「生活と覚書2010(文化・読書編)」   
【ぐーたら文化生活】

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2005.8.25設置  昨年2009年活と覚書へ
2010年2月16日

これ以降『ブログ型式』に移行します。
今まで、本の表紙画像の『重量』が気になってた。
これから、どんどん画像をアップできるので、安心です。
また、今まで【ぼちぼちクライミング】と【読書覚書】を分けていたけど、一緒のブログ『合併』、となります。
このページ訪問するのは、クライマーで、尚かつ読書好きな方、と思われる。
だから、これから便利に感じるでしょうね。
また、『ブログ型式』にすることにより、一般の方にも閲覧してもらえるんじゃないか、と思います。
では、以上引き続き、よろしくお願いします。
【ぼちぼちクライミング&読書】

PS
ブログになったからと言って、『コメント』出来ません。
これは従来と変わらず。
意見、感想のあれば、直接メール下さい。
メールアドレスご存じなければ、声をかけて下さい。
名刺、お渡しします。

2010年2月8日

「ペルセポリス」(T)(U)マルジャン・サトラピ(バジリコ)
(T) 子どもの頃、革命がありました…戦争がありました…人がたくさん死にました…。
イスラーム革命、イラン・イラク戦争…激動の時代を斬新なタッチで描いた注目の回想記。
12ヶ国で出版された世界的なベストセラー待望の翻訳。
(U) ひとり国を離れ、恋もした―クスリもやった―そして失望した。
戦火を逃れた異国での孤独…傷心の帰国…結婚やがて離婚。
ハーベイ賞、アレックス賞などを受賞した話題作の続編。

珍しい本を読んだ。
イランの作家・マルジャン・サトラピさんの自伝マンガ。
アニメにもなって、今年公開予定。
いくつか印象に残るセリフを記しておく。

★まず、著者自身のセリフ。(場面は大学当局が開いた集会)
「私たちのマグナエは短く、パンタロンは慎みがなく、化粧もしているとおっしゃいますが、
美術学部の学生として、私は大部分の時間をアトリエですごします。
絵を描くためには動作の自由が必要ですが、
マグナエが長ければ作業がより困難になります。
ズボンのことでは、幅が広すぎると非難されましたが、
その方が身体の線を隠すのに有効です。
今こうしたパンタロンが流行していることを考えると、疑問がわいてきます。
宗教は、私たち女性の肉体的純潔を守っているのか、
それともただ単にファッションに反対しているだけなのかと。
あなたは、私たち女性には遠慮なくご忠告くださいました。
一方、ここにいる男子は皆、思い思いの髪型や服装をしています。
身体にぴったりしすぎて下着が透けることさえあります。
女である私はぴったりした服の男子を見ても何も感じないのに、
どうして男子の方は、私のマグナエが5センチ短いだけで興奮すると言うのでしょうか?


★次にお母さんのセリフ
個人的にはサダムが嫌いだし、クウェート人にも何の親近感もわかない。
でも、自分たちを「解放者」と呼ぶ連合軍の厚顔無恥さも同じくらい嫌いだわ。
連中がいるのは石油のためなんだもの。


★最後にお祖母さんのセリフ
最初の結婚は2回目の予行演習さ。
次の結婚はもっと満足出来るものになる。
だけど、そんなに泣くってことは、たぶんおまえはまだ彼を愛しているんだよ。
何も急いで彼に言う必要はない。
時間をかけて、よく考えてごらん。
どうしても嫌なら、別れればいいんだよ。
虫が食った歯は抜くしかないからね。


読んでおいて、ナンですが、この作家の考え方・行動は好きになれない。
むしろ、好感を持てるのはお祖母さんかな。



2010年2月1日

NHKで「知る楽」、って番組がある。
以前から、面白いテーマの時は観ていた。
先月は、香山リカさんの『ニッポン 母の肖像』が興味深かった。
(なお、同番組・木曜に勝間和代さんも出演されており、「!」、と思った)
【参考】
@香山リカさんを取材
A「ふつうの幸せ」に答えはあるか | AERA-net.jp
B勝間和代も香山リカも、助けちゃくれない〜『しがみつかない生き方 ...
C勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!: アエラで香山リカ ...
*私のコメント*
・・・マスコミ、ってすぐ煽るんですよねぇ。
フリーライター前原政之さんのコメントが、1番まともで共感できる。

以上、ここまで単なる前ふり。
なぜ「知る楽」について書いたかと言うと、
今月2月1日から中野京子さんが出演されるから。
興味ある方は見てみて。
ちなみに、私はNHK出版からテキストを直接購入し、準備している。
NHK出版→http://www.nhk-book.co.jp/shiru/
@NHK知る楽 NHK教育テレビ 月〜木曜日 午後10:25〜10:50
A月曜日 探究この世界|NHK知る楽
BNHK教育「知る楽」ロケ記

さて、今週の読書は下記のとおり。
「チャンネルはそのまま!」(2)佐々木倫子(小学館)
「任侠学園」今野敏(実業之日本社)
「ストリートチルドレンと生きる日本人」岡本文良(金の星社)
「大河は愛をつなぐ」小田菜摘(集英社コバルト)
「清々と」(1)谷川史子(少年画報社)


