリーナ(姉)
茜(ライバル)・・・マイヤ(ライバル)
両者とも母はバレエ学校の教師。
六花にとってのミロノフ先生は、いまのところ富樫先生か?
まだ、六花ちゃんも若すぎるし・・・これからか?
では、アーシャは?・・・姉の千花が兼ねている?
今後の予想として、六花は練習を重ねて、みごとクララを演じきる!・・・はず。
がんばれ!
まだ、ローザンヌは遠いぞ!

話は変わって芸能ネタ。
P203に「あきらめない」(西城秀樹)が紹介されている。
49歳の若さで脳梗塞によりダウン。これは闘病生活を綴ってある。
原因は激しい運動とサウナをくり返し、水分もとっていなかったらしい。
皆さん、水分補給には気をつけましょう。

さらに、芸能ネタ「あこがれ」(増田惠子)も紹介。
ピンクレディーのケイさんが自叙伝を書いた。
P203の紹介文だけでも十分面白い。
例えば、振り付けの先生が、
「お前たち、芸能界のことはわからないことばかりだろう」
「何でも人に聞くんだぞ。いいか、何でも聞け!」と言われて、
「先生って本当にカツラなんですか?」と、ミーが聞いたらしい。
恐るべし、ピンクレディー!


004年11月6(土曜)晴れ
「赤毛のアン」について
この作品の熱心なファンの方は多い。
だから、私も(学生時代に)読んでみた。
好きになれない。
何が嫌いかって、主人公のアン・シャーリーである。
どうしてあのキャラが、女性に人気なのだろう?
単に私が男性だから?
この疑問への答え(の一部)が、解明された。
荻原規子さんのウェブエッセイのおかげである。
今月のテーマが「赤毛のアン」である。
興味のある方は、ぜひ読んでみて下さい。

『もうひとつの空の飛び方』へ

http://www.rironsha.co.jp/web/03/index.html


PS(1)
このHPの基本原則「悪口・批判を(出来るだけ)書かない」を、今回は破ってしまった。
でも、悪口自体が、今回の趣旨ではないので。
ご容赦を。

PS(2)
告白ついでに、もう一言。
スカーレット・オハラも好きになれない。
キャラとしては魅力だけれど、身近にいて欲しくない。
(作品自体は好きで、本も映画もくり返しているけどね・・・)


004年11月3(水曜)晴れ

ケーブ・ベアの一族 (上)ケーブ・ベアの一族 (下)









「ケーブ・ベアの一族」(上)(下)集英社

読む前から予感はあった。
「面白いに違いない」、と。
(予感ゆえに、日曜と水曜の2日間を確保しておいた)
しかし、ここまで面白いとは!
しかも大作である。
全6巻で16冊になるという。
(現在6巻目執筆中らしい)
「ケーブ・ベアの一族」は1巻目で、導入部。
人類最古のヒロイン・エイラの登場である。
舞台は、3万5千年前。
ネアンデルタールからクロマニオンへの過渡期。
大地震により、記憶を失い独りぼっちとなったクロマニオンの少女・エイラが、
ネアンデルタール人の一族に拾われるところからストーリーが始まる。
ネアンデルタール人の詳細にして克明な生活描写を背景に、エイラの成長が丁寧に記される。
舞台設定も考古学の成果を押さえている。
イラクのシャニダール洞窟「花を供えられたネアンデルタールの墓」とか。
老後、イラク戦争が終わっていたら、ぜひ訪問したい場所である。
いろんな楽しみ方の出来る本でもある。
「世界中にコアなファンがいる」、と言うのもうなずける。
さてこの後の、出版予定であるが−。
2巻目「野生馬の谷」(上)11月26日発売(下)12月26日発売予定
3巻目「マンモス・ハンター」(上)(中)(下)2005年2,3,4月発売
4巻目「平原の旅」(上)(中)(下)2005年6,7,8月発売
5巻目「岩の隠れ家」(上)(中)(下)2005年10,11,12月発売
6巻目「?」(上)(中)(下)?
・・・う〜ん、待ちきれない!
作者は現在68歳。
1980年に、第一作「ケーブ・ベアの一族」を発表。
全6部の構成は、最初からの意図らしい。
脱稿までもう少しがんばって欲しい。。
さらに欲を言うなら、(日本のマンガのように)「外伝」も執筆していただきたい。

PS
これらの作品は、かつて「児童書」として1部が評論社より出版されたことがある。
「児童書」としての制約もあり、(「教育的配慮」?から)「完訳」ではなかったらしい。
今回の集英社版は「完訳」を売り物にしている。
読んでいて、「ここは省略されたに違いない」、って感じた箇所がいくつかあった。
ネアンデルタール人の性生活も描写されているからである。
バイオレンスシーンもあるし。
映画ならR指定でしょう。
ところで、気になるのは作品により翻訳者が異なる点である。
文章の統一感を損なわないようにして欲しい。
それだけが心配。


PS
参考;集英社「エイラのHP」→http://www.shueisha.co.jp/home-sha/ayla/


004年10月31(日曜)曇り
「エイジ」重松清(新潮文庫)
山本周五郎賞受賞作品。
中学2年の「エイジ」君が主人公。
日常生活と心の動きが、リアルに描写されている。
描写内容は(主に)以下の5点。
(1)身近に連続通り魔事件が起きて、犯人が・・・。
(2)クラブ活動(バスケ)への思い入れと部内のトラブル。
(3)クラスメートの女の子への恋心。
(4)クラスメートとのやりとり。
(5)家族・・・父、母、姉との会話。
けっこうリアルで繊細な描写。(感心)
キャラクター造形もしっかりしている。
(マンガで言ったら「キャラが立ってる」)
もし、(3)が中心になったら、今はやりのライトノヴェルになるかもしれない。
また、(1)の謎解きと、犯人を主人公が追いつめたら、青春ミステリーになってしまう。
とは言っても、山本周五郎賞受賞作品である!
文学作品だから、キャラが面白いだけはない。
「エイジ」は“age”に掛けてある。
世代や時代も描いているのだ。(うまい!)


004年10月26(火曜)雨
「西の善き魔女」(荻原規子)が文庫化!
これを機会に、ぜひ読んでみよう。
面白さは、私が保証しましょう。
「面白くなかったら、どうしてくれる」、って?
それは、趣味の相違。
単に、「私と感性が異なる」、ってことですよ。
「お前と同じなほうが怖い」、って?
う〜ん・・・そうかもしれない。(納得するなって!)

以下、正式タイトルと情報。
中公文庫「西の善き魔女T」セラフィールドの少女(イラスト・佐竹美保、解説・坂田靖子)
中央公論新社 648円+税


ちなみに、この作品は「ノベル」→「単行本」→「文庫」と三段階に渡り出版された。
出版社内部での、評価も高いことが伺われる。


004年10月24(日曜)晴れ
「コロポックル」花輪和一(講談社)
これは面白い。
空飛ぶ亀やSLに乗って、コロポックルの国を訪問する話。
なんと言っても、絵がいい。
味がある。
こんな話をよく考えつくものだ。
私は入手可能な花輪作品を集めているが、ほとんど絶版状態。
でも、今回のように時々、復刻されるのでありがたい。
今まで読んだ中では「天水」がいちばん面白かった。
次が、この「コロポックル」かな?




004年10月22(金曜)晴れ
【クライミング篇】とダブるけど、こちらにも掲載しておく。
もしかしたら、こちらだけ読んでいる方もいるかもしれないし。
(いるわけないか!?)
でも、いちおう掲載・・・こちら本来の【読書編】だし。


『我々はいかに「石」にかじりついてきたか』菊地敏之(東京新聞出版局)
−日本フリークライミング小史−
作者は、かつての『クライミングジャーナル』編集長・菊地氏である。
エピソードが盛りだくさん。
クライミング界の有名人が多数登場。
(けっきょく、世間が狭いってことなのね)
距離感のある文章もいい。(このあたりは、さすがプロ!)
(心理的には)自負、卑下、自虐、揶揄と忙しい。
だからといって、読みにくくはない。
屈折が、(かえって)おもしろい。

ところで、読んでいて(自分の過去を)色々思い出した。
初めて買った靴がEBだったこと。
80年代、北山公園で指の皮がボロボロになったこと。
その北山公園で名張の噂を聞いたこと。
その名張に、毎週通ったこと。(靴はフィーレ)
やがて小川山、城ヶ崎にも出かけたこと。(もちろんクラックをしに)
フェースの時代になり、「ウリウリ」「タイコ」をトライしに不動に通ったこと。
パトリック・エドランジェ、ジェリー・モファット、ロン・フォーセットが来日して話題になったこと。
城ヶ崎にもフェースの時代が訪れたこと。
靴がメガからニンジャに移行したこと。
う〜ん、色々あったねぇ・・・。
昔の記憶を整理する意味でも価値のある一冊。
資料としても値打ちがあるし、読み物としても楽しい。
オススメ。
PS(1)
多数の脚注が挿入されているが、本文と註釈の二輪状態で、より立体的。
それに、こちらの方がおもしろいくらい。
例えば−
【池田功】日本のレベルを驚くほど急激にアップさせたが、引退も驚くほど早かった。
【杉野保】筆者(菊地氏のこと)の後輩なのだが、先輩に敬語を使ったことは一度もない。
【寺島由彦】日和田の帰りに1人で缶ビールを飲んでいたという話も・・・
【宇佐美友樹】小山田大、山崎岳彦らとともに日本人としてはじめて8cの領域に踏み込んだクライマー。
  かつてこの3人でヨーロッパをまわったことがあるというが、その時どういう会話が交わされたのか、
  それ以上に会話などがあったのか、実にナゾである。

・・・どうでしょうか?
これらの人物評だけでも、書物になる値打ちがある?
ところで昔、私は宇佐美君とドイツ、イタリア、フランスで登ったことがある。
(ビレイもしてもらったし、ムーブも教えてもらった。感謝!)
人柄もよく、一緒に行動していて楽しかった記憶がある。
誤解を避けるために書いておく。
為念。

PS(2)
菊地氏は、中○穂○氏らとともに(冗談で)「三大嫌われ者クライマー」と言われているが、
私の印象では悪くない。
実は以前、城ヶ崎のバンガローで菊池氏に会って、話もしたことがある。
私が昔の『クライミングジャーナル』の記事について質問すると、丁寧に答えてくれた。
だから、(けっこう)よい印象をもっている。
PS(3)
念のために書いておくが、「クライミングジャーナル」は91年5月で『休刊』となった。
現在、入手困難。


004年10月17(日曜)晴れ
「ダ・ヴィンチコード」(上・下)ダン・ブラウン(角川書店)
話題の作品を読んだ。
上下二冊の長編であるが、長さを感じさせない。
むしろ短く感じられる・・・内容の重さを考えると。
帯の宣伝文句はこうである−
『二千年の歴史を覆す、世紀の大問題作』
『ヨーロッパ史上、最大最高の謎−そしてついに、歴史は塗り替えられる!』
『〈モナ・リザ〉の微笑−そして〈最後の晩餐〉に隠された、マリアの真実』
う〜ん、とんでもなく大仰で、誇大広告そのもの?
大風呂敷広げすぎ?
しかし、読んでみて納得・・・確かにすごい。
これが真実なら、歴史は変わる。
説得力もある。
まぁ、真実はともかくミステリーとして楽しめる。
チャプターが短く区切られ、テンポが速い。
場面展開も早く感じられて、緩慢・冗漫な印象を受けない。
ストーリー展開が上手い。
もしこれがミステリーでなく、ノンフィクションで書かれたらならどうだろう?
(聖書版「神々の指紋」風になってた?)
(少し)いかがわしくなってたかも?
「ミステリー形式で正解!」、って感じ。

PS
ヨーロッパ文化やキリスト教に興味のない方には、面白くないかもしれない。
「それが、どうした?」、って感じか・・・。


004年10月14(木曜)晴れ
遅ればせながら、ふれておきたい。

森村桂さんが逝去された。
それも、自殺らしい。
直後のニュースで知ったが、なかなか書く気になれなかった。
中学・高校時代に、よく読んでいた作家なので。
旅行記が面白かった。
「天国にいちばん近い島」が代表作だが、
ニュージーランド、フランス、ネパール、アメリカ・・・と、様々なところに出かけ、
旅行記をものされている。
自伝的青春ものもよかった。
「おいで初恋」
「青春がくる」
「友だちならば」
この三部作が(特に)面白い。
60年代の雰囲気も楽しめる。
下記に(参考のため)夕刊フジの記事を転載しておく。


森村桂さんが自殺、「天国にいちばん近い島」
2004年09月28日(火)  夕刊フジ
 本当に天国へ−。ベストセラー「天国にいちばん近い島」で知られる作家、森村桂さん(もりむら・かつら、本名=三宅桂)さんが27日午前10時51分、長野県内の病院で死亡していたことが、28日までにわかった。長野県警は自殺とみて調べている。享年64歳。

 森村さんは平成9年ごろから体調を崩し、入退院を繰り返していた。関係者によると森村さんは鬱病(うつびょう)を患っており、病状が悪化したため、23日から入院していたという。

 昭和15年、東京・新宿生まれ。父親は作家の故豊田三郎さん。学習院大国文科卒業後、暮しの手帖社に入社。退社後の39年に単身でニューカレドニアへ渡り、冒険旅行をした体験から「天国にいちばん近い島」を執筆。軽快な文章が若い女性を中心に人気を呼び、一躍ベストセラー作家の仲間入りをした。59年には大林宣彦監督により映画化されたほか、舞台でも公演されるほどの話題作となった。

 その後も意欲的にエッセーや作品を発表。NHK朝の連続テレビ小説「あしたこそ」(43年)の原作も書き、著書は80冊以上にのぼっている。

 探検家の谷口正彦と結婚、離婚を経て、54年に再婚。58年には長野県軽井沢町に移り住み、手作りお菓子の店「アリスの丘ティールーム」を経営していた。また画家としての才能を開花させ、阪神大震災を悼んだ「人魚の涙」が神戸市役所に飾られているほか、JR軽井沢駅の壁画も手がけていた。

 通夜は28日午後6時、告別式は29日午前11時から、長野県軽井沢町長倉池の平4−170、「アリスの丘ティールーム」で。喪主は夫、三宅一郎(みやけ・いちろう)さん。


004年10月14(木曜)晴れ
「平成よっぱらい研究所」二ノ宮知子(祥伝社)
何ともバカな話満載。
酔っぱらっての愚行の数々。
う〜ん・・・すごい。
寝ゲロはするし、町中で暴れるし、大売り出しの竿を持ち帰るし。
やはりタダモノではなかった。
姉妹編「飲みに行こうぜ!!」(祥伝社)もある。


004年10月3(日曜)曇り
「特別でないただの1日」今野緒雪(集英社)
「マリみて」シリーズ最新刊発売である。
さっそく購入、2回読んだ。
(2回目は伏線を確認しながら)
今回は(ついに)学園祭。
内容はネタばれになるので、伏せておく。
「おもしろかった」、とだけ言っておく。
次回は(いよいよ)「妹問題」か?
福沢祐巳と島津由乃のどちらが先になるか?
島津由乃さんの「妹」は予想不可能。
福沢祐巳さんの「妹」は瞳子?
「伏線だらけだから」・・・これが理由。
ところで、祐巳と瞳子の関係って、しーのと夢見の関係に似てない?
「マリみて」を読んでいて、「クララ」が重なってしかたないのだ。
(もちろん、似ていない部分も多いけど)
重なって感じてるのは私だけ?
他の方はどうなのでしょうか?

「まんが文庫100」白泉社文庫
藤本由香里さん、村上知彦さん、夢枕獏さんが選者となって100冊選んでいる。
チェック用に購入。
けっこう参考になる。
知らない情報もあったし。


004年9月26(日曜)曇り
「ホムンクルス」山本英夫(小学館)(1)〜(3)
『トレパネーション』、ってご存知でしょうか?
頭蓋骨に穿孔して第六感を高める行為である。
作品の帯に「極めて危険な行為なので、真似をしないで下さい」と書いてある。
(誰か真似をしたのだろうか?)
この作品は、その『トレパネーション』をした為、現実に見えないものが見えるようになった男の話。
その描画がすごい。
帯には「試し読み大歓迎」とあるので、本屋で立ち読みしてみて下さい。
現在VOL.3まで出版されている。

「先生がいっぱい(2)」安田弘之(小学館)
第二巻が出た。
さっそく購入。
屈折した笑いが楽しめる。

「ルードヴィッヒ革命」由貴香織里(白泉社)
由貴香織里さんと言えば「天使禁猟区」が有名。
描画が美しい、丁寧。
この作品は「グリム」のパロディ。
(私はこういうのに弱い)
赤ずきんはスナイパーとなり、
ヘンゼルとグレーテルは森で一人暮らしのおばあさんを殺害。
白雪姫は魔性の女。
荊姫はトラウマをかかえ心身症ノイローゼ。
・・・楽しめる。


004年9月23(木曜)晴れのち雨
「のだめカンタービレ」(10)二ノ宮知子
ついに10巻目に突入。
舞台は日本からヨーロッパへ。
のだめパリでのアパート生活開始。
言葉の障害をどう克服するか?
新キャラも登場し新たな展開。
挿入されてた四こまマンガもよかった。
特に「江藤の愛」がいい。(ハリセンかわいそ〜!)