注目すべきは「チャンネルはそのまま!」の2巻が出たこと。
非常に嬉しい。
良質の笑いが楽しめる。
登場人物達のあっさり、さらさらした関係が心地よい。



PS
先週、内々で新年会があった。
馬刺し、美味かった。
でも、食べ慣れていない為か、腹を下す。
速効で出てしまった。(残念)
・・・最近ホント胃腸が弱ってきた。

2010年1月25日

気になる、芥川賞・直木賞について、リンクしておく。
下記の記事が経過も分かって参考になる。

芥川賞・直木賞 選考経過

さて、今週の読書は2冊。
今回も少し手抜きをさせてもらいます。

「世界最低最悪の旅」蔵前仁一編(幻冬舎文庫)
「とげ抜き新巣鴨地蔵縁起」伊藤比呂美(講談社)


「世界最低最悪・・・」は読者手記のアンソロジー。
読んでいて感じた。
素人の文章ってこんなに読みにくく、つまらないのか、と。
(他人事と思えない)
でも、一部読ませる内容のものもあり。
旅の参考になる・・・かも。

「とげ抜き・・・」は、すごいよ。
さすが詩人の文章。
俗と聖が入り乱れ、混沌としている。
読者は圧倒的な言葉の海に溺れる。
ラストで、とげは抜けるのか?
それとも満身創痍、となるのか?

ネット上の紹介文
[文学賞情報]
2008年 第18回 紫式部文学賞受賞
2007年 第15回 萩原朔太郎賞受賞
[要旨]
この苦が、あの苦が、すべて抜けていきますように。「群像」連載時より大反響の長篇詩遂に刊行。
[目次]
伊藤日本に帰り、絶体絶命に陥る事;
母に連れられて、岩の坂から巣鴨に向かう事;
渡海して、桃を投げつつよもつひら坂を越える事;
投げつけた桃は腐り、伊藤は獣心を取り戻す事;
人外の瘴気いよいよ強く、白昼地蔵に出遇う事;
道行きして、病者ゆやゆよんと湯田温泉に詣でる事;
舌切らず、雀は婆を追い遣る事;
梅雨明けず、母は断末魔に四苦八苦する事;
ポータラカ西を向き、粛々と咲いて萎む事;
鵜飼に往来の利益を聴きとる事;
耳よ。おぬしは聴くべし。溲瓶のなかの音のさびしさを。の事;
秋晴れに浦島の煙立ち昇る事;
瘤とり終いに鬼に遇い、雀の信女は群れ集う事;
伊藤ふたたび絶体絶命、子ゆえの闇をした走る事;
とげ抜きの信女絶望に駆られて夫を襲う事;
良い死に方悪い死に方、詩人は死を凝視める事;
伊藤病んで、鳥花に変じ、巨木はべつに何にも変わらぬ事





2010年1月18日

伏見稲荷に行ってきた。
先週「お稲荷さんが通る」を読んだ影響。
なんだか急に行きたくなったのだ。
久しぶりの伏見稲荷。
そんなに混雑してなかった。
登り1時間、下り1時間。
合計2時間。
京阪伏見稲荷の駅からアプローチした。
それにしても、5000基以上の鳥居が並ぶ風景、って圧倒される。
それも朱色、ってのがすごい。
HPの説明によると、魔力に対抗する色、らしい。
また、朱の原材料は水銀=丹で、防腐剤としても使われる、とのこと。
【参考】
伏見稲荷大社
来年で1300年らしい・・・来年も行こう!
(お土産に煎餅を購入)

さて、今週は1冊のみ紹介。
新刊パトロールからメールが来て、急いで買いに走ったのが下記の本。
シリーズ最新刊。(待ってました)

「女の子の食卓」(6)志村志保子(集英社)
内容 食をテーマにした短編集・第六弾
一般的面白さ ★★★★★
個人的趣味 ★★★★★
キャラクター ★★★★★
ストーリー ★★★★★
点数 96点
気分 この落とし方、名人芸の域に近づいてきた
オススメ ★★★★★
毎回書いてるけど、つい現代日本の児童文学作品と比べてしまう。
この域に達している作品は少ないでしょう。
繊細な心理描写・・・これは作家として書けて当然なので、文学作品多数ある。
でも、絶妙な落とし方・・・これは志村志保子さんの独断場でしょう。
それがすべて料理とリンクしてる・・・プロの技。
ホント、いつも感心する。

さて、今回の(個人的趣味)ベスト3は・・・
「友達の好きなキューカンバーサンド」
「誓子さんの食べたカフェアフォガード」
「お姉ちゃんの選んだ水出しアイスティー」

・・・だんだん3点に絞るのが苦しくなってきた。
どれもすばらしいから。
(番外編の「ヤンソン」もすばらしい)
絶版になっている過去の作品も復刻して欲しい。



2010年1月11日

『ベトナムレポート』を書くのに疲れた。
今週は少し省略気味で。

「お稲荷さんが通る」叶泉(産業編集センター)を読んだ。
割と面白かったけど、「萌え」が少し足りないかな。

ネット上の紹介・・・
「名前は?」「リリカ!」なんて、答えてはみたけど大嘘。
あたしの名前は桐之宮稲荷だ。
稲荷山の高層スラムに住み、アゴに貼った絆創膏の下には、「ウガ