参考(1)
二ノ宮知子さんのURLhttp://www.din.or.jp/~nino/
参考(2)
二ノ宮知子さんのインタビューhttp://www.kisscomic.com/interview/index.html

「のだめ」とは関係ないが、以下(とりとめもなく)情報を箇条書き。
(1)「西の善き魔女」(荻原規子)が文庫化されるらしい。
   10月下旬に第1巻「セラフィールドの少女」刊行予定。
   これで、さらに読者層が拡大するか?
   未読の方は、これを機会にどうぞ。
   カバーイラストは、佐竹美保さん。
(2)「神様がくれた指」(佐藤多佳子)が文庫化された。(新潮文庫)
   新潮文庫はえらい!佐藤作品の重要作品をほとんど文庫化している。
   「サマータイム」「しゃべれどもしゃべれども」そして今回の「神様がくれた指」である。
   次回「黄色い目の魚」が文庫化されたら完璧でしょう!
   新潮文庫えらい!
(3)NHK「英語でしゃべらナイト」が雑誌になった。9月14日創刊。
   単なる学習雑誌の域を超えたファンを獲得している。興味深い。
(4)TV「マリみて」9月26日最終回。
   シナリオライターにより、出来不出来がはげしい。
   最終回はどうでしょうか?
   (「チェリーブロッサム」期待していたのに、がっかり・・・)
   10月1日「特別でないただの1日」新刊発売予定。(物語進展するか?!)


004年9月21(火曜)晴れ
DVD「イノセンス」発売
9月14日に発売された。
さっそく購入。
映画館で一度観ているが、感激も新たに。
すばらしい。
引っ掛かるのは、セリフである。
引用が多い。
「オリジナルのセリフがあるの?」、ってくらい。
これが、世間では賛否両論・・・となった。
問題の部分である。
私の意見・・・
「映像を堪能しなさい、言葉に幻惑されなさい」

PS
最近気づいたのだが、草薙少佐の声と、「フレンズ」のフィービーの声が同じ。
言われないと、解らないぞ。
(知ってても、同じ声優さんと解らないくらい)


004年9月12(日曜)晴れ
「対話篇」(金城一紀)講談社
少し重い作品を読みたくなった。
タイトルを見て、金城氏の対談集かと誤解されそうだが、実は(普通の)短編集。
次の3篇が収録されている。
「恋愛小説」
「永遠の円環」
「花」
共通テーマは“死”。
特によかったのは「花」。
この作品、映画化もされ、すでにDVDにもなっている。
(まだ観ていないけど)
金城作品の映画化では「GO」も良かったので、この作品も期待できるかも。
さらに「恋愛小説」も、映画化決定らしい。
(金城氏の作品は映像との相性がよいのだろう)
しかし、ひとつの短編集から(3篇中)2篇も映画化されるとは、すごい!
こうなったら、「レヴォリューションbR」、「FLY,DADDY,FLY」
映像化してほしい。
(こちらは、アニメがいいかもね?)

PS
この小説とは関係ないが、TVドラマのDVDを借りた。
タイトル「これが僕の生きる道」。
これも“死”がテーマ。
『矢田亜希子』さんで検索して、借りただけ・・・だけど。
偶然。


004年9月4(土曜)晴れのち曇り
「陽気なギャングが地球を回す」(井坂幸太郎)祥伝社
「グロテスク」(桐野夏生)の反動が出た。
軽くて、明るい作品が読みたくなった。
予想どおり。
楽しめた。
少し軽すぎる?
でも、「軽すぎてしんどい」、ってことはない。
登場人物が饒舌すぎる?
でも、「耳障り」、ってほどでもない。
「気分的に、重い作品を避けたい」、って方に。

「青青(あお)の時代」(1)〜(4)(山岸凉子)潮出版社
ふと、再読したくなった。
やはり、面白い。
邪馬台国・卑弥呼の時代。
この作品では『日女子』で『ひみこ』と読ませている。
『卑弥呼』の漢字は『魏志』倭人伝のせいである。
中華思想の為、良い漢字を当てていないのである。
だから、『魏志』倭人伝の漢字の当て字をありがたがって、真に受ける必要はない!
(↑かなり怒ってる?)
本来はもっと良い漢字だったはず。
(ちなみに『倭』の漢字も良くない・・・本来、『和』でしょう?)
山岸凉子さんの当て字で正解!
(日美子でもいいかも?)
昔、(学生時代)歴史の時間で習ったときから、いまだに怒りが静まらない。
どうして、あんな卑しい漢字を当てられ、ありがたがるのか?
・・・本筋からそれてしまった。
この作品は壱与がヒロイン。
当時の雰囲気をみごとに再現。
キャラクターの造形が見事である。
(「日出処の天子」のキャラとダブるけどね)
それは御愛嬌。
「ファンの楽しみ」、てなもんでしょう。

PS
ところで、私の怒りって見当違い?
ずれてる?
漢字の知識も、歴史の知識もない素人だし。
どなたか教えてほしい。
私の怒りは、単なるコンプレックスなのか?
漢字自体、日本人の独創じゃないし・・・。
そこをつっこまれると弱い。



004年8月26(日曜)曇り
「グロテスク」(桐野夏生)文藝春秋
あの「東電OL殺人事件」を題材にしている。
「このミス」の論評が的確なので以下に引用する。
『現実の事件が内包していた(かもしれない)本質を、桐野流の解釈で照射して見せた、
とんでもない問題作であり、恐るべきフィクションである。』

そのとおり、とんでもない作品である。
怪物のような作品。
怪物のようなキャラクター。
(・・・真の怪物は著者か?)
物語が進むにしたがい、狂気の度合いが高まってくる。
特に和恵が語る第7章・・・鬼気迫るものがある。
ユリコの幻影(幽霊)が現れるシーンは鳥肌もの。
これをどなたか映像化して欲しい。
その辺のホラーよりよっぽど怖い。

構成も凝っている。
ユリコの姉、ユリコ、ユリコを殺した中国人、和恵、高校時代の生物教師、
と重層・複合的に語られる。
キャラクターも深い沼のような設定。
それぞれが、微妙に嘘をついており、真実が歪んでいる。
読んでいて、語り手への信頼も揺らいでくる。
この不安定感ときたら・・・たまりません!

ところで、桐野さんの作品は過去に5冊読んだ。
「OUT」
「柔らかな頬」
「ファイアーボール・ブルース」
「顔に降りかかる雨」
「天使に見捨てられた夜」
スピーディで予測不可能な展開では「OUT」。
重厚な作品構成と登場人物の心理描写では「グロテスク」。
どちらも傑作で面白さ請け合い。
ミステリファンは「OUT」。
文学好きは「グロテスク」。
でも、桐野作品初心者の方は「OUT」から読んだ方がいいかも?
「グロテスク」濃すぎるから。
40度以上まちがいなし。
スコッチ、ウォッカ、ジン、ラム、テキーラ、って感じか?

PS(1)
先ほども書いたが、この作品複合重層構造になっている。
様々な登場人物が一人称で語っていく。
これって「マリみて」に似てない?
『裏の「マリみて」ダークスサイドトーリー』ではないのか?
内容を比較しよう。
「マリみて」(=明朗で、屈託がなくて、善意に満ちている。清涼感あふれ、カタルシスも得られる)
「グロテスク」(=重く、陰湿で悪意が交錯、エログロ狂気満載。読後重苦しく、酸欠状態、圧迫・閉塞感が得られる)
同じ女子校を舞台にして、隔絶の感、両極すぎる。
ぜひワンセットで読んでいただきたい。

PS(2)
この作品を読んでいて感じた。
「アンケートをとって欲しい 」、と。
全国の高校で。
未婚率、離婚率、自殺率の高い女子校はどこか?
全国でどこが一番なのか?
・・・私の予想では、偏差値が高い高校ほど、上記の『率』が高いのでは?
これは私の偏見だろうか?
コンプレックスだろうか?
受験雑誌も「学力偏差値」だけでなく「幸福偏差値(仮称)」も併記すべし。

PS(3)
提案がある。
全国の高校で、この作品を現代国語副読本にして欲しい。
(さらに、山岸凉子さんの「天人唐草」も!)
それぞれ役を決めてロール・プレイングをしても良いだろう。
究極の人生シミュレーションゲーム!
(私はマルボロばあさんの役が良い)
さて、この作品を読んで、女性不信になった男性も多いらしい。
気合いを入れて、読みましょう。


004年8月24(火曜)曇り
「テレプシコーラ」(6)(山岸凉子)メディアファクトリー
でました、VOL(6)!
年に約2回出版されるのを、楽しみに生きてる感じ。(おおげさ!)
今回の展開は、VOL(5)ほどの山はない。
どちらかというと、地味な展開。
(でも、私の好み)
六花(ゆき)の受験と新学期。
新しい環境と、新たな出会い。
次の展開への伏線が、静かに張られていくのが感じられる。
それにしても、ドラマの盛りあげ方が上手い。
もう名人芸。
ペンシルケースが見つからないところなんて、涙腺全開。
(仕事中、思い出し泣きするくらい?)(笑)
このシーンが、新しいキャラクターの紹介にもなっているのがすごい!
六花の才能の開花を予感させる内容だし。
もう大満足の一冊。
静かな展開ながらも、大いなる胎動を感じたVOL(6)である。

こうなると単行本になるのが待てない状態。
雑誌の段階で読むしかないでしょう。
(もうやってるけど)
あとは作者に長生きしていただくだけである。

PS
作品中に、野上水樹というバレリーナが登場するが、
(もちろん)モデルは上野水香さんである。
作中でローザンヌでスカラシップ取得するエピソードがあるが、
上野水香さんも15歳(中学3年)でスカラシップ受賞の経歴。
(そのままじゃん!)
ちなみに、留学先はモナコのプリンセス・グレース・クラシック・ダンス・アカデミーである。
(あの森下洋子さんも学んだ)
若いときに、充分トレーニングを積むのがよかったのか、めきめき上達したようだ。
先日のテレビ番組では、留学の良かった点として、
「朝から1日(身体が疲れてない状態で)練習ができたこと」
日本で練習を続けていたら、授業が終わってから、バレエのトレーニングをすることになるし。
もちろん、本人の才能と努力は必要だけどね。


004年8月21(土曜)晴れ
「逃れの森の魔女」(ドナ・ジョー・ナポリ)青山出版
気になっていた作品である。
取り寄せて読んでみた。
グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」の魔女を主人公にしている!
しかも、一人称で語られる。
作品の大半が、暗い森の奥深く住むに至る過程が描かれる。
これだけでも興味深い。

欲を言えば、村の様子、村の人々、その人間関係。
当時の有様、時代背景等。
魔女のアイテム−薬草、呪文、箒・・・(もっと)描いてほしかった。
ヘンゼルとグレーテルの詳細な心理描写も欲しかった。

PS
面白かったのが、ヘンゼルが弟、グレーテルが姉として描かれている。
本来のグリム童話では明記されていないらしい。
日本では兄・妹であるが、ヨーロッパでは逆らしい。


004年8月16(月曜)晴れ
「FLY,DADDY,FLY」(金城一紀)講談社
よかった!面白かった!
実はこの作品、「レヴォリューションbR」の姉妹編。
例のメンバーが総出演であるが、主人公は48歳の平凡なサラリーマン。
ふとしたことから、高校生ボクシングチャンピオンと闘うはめに。
それに関わる、南方、朴、山下・・・。
「こんな風にいくワケない」、って言ってしまうと、ミもフタもない。
これこそ現代のファンタジー。
後味がよくて、カタルシスがあり、モチも高めてくれる。
ここんとこ、小説ではハズレ無し。(絶好調)
「チルドレン」
「イン・ザ・プール」
「空中ブランコ」
「レヴォリューリョンbR」
以上どれも、すばらしい。
その代わり、マンガは当たりハズレが激しい。
(ハズレは書くのがじゃまくさいので書いていない)

「水鏡綺譚」(近藤よう子)青林工藝舎
これは当たり!
「天水」を思い起こさせる内容だが、「天水」ほど濃くない。
でも、絵柄と合っていて、いい感じ。
中世日本が舞台。
物の怪・妖怪が出てくる。
作品自体はヒットしなかったようだ。
雑誌「ASUKA」に、80年代後半に連載されていたようだ。
言っちゃー悪いが、「ASUKA」の読者と、この作品は合わない。
長年、未完だったのがエンディングが描き下ろされて、めでたく完成。
帯では高橋留美子さんが絶賛してるし。
2004年5月に出版され、6月で3刷となっているので、売れている様子。
まだまだ、「見る目のある人はいる」、ってことか。

あとがきで、網野善彦さん、柳田国男さん、折口信夫さんに言及されているのが興味深い。
「無縁・公界・楽」にもふれているし。
網野さんと言えば、阿部謹也さんと並んで中世研究の第一人者。
以前から気になっている。
いずれ(じっくり)読んでみたい。


004年8月15(日曜)晴れ
DVD「エイリアス」(1)〜(6)が面白かった。
2重スパイのはなし。
冷戦が終わった今日、どう展開させるのか?
見る前から、気になるところ。
理屈抜きで楽しめる。
(「24」より面白いかも?)

詳細なあらすじを知りたい人は、次のとおり。
アマゾンの紹介の転載記事へ。


004年8月14(土曜)晴れ
ネタはあるけど、忙しくて書くヒマがない。

以下、最近感じたことの雑記。

(1)先週の「マリみて」よかった。
しかも、これが次週の前フリでもある。
「チェリーブロッサム」が、楽しみ。

(2)先週「トップランナー」(上野水香さん出演)を見のがした。(しまった!)
しかし、12日再放送分をしっかり録画。(よかった!)
途中の挿入された「ボレロ」の映像がよかった。
DVDならないかな?
(現在、DVDは2枚のみ発売、「ロメオ・・・」「眠れる・・・」である)
店頭での入手不可能。
入手方法は「ダンスマガジン」を読むか、新書館のHPから。

(3)最新号の「ダ・ヴィンチ」は「テレプシコーラ」休み。
代わりに、実録・バレエ体験「瀕死の発表会」を収録。
単行本・6巻は8月23日発売予定。(楽しみ)

(4)先週の土曜日は、最後まで迷った。
・・・何がって?・・・今野緒雪さんの握手&サイン会。
・・・結局行かなかった。
理由は人混みが苦手だから。
人が大勢集まった場所が苦手。
それに、私が行くと浮いてしまうし。
(・・・少し後悔している)

(5)「あのこにもらった音楽」(1)(2)勝田文(かつたぶん)がよかった。
ほのぼのとしていて、いい感じ。
有名作品ではないし、全然ヒットもしなかた。
でも、よかった。(特に、雰囲気が)
また、マニアックなギャグがちりばめられている。
例えば、講義中に居眠りをしてしまうシーンで。
「あなたは古今亭志ん生か」、ってつっこみ。
ここんとこ、マンガに関しては不発が多いので、うれしい。
勝田文さん・・・要チェック。
(この作品も、店頭での入手が困難なので注意)

★  ★  ★  ★  ★

このHPを開設して、早2年。
カウント数も、まもなく10,000に達しようとしている。
こんなに、多くの人に見ていただけるとは。
(ありがたや)
これからも、よろしくお願いします。

PS
もし、ジャスト10,000カウントをヒットした方がいたら、(メールで)お知らせ下さい。
気になるので・・・。


004年8月9(月曜)晴れ
「レヴォリューションbR」(金城一紀)講談社
以前から、気になっていた作品である。
手に取ったとたん、ノンストップ状態!
面白い!
「マリみて」と正反対の内容。
下品で、ゴタゴタしてて、トラブルばかり!
でも、会話も地の文もしゃれてるし。
シリアスだけど、コミカル。
ナンセンスだけど、知的。
大いに推薦する。

PS(1)
前作「GO」は直木賞受賞作。
(これも良かった!)
だから、「レヴォリューション・・・」は受賞後第一作に当たる。


PS(2)
これに似た作品に、「池袋ウエストゲートパーク」(石田衣良)があるが、
「レヴォリューションbR」方が(ずっと)面白い。
(人気は負けてるかも?ただし、「池袋−」のドラマは良くできていた。小説より楽しめた)
「800」(川島誠)も似てるけど、『陸上』と言うテーマにそって展開している。
メインの主人公も2人だし。
「レヴォリューション・・・」は『群像』を描いている感じ。
アルトマン(監督)風?
(「クッキーフォーチュン」良かったねぇ!)
ところで、アルトマン監督がバレエ映画を作製されたらしい。
興味津々。
大阪で上映されるのだろうか?


004年8月7(土曜)晴れ

6月29日に『夢の宮シリーズ』に言及したが、
忙しくてなかなか読み進むことができない。
その上、読もうと思っても書店で入手困難となっている。
(印刷の都合か?)
そんなわけで、図書館で借りて(少しずつ)読んでいる。


順番 タイトル イラスト
1 竜のみた夢 かわみ なみ 読了 ★★★★ 処女作にしてこの完成度!
2 諸刃の宝剣 かわみ なみ 読了 ★★★★★ ベクトル強大。2作目にぴったり。
3 古恋鳥(上・下) かわみ なみ 読了 ★★★★ すごく凝った構成。複雑で楽しい。
4 奇石の侍者 波津 彬子 読了 ★★★★ オムニバス形式の連作長編。
5 薔薇の名の王 波津 彬子 読了 ★★★★★ ロードムービーみたい。
6 亜心王物語(上・下) 波津 彬子 未読 ----
7 十六夜薔薇の残香 波津 彬子 読了 ★★★★ (5)のつづき。
8 神が棲む処 波津 彬子 未読 ----
9 叶の果実 波津 彬子 読了 ★★★★★ 意外な結末。good。
10 薔薇いくさ 波津 彬子 読了 ★★★★ (5)(7)の姉妹編。
11 海馬をわたる風 波津 彬子 読了 ★★★ すこし暗いけど・・・。
12 王の帰還(上・下) 江ノ本 瞳 未読 ----
13 月下友人(上・下) 江ノ本 瞳 読了 ★★★★★ 結末が解っていても、楽しい。
14 蜘蛛の王城 江ノ本 瞳 未読 ----

このシリーズも(「マリみて」同様)レベルが高い。
ストーリーも、よく練ってある。
キャラクターも、舞台設定も良い。
では、なぜ「マリみて」ほどヒットしなかったのか?
「夢の宮」に無くて、「マリみて」に有るものは?
以下、分析してみた。
(1)多面・複合・重層構成(様々な登場人物に一人称で語らせている。同じ事件を別方向から光を当てて語る)
(2)親しみやすさ(現代日本の女子校が舞台で、登場人物が等身大)
(3)マニアックな偏り(2番と矛盾するが、マニアックに楽しめる。読者に「他の者には解らないだろう」と思わせる)
(4)官能性(テーンエイジャーに受けるには重要ファクター。でも全面に押し出さない。あくまでもソフトに・・・隠微に・・・)
(5)連続・関連性(1番と重なるが、毎回同じ人物が登場しメインとなる集団がある)
以上、こんな感じでどうでしょうか?
でも、共通なのは場と状況を描いている、こと。
すなわち、前者は『夢の宮』を描いており、後者は『リリアン』を描いている、ってこと。
もしかして、福沢祐巳さんは単なる狂言回しで、真の主人公は『リリアン』かも?

話は変わって、「叶の果実」のあとがきが興味深い。
それは、次のような内容である。
この作品は約2年半寝かせていた。
その間に、例の「チェリーブロッサム」が世に送り出された。
その為に、両者のキャラクターの漢字や音が重なっているのだ。
乃梨子の『梨』
志摩子の『摩』
さらに、瞳子(とうこ)とは漢字が違うが、『桃弧(とうこ)』と言う名の少女が登場する!
それだけでも、読む値打ち有り(?)。

PS
ご存知とは思うが、イラストを描かれている波津彬子さんとは、
あの(26歳の若さで)夭逝された花郁悠紀子さんの実妹である。
血は争えない・・・絵が上手い!


004年8月1(日曜)曇り
話題の人気作曲家・菅野(かんの)よう子さんのインタビュー映像を見た。
ショートヘアの似合う(思った以上に)若くて可愛らしい感じの女性。
外見からは、想像もつかない。
質・量ともに、あれだけのすごい作品を創造されるなんて。
「音楽(曲)が(自分自身に)降りてくる」と表現されていたのが印象。
作曲内容の多彩さでは、日本一かも?


004年7月31(土曜)曇り時々雨
図書館と本屋をはしご。
バーバラ・クーニーとバージニア・リー・バートンの絵本を古本屋で購入。


004年7月28(水曜)晴れ
「イヴの眠り(2)」(吉田秋生)小学館
出ました!第二巻。
いよいよ運命の歯車は動き出す。
舞台はハワイから沖縄へ。
アリサと静との邂逅の行方は?
クローンとの対決は?
「BANANA FISH」以上の大作になるか?

「マリみて・プレミアムブック」(今野緒雪)集英社
短編「Answer」収録
蓉子さんと祥子さんの出会いが描かれている。
気になる箇所がある。
P150で、祥子さんのセリフ−
「私、習い事をすべて辞めて参りました」・・・とある。
しかし、シリーズ1作目P117で蓉子さんのセリフ−
「・・・(略)私が全部やめさせたの。やめざる得なくした、ってところかしら?(後略)」
・・・両者、微妙にニュアンス&シチュエーションが異なるような・・・。
気になる。
蓉子さんの脚色&演出か・・・な?


004年7月22(木曜)晴れ
「空中ブランコ」(奥田英朗)文藝春秋
パワー全開。
先の「イン・ザ・プール」の続編であるが、ますます快調。
面白くて、インテリジェンスもある。
とても読みやすい作品だが、書く方は大変ではないか?
なぜなら、アイデア(ひらめき)+資料が必要だから。
その上、『笑い』まで追求しているし。
奥田英朗さんと言えば、「最悪」が有名だが、
まさかこういう方向に進まれるとは予想しなかった。
でも過去の作品を見渡すと、様々なタイプの作品を書かれているし。
この作品は、「マドンナ」をさらに濃くして、焦点を明確にしたのが勝因でしょうか?
主人公の精神分析医のキャラクターが魅力だし、
サブのセクシーナース・マユミちゃんもいい味を出している。
第三弾を期待している。

PS(1)
仕事中、ふとした拍子で思い出し笑い。
誰かに見られたら、不気味かも?

PS(2)
ところで、(おそらく)この作品が今年度(小説部門)マイ・ベストブックでしょう。
マンガ部門は(もちろん)テレプシコーラ。(次点は「のだめ」か「イヴの眠り」)
ちなみに昨年のマイ・ベストブックは「永遠の出口」(森絵都)。
さらに2年前のマイ・ベストブックは「黄色い目の魚」(佐藤多佳子)。


004年7月19(月曜)晴れ
「イン・ザ・プール」(奥田英朗)文藝春秋
話題の作者で、話題の本である。
先日、直木賞を受賞された。
この時の受賞の様子を(たまたま)テレビで見た。
(この時の、芥川賞を受賞された方とのコメントの違いが興味深い)
芥川賞は若くても、感性で書けてしまう(場合もある)。
直木賞は、プラスアルファが必要。
エンタティメントだし。
それが「外見とコメントに現れていた」、・・・って感じ。

ところで、田辺聖子さんは芥川賞を受賞されて、
後にエンタティメントに向かわれた希有な例である。
(滅多にクロスしないのに)

話を「イン・ザ・プール」に戻すと・・・面白かった!
精神科医が主人公である。
それが、もうハチャメチャな人物。
まともな治療なんて全くしない。
「こんな診察で大丈夫なのか?」、って心配していたら、
最後に、(患者さんは)治癒するか、快方に向かってしまう。
(どうなってるんだ?)
セクシーナース・マユミちゃんもイイぞ!
さて、この作品の続編が、受賞作「空中ブランコ」である。
こちらも、楽しみ。
これから読むつもり。

PS
帯に書いてある宣伝文句は次のとおり。
『何だか生きていくのがスーッと楽になる。日本文学に新しい必笑キャラクター登場!』
(米原万里さんも絶賛)


なかなか、よい感じでしょう。
・・・何よりも、米原万里さんの名前が効いているし!


2004年7月18(日曜)曇り一時雨
パソコン購入。
設定がうっとうしいけど。
(付属)アニメ作成ソフト・フラッシュメーカーが楽しくてよかった。
試しに簡単な作品をひとつ創ってみた。
(そのうち公開予定?)

話はガラッと変わる。
「マリみて」2ndシーズンが始まっている。
第3回目の感想を少し書いてみる・・・。
以下のとおり。

最後の「どじょうすくい」のシーンの冒頭、
「さすが祐巳ちゃん、そうきたか!」と、白薔薇さまの台詞がイイ。
それに続いて、三薔薇様が、
「昔の祥子からは、考えられないわ」
「祥子はゆっくりだけど、確実に変わっている」
「これでリリアンに思い残すことはないわ」と、キメのセリフ。
小説では、蓉子さんの独白のような書き方が、
それぞれの三薔薇様に言わせているのがいい感じ。
(蓉子様ファンの方には不満でしょうが・・・)

あと、気づいたのは、由乃さんのマジックのシーン。
志摩子さんがピアニカで演奏するのは、
「オリーブの首飾り」のはずだけど・・・。
(けっこう期待していたのに!)
許可がおりなかったのでしょうか?
(その代わり、由乃さんが本物のハトを帽子から出していた!)

【予告編】については、毎回楽しませてもらっている。
「うちら陽気な3薔薇ムスメ〜」と歌っているのは、
関西の女性漫才トリオ「かしまし娘」のテーマソングのパロディ。
(註釈「かしまし娘」;'50〜'80初頭にかけての活躍←bbsで教えてもらった)
祥子様が、「あんたら、ええ加減にしなさい」と(つっこんで)、
かしまし娘の歌江姉さんの役をされている!(笑)
このシリーズは関西ヴァージョンの【予告】が多いみたい。
(大阪弁だけでなく、京都弁ヴァージョンもあったし)
スタッフに関西漫才ファンがいるのだろうか?
(今野さん自身が書かれてたりして?)
声優さんの関西弁も上手い。
(祐巳役の「植田佳奈」さんが、大阪府出身←bbsで教えてもらった)

ところで「マリみて」途中のCMだけど、
「マリみて」と「マツケンさん」のファンはカブるのでしょうか?
もっと、ピンポイントの宣伝をされては?
人ごとながら心配になる。
(よけいなお世話!)
しかし、インパクト有るなぁ・・・あのCM。


2004年7月17(土曜)晴れ
めずらしく梅田で買いもの。
(DVD2枚、書籍5冊、雑誌1冊)
いつもそうだけど、梅田にでると頭痛がする。
空気が悪いせいか?
今も頭が痛い。
でも、DVDや書籍をまとめて購入するには、
梅田にある大きな書店やDVDショップが便利だし。
(ネットでの購入はしない・・・今のところ)
書店4店、パソコンショップ2店、DVDショップ3店を巡った。
紀伊国屋コミック専門店・グランドビル30階がコミック多数で便利。
購入モレしていた山岸凉子さんの作品を見つけたし。
ラッキー!
次の2冊。
「甕のぞきの色」秋田書店
「笛吹き童子」秋田書店

やはりレベル高い!
学習院大学仏文科教授・中条省平氏が山岸凉子さんを称して、
『マンガ界の人間国宝』と言ったのもうなずける。
ドラマの濃度が違う。
淡々と軽く描いても味があるし。
8月出版予定の「テレプシコーラ」(6)も待ち遠しい。
他のバレマンガすべてが、駄作に感じられてしまう。
どうして他の作家のバレエ作品が面白くないのか?
リアリズムが無さすぎるから?(イライラ)
ファンタジーかっ?つーの。(怒)
「SWAN」(有吉京子)
「Do Da Dancin'!」(槇村さとる)
このあたりも、平均点以上とは思われるが・・・。
でも、もの足りない。
「昴スバル」(曽田正人)なんて4冊目あたりで、いきなりローザンヌ!?
それはないでしょう、って。
ところで、あの萩尾望都さんもバレマンガを描かれている。
「フラワーフェスティバル」
「感謝知らずの男」
さすがに平均点以上だけど。
(絵はさすがに上手い!)
でも内容は・・・私の趣味じゃない。
これ以上のコメントは避けましょう。
熱烈なファンの方が多いし。
脅迫レターが来たら困る。(笑)


2004年7月13(火曜)晴れ
本日も、自分自身の為の(文字通り)【覚書】。
(1年か2年先のため)
先日の日曜、7月11日にHDD+DVDレコーダー購入。
160Gのハードディスクで69,000円也。
安くなりましたねぇ!
(3世代目くらいにあたるのか?)
画面上の番組から予約できるのが便利。
(EPG、って言うのでしょうか?)

これで7月4日から始まった、「マリみて」セカンドシーズンを、
デジタルで録画できる。
ところで、上野水香さんがNHK「トップランナー」に出演されるらしい。
(楽しみ、これも要録画)
噂では、観客を応募しているらしい。
東京在住なら応募するのに。
残念。

話は変わって、明日は14日。
7月14日と言えば・・・パリ祭でしょう!
つまり革命記念日。
1993年7月14日、たまたまシャモニーにいた・・・のを思い出す。


2004年7月10(土曜)雨
本日は、文字通りの【覚書】。
「テレプシコーラ」(6)発売予定→8月23日
「イヴの眠り」(2)発売予定→7月26日
「マリア様がみてる〜プレミアムブック〜」発売予定→7月27日

現在連載されている作品で、楽しみなのは以上の作品と、
「のだめ」「ハチクロ」「リアル」くらいか?


2004年7月8(木曜)晴れ
「チルドレン」(井坂幸太郎)講談社
おそらく面白いだろう、と予想して購入した。
やはり面白かった。
連作長編である。
次の5編からなる。
「バンク」たまたま銀行に行って、銀行強盗と遭遇。人質になる話。永瀬君がいい味。
「チルドレン」家裁調査官となった、その後の陣内君。
「レトリーバー」偶然××の現場に紛れ込んでしまう。
「チルドレンU」この話が一番好き。奇跡のシッポをつかむような話。
「イン」盲目の青年永瀬君の『目』をとおして語られる。不思議な感覚。
全編、ミステリー仕立て、オチのようなものがあるが、なにより内容がいい。
つきはなしてハチャメチャなようで、温かみがある。
まるで陣内君である。
でも、まともに彼を主人公にすると具合が悪い、と作者も感じたのか、
良識ある人物で周りをかためて、「武藤君や永瀬君やその彼女に語らせる」、と言う手法を取っている。
いい感じ。


2004年7月5日(月曜)曇り
あの名作「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」(米原万里)が文庫化された。
角川文庫である。
入手しやすくなったので、一度チェックしてみてください。
松下竜一さんの「ルイズ」以来の感動作品か!

もう1つ情報。
とうとう「イノセンス」がDVD化される。
あと2ヶ月!
9月の発売である。
待ち遠しいぞ!


2004年7月1日(木曜)晴れ
『もうひとつの空の飛び方』(荻原規子)ウェブエッセイ
皆さん、理論社のHPに、荻原規子さんのウェブエッセイ『もうひとつの空の飛び方』が、
掲載されているのをご存知でしょうか?
閲覧は無料なので、読まなきゃソン!
すでに連載10回である。
私のお気に入りは、第9回「アニメと児童文学」である。
読んでいて、いろいろと思い出してしまった。
(機会があれば、いずれHPに書くかも?)

『もうひとつの空の飛び方』へ



2004年6月30日(水曜)
「天才ファミリーカンパニー」二ノ宮知子
ストーリーが読めない!
「いったいどう展開していくのか?!」、って感じで、
ハラハラしながら読んだ。
ペンタッチに吉田秋生さんの流れを感じる。
(夏木君が、一瞬アッシュに見えたりして!)
同じ作家の作品で「GREEN」もよかった。
けっこうストーリーの幅が広い。
(知識の幅が広い、ってことか?)
「のだめ」がまぐれ当たりでないことを立証。
これは実力でしょう。


2004年6月29日(火曜)
「夢の宮〜竜の見た夢〜」今野緒雪
これが処女作!
高度である。
プロットがよく練ってある。
「マリアシリーズ」を読んで感じるのだが、
エンディングから(先に)考えていのでは?
伏線があまりに巧妙。
読後の余韻が何とも・・・。

さて、さらに今野作品に関連した話題であるが、
DVD「マリア様がみてる」を購入した。
まず小説より面白いわけがない・・・それは解かっている。
・・・でも購入した。
キャラクターが動いて、声を出すところを見たかったから。
最初から『リリアン用語』全開!
本を読んでいないと、解からないかも。
絵は全体にやわらかい感じで、ストーリーに合っている。
特典映像―NG集「マリア様にはないしょ」もよかった。


2004年6月27日(日曜)
「バレエ・シューズ」(ノエル・ストレトフィールド)すぐ書房
1936年イギリスで出版された、有名な児童書である。
日本ではヒットしなかったようだ。
なぜなら、1986年2月に出版されて、
一度も版を重ねていないから。
(ちょっとさびしい?)
内容は結構面白いし、よく出来ている。
(日本語訳は少し読みづらい?)
この作品は約30年位前に、(図書館で借り)読んだことがある。
面白かった記憶があるので、取寄せて読み返したのだ。
ところで、映画「ユーガットメール」で、
メグ・ライアンが映画の中で、
「おもしろいよ」、ってこの本を薦める場面がある。
多分この本だったはず。
(間違っていたら、御指摘下さい)
ところで、この作品を発展させたのが「ドリーナ・シリーズ」(ジーン・エストリル)であるが、
現在絶版中、入手困難。
私も、出版社に問いあわせたが、『在庫無し』、とのこと。
図書館で読むしかない。
ちなみに「バレエシューズ」より面白い。


2004年6月26日(土曜)
「重力ピエロ」(伊坂幸太郎)新潮社
遅ればせながら、話題の本を読んだ。
『このミス』3位、『文春ミス』4位の傑作である。
さすがに面白い、レベルも高い。
予想通り。
謎解き部分も、アカデミックで高度。
テーマが暗く、重いわりに、会話が洒落ている。
あえて、難をとなえるなら、会話が高度すぎる。
家族の会話なのに、かっこよすぎる。
家族の話題が、バタイユ、サド、トルストイ?
まぁ・・・面白いから許す!


さらに、時間が有るので、
「マリア様がみてる(チェリーブロッサム)」を再々読。
やはり、(シリーズ中)これが一番面白い。
二条乃梨子、松平瞳子といった新キャラクターが登場する巻だからか?
(特に、二条乃梨子!)
最初から感じていたのだが、このシリーズが、
「クララ白書」「アグネス白書」へのオマージュのような気がしてならない。
・・・すると、祥子さまがご卒業され、祐巳が3年になる時点で終了するのだろうか?
もう1つ気になるのは、213ページ。
二条乃梨子の目が無意識に、志摩子さんを見つけてしまうシーン。
「恋する女たち」にも似たようなシーンがある。
単なる偶然?
どちらのファンでもある私は、(なんとなく)うれしい。


2004年6月21日(月曜)
「空色勾玉」(荻原規子)徳間書店
「白鳥異伝」(荻原規子)徳間書店

この2冊を先日読み返した。
約2年ぶりの再読。
やはり面白い。
荻原規子さんは、(あまり)有名ではない。
でも、『作品の面白さ、レベルの高さは知名度とは比例しない』、って代表例。
(だからこそ、このHPで宣伝しているのだ)
(佐藤多佳子作品も同様の理由)
知名度が高い人が、面白い作品を書いても、当り前すぎて面白くないし。
ベストセラー作品なんて(たいてい)私の趣味とずれるし。
(おそらく、最大公約数を狙うので、的がぼやけて、レベルも下がるのかも?)

ところで、この勾玉シリーズは、あと「薄紅天女」を入れて三部作。
私の好みは(やはり)「白鳥異伝」がベスト。
ヤマトタケルを題材に、自由にアレンジしている。
なんとも頼りなげな、ヤマトタケルがいい感じ。
(性格ちょっと暗いけど)
その分、他のキャラクターが明るくて、元気いっぱい。
たいていのファンタジーって(ある程度)安心して読める部分があるけど、
荻原規子さんの作品は、あなどれない。
「まさか、このキャラは死なないだろう」、って思ってたら、あっさり死んでしまうし!
おそるべし荻原作品!
(R指定を入れるべきか?)

PS
ところで、気になるのは新作である。
脱稿されたようであるが、発表は来年らしい。
「白鳥異伝」に匹敵する大作らしい。
すごく楽しみ。


2004年6月20日(日曜)晴れ
DVD「イノセンスの情景」
映画「イノセンス」の音楽と美術から生まれたミュージックDVD。
映画本編からキャラクターを外し、緻密に創造された美術背景を、
川井憲次の音楽とコラボレートさせた音楽映像作品

レベルが高い。
これ単独でも楽しめる、ストーリーがなくても。
音楽、映像共に世界最高レベルだから。
ただし、映画館で観た時ほどの映像美は望めない。
ブラウン管の限界の為。
もう一度スクリーンで観たい!


2004年6月11日(金曜)
「のだめカンタービレ」(9)二ノ宮知子
いよいよコンクール本選当日が来た。
さて、どうなるか?
ところで、この作品第28回講談社漫画賞を受賞した。
審査員えらいぞ!
見る目がある。
さて、次回は舞台移動か?
ますます楽しみ。

【参考】
ちなみに昨年の受賞は、
「ハチミツとクローバー」他
参考までにリンクします。
       ↓
講談社漫画賞受賞一覧



2004年6月6日(日曜)
「樹上のゆりかご」(荻原規子)を約2年ぶりに再読した。
やはり面白い。
信じられないかもしれないが、オスカー・ワイルドの「サロメ」と、
現代の高校生活がシンクロして語られる。
(「こんなのって有り?」)
しかし不自然ではないのがすごい!



2004年5月23日(日曜)
『マリみて・シリーズ』(今野緒雪)17冊を再読した。
やはり面白い。
すべてのキャラが立っている。
伏線の張り方が上手い。
「チェリーブロッサム」「レイニーブルー」は、『あのシーン』を思い出すだけで泣ける。

【スール制度について】
この概念は、著者の今野さんが考えたものではない、と思われる。
少なくとも戦中から、コンセプトはあったはず。
当時は『S(エス)』と呼ばれていたようだ。
“sister”の“S”である。
以上(約30年前)、田辺聖子さんのエッセイで読んだ記憶がある。

【登場人物:(個人的)人気投票】
(1位)二条乃梨子
(2位)山口真美
(3位)武嶋蔦子
(4位)水野蓉子
2位と3位は僅差。
・・・こんなとこでしょうか?

【物語:今後の展開予想】
やはり福沢祐巳と島津由乃の『スール問題』がタテ糸で、『学園祭』がヨコ糸で進展するでしょう。
私の予想では、祐巳のスールは瞳子では?
(伏線がちりばめられているし・・・間違いなし!?)
具体的理由:
「子羊たちの休暇」で瞳子がカナダ旅行を取りやめて祥子さまの別荘にやってきた。
祐巳が、「カナダは?」と、問いかける。
「気が変わりましたの」、と瞳子。
・・・これは伏線でしょう。
瞳子は祐巳が気になったから、カナダ旅行を中止したのだ。
もう一つ予想。
由乃のスールは?
もしかしたら笙子?
あるいは、まったく新たな登場人物か?

【豆知識】
『cobalt』は1980代のアタマは、まだ『小説ジュニア』と言われていた・・・はず。
80年代半、名称変更し季刊誌に移行。
手持ちの資料によると、82年7月17日(土曜)Cobalt夏の号創刊480円、とある。
文庫は売れても、雑誌の発行部数は伸び悩んでいたように記憶している。
私の記憶に誤りがあれば、ご指摘下さい。


*今回の【覚書】は『濃すぎて』第三者には解らないかな?

*念の為に書いておくが、筆者『cobalt』ファンではない。
cobalt作品では今野さんの作品しか読んでいない。
(昔・・・1980年代頃は氷室作品のみ読んでいた)
面白い作品を探して読んでいるだけ・・・なのだ。


2004年4月24日(土曜)
「裁いてみましょ」きら(原作・酒井直行)
“裁判員制度”を描いた近未来シミュレーションドラマである。
“裁判員制度”とは、プロの裁判官と市民(裁判員)が一緒に裁判する制度。
アメリカの陪審員制度に近い。
(映画「12人の怒れる男たち」を思い出すけど。名作じゃ!)
(さらに、日本映画「12人の優しい男たち」も思い出す。オススメ!)
この制度は、「司法制度改革推進本部」で細部が検討されており、
2004年通常国会に法案提出後、数年の準備期間を経て実施予定、とのこと。
この作品、軽いタイトルの割に、内容は重い。
シナリオがよく練られている。
よくこんな内容を、マンガにしたものである。
企画立案者も、実行した人もえらい!



2004年4月22日(木曜)
「のだめカンタービレ」(1)〜(8)二ノ宮知子
ヒロインはピアノ科の音大生。
・・・と言うと、「いつもポケットにショパン」(くらもちふさこ)のような話か?、って思われる。
ところが、どっこい。
今までにないタイプの作品である。
ギャグとシリアスな感動が同居している。
天才と変人は紙一重を言うが、音大に集まった奇人・変人大集合!
特に、ヒロイン『のだめ』が魅力。
ふだんは、ただの変人・変態だが、ひとたびやる気をだして集中した時がすごい。
超絶の鍵盤テクニックと圧倒的な牽引力。
現在連載されているマンガの中でも、トップクラスのおもしろさ。

ところで、最近は芸術・芸能がらみの優れた作品が多い。
「テレプシコーラ」
「ハチミツとクローバー」
「プライド」
「NANA」
そして、「のだめカンタービレ」である。
オススメ。


2004年4月16日(金曜)
DVD「キル・ビル」
・・・う〜ん。
(いきなり、行き詰まる)
内容についてのコメントは控える。
(このHPのポリシーに反するから)

ただ、映画中の日本語が気になる。
『胸に一物有る』
・・・こんな表現有るのか?
『腹に一物有る』、じゃないのか?
しっかりしろ!


2004年4月16日(金曜)
映画「イノセンス」(押井守・監督)最終日
近隣の映画館にて「イノセンス」を観た。
本日上映最終日・最終回にて観覧。
受付の兄ちゃんに、つい愚痴ってしまった。
「今日が最終日って、早すぎんのんちゃう?」、と。
館内に入って、驚いた。
誰もいない!客が居ない!
・・・どういうこっちゃ!?
上映を待っていると、少しずつ客が入ってきた。
・・・でも、(結局)10人足らず。
(まっ、いっか?)

上映が始まると、スクリーンに釘付け、圧倒される。
映像・言葉・音楽の三位一体の攻撃である。
もう、凄すぎ。
海外の某メジャーアニメが『子供だまし』に感じられる。
ハリウッドにはマネの出来ない作品である。
(日本が誇れるのは、アニメとマンガだけか?)
梅田では、まだ上映しているはず。
観ていない奴は、映画館に急行すべし。
面白さは、私が保証しましょう!
(コアすぎて、ついていけなかったらスマン)
何と言っても、観客10人弱だったし・・・。


2004年4月11日(日曜)
約2週間かけて、『マリみて・シリーズ』(今野緒雪)を読んだ。
以下のとおりである。

「マリア様がみてる」
「黄薔薇革命」
「いばらの森」
「ロサ・カニーナ」
「ヴァランティーヌスの贈り物」(前編・後編)
「いとしき歳月」(前編・後編)
「チェリーブロッサム」
「レイニーブルー」
「パラソルをさして」
「子羊たちの休暇」
「真夏の一ページ」
「涼風さつさつ」
「レディ、GO」
「バラエティギフト」
「チャオソレッラ!」

このシリーズは、今なお連載中の進行形の物語だ。
このシリーズを称して、『ソフト百合系』の評価があるが、
的が微妙にずれている。

流れとしては、吉屋信子先生+中原淳一先生の系譜で、とらえるべきでしょう。
最近の作品で言えば、「クララ白書」「アグネス白書」(氷室冴子)の流れでしょう。
まあ、そんなことはともかくとして、理屈抜きで面白い。

小説が『極限状態』を設定して、感情や状況を表現するものなら、
「『悪意のない人』ばかりが登場して、どこが悪い?」、って感じ?



2004年3月11日(木曜)
「クライマーズ・ハイ」横山秀夫(文藝春秋)
1985年、新聞記者の悠木は同僚のクライマー安西に誘われ、
谷川岳・衝立岩に挑む予定だった。
しかし、会社を出て出発しようとしたところに、『飛行機事故が発生』との連絡が入る。
御巣鷹山に日航機が墜落したのである。
かくして、悠木の勤める新聞社では、未曾有の大事故に社内の興奮は極限状態。
毎日が戦争のようになる。
これに、悠木の親子関係の苦悩が絡んでくる。

新聞社の内情が克明に描かれている。
それもそのはず、著者は元新聞記者なのだ。
しかも、地元群馬の新聞社である。
社内での確執が生々しい。
前作「半落ち」同様、感動のラストである。


*【注釈】
タイトルの「クライマーズ・ハイ」とは興奮が極限まで達して、恐怖心が麻痺してしまう状態を言う。
2004年3月8日(月曜)
DVD「FRIENDS,8th」(4)〜(6)
第8シーズンの後半である。
さっそく購入したが、忙しくて観るヒマがなかった。
やっと、本日最後まで観た。
言うことなし!
当たり障りのない最大公約数的内容で、
これだけ笑える作品はめずらしい。
第9シーズンが楽しみ。


2004年3月7日(日曜)
久しぶりに梅田で買い物。
辞書を2冊購入。
「常用字解」白川静(平凡社)
「類語連想辞典」野元菊雄(ぎょうせい)

*白川静先生の漢字入門辞典「常用字解」が発売された。
漢字の成り立ち、字形と意味との関係もやさしく解説。
これがたったの¥2,800円だ!
*現在所持している類語辞典はイマイチなので、新たに購入しなおした。
こうして文章を書いていていると、表現に行き詰まること再三。(語彙貧困)
『ぴったり』くる文字も、なかなか思いだせない。
そんなわけで購入。
(これで、このHPの文章も向上するか?)


2004年2月21日(土曜)
「図書館の神様」瀬尾まいこ(マガジンハウス)
けっこう面白かった。
あまり期待してなかったので、予想以上。
読みやすい文章、あっさりした内容。
でも余韻があるし、深みもある。

主人公は、海辺の近くの高校で国語を教えている。
あまり、文学に思い入れはないのに、文芸部顧問になる。
部員1名。
その部員と先生の会話がいい。
学校は『サンクチュアリ』と言われる。
その中でも、図書館はさらに聖域である。
その神聖・不可侵の領域で、物語は淡々と進む。

作者は、(実際)天橋立の近くの、小さな中学(全校生徒30人)で国語を教えている、と言う。
このあたり、この作品とオーバーラップする。
本作が2冊目。(1冊目は「卵の緒」坊ちゃん文学大賞受賞)
意外と大物かも。


2004年2月13日(金曜)曇り一時雨
「テレプシコーラ(5)」山岸凉子(メディアファクトリー)
約半年に1冊のペース。
VOL(5)の出版である。
(うれしい!)

山岸凉子さんの作品は「アラベスク」が連載されていた頃から読んでいる。
(それも第1部「アラベスク」、いったい何年前じゃ?)
昔から、ドラマの盛り上げ方が上手かった。
読者をヒヤヒヤさせるのがウマイ!
今回のVOL(5)は殊更、である。
また、リアリズムが圧倒的。
そこが、他の作家との大きな違い。
例えば、ヒロインが晩ご飯に「どんなおかずを食べたか?」、とか。
そこまで、描いた作品が他にあるか?
(超リアリズムじゃ!)
さらに、心理描写が巧い、「追随を許さない」、って感じ。
脇役まで、心のヒダををえぐるように描写するし。
(イジイジキャラときっぱりキャラの絡みがヨイ!)

一読者として、物語全体の予感、全体像を予想しているが、
まだまだ、『アダージオ』?
六花や千花が大人になって、結婚しても続いてほしい。
(その為には、作者に長生きしてほしい)


2004年2月9日(月曜)曇り一時雨
「葉桜の季節に君を想うということ」歌野晶午(文藝春秋)
やられました。
まさか、こんな手があるとは。
多彩な登場人物とエピソードが描かれるが、
それが重なり交わり、一点に集結する時、驚愕のラストが待っている。
今の時代を反映してますねぇ。
(あまり言うと、仕掛がばれるか?)
『このミス』1位
『文春ミステリー』2位
これだけでも、すごい。
文章も読みやすかった。
(もう少し濃いのが趣味だけど)


2004年2月8日(日曜)晴れ
DVD「FRIENDS,8th」(1)〜(3)発売
1年待った。
期待どうりで、(声をあげて)笑いっぱなし。
良質のコメディである。(レベルが高い)
シナリオがこなれているし、畳み掛けるようにギャグが応酬される。
下品に流れないところがヨイ。
重くもなく、軽くもない。(絶妙!)
ジェニファー・アニストンのダンナのブラピも登場!
*「FRIENDS,8th」(4)〜(6)の発売は来月。


2004年1月30日(金曜)晴れ
「イヴの眠り」(1)吉田秋生(小学館)発売
でた!ついに出た!
吉田秋生さんの新刊である。
「待ってました!」って感じ。
日本人に生まれた幸せとは、山岸凉子さんと吉田秋生さんの作品をリアルタイムに読める事だ。
(ちょっとおおげさ?)
期待を裏切らない力作。

セリフがすごい。
ルー・メイ(女性)が米軍特殊部隊の兵士を拳法で悶絶させるシーン。
以下、ルー・メイの台詞。
「ひとこと言っておくわ。
私はレイプされたこともあるし、そのことを逆に利用したこともある。
だからといって、セクハラやレイプが平気なわけじゃないわ。
男にクギを刺すには、力を見せ付けておくことが一番てっとり早いの。
女と違って、男は容易に力に服従するから」



2004年1月29日(木曜)晴れ
「まんざら」中野翠(毎日新聞社)
毎年恒例の中野翠さん・私的個人年鑑である。
相変わらず、感度がいい。
本、映画、テレビ等、世間に対するスタンス・距離感が絶妙。
『近すぎず、遠すぎず』、って感じ。
コメントがするどいし。

例えば、北朝鮮美女軍団へのコメント。
『従順さは盲信に、いちずさは狭量に、清楚さは幼稚さに転がりやすいのだ』
また、日本人団体客が中国で集団買春して時のコメント。
『男はアジアに買春に、女はヨーロッパにブランド刈りに』
文章も読みやすい。
(私のこの文体も影響を受けているみたい、最近気がついた)


2004年1月28日(水曜)晴れ
「秋日子かく語りき」大島弓子(角川書店)
簡単に言うと「カラフル」のパターンである。
森絵都さんの名作「カラフル」を超えられるか?
・・・と、読む前から心配した。
でも、さすが大島弓子さん。
ヒネってある。
【内容】
おばさんの竜子と、女子高生の秋日子が同時に交通事故にあう。
そして、神様から1週間の猶予をもらい、
おばさんが女子高生の身体をかりて、地上に舞い戻る。
【感想】
70年代、80年代の大島作品は、(私には)違和感があったが、
最近の作品には壁を感じない。
歳をとったせいだろうか?
(作者が?私が?)


2004年1月26日(月曜)晴れ
忙しくて、なかなかこのページが更新できなかった。
今年度初めてである。
すまん。(クライミングのページの方は、なんとか更新してるけど)
おそらく、こっちのページは、見てる人が少ない、と思われるし。
と言うか、ほとんど居ないでしょう。
でも、自分自身の為に今後も更新していく。
(サイクルは遅いけど)
では、以下本文。

DVD「英雄」購入
プロデュースが名作「グリーン・デスティニー」と同じ。(監督は異なる)
ゆえに、影響を強く受けながら、さらにグレードアップしている。
この映画の核心は、(端的に言うと)映像美とワイヤーアクションである。
そして、(みごとに)成功している。
すばらしい!
ジェット・リーのアクションも見ものである。
『このスピードについてこれるか?!』、ってな感じである。
ワダエミの衣装も美しく、アクションシーンにも映える。
音楽もgood。
ハリウッドが(いくら)頑張っても、本家のカンフーとワイヤーアクションには敵わない。
拍手。


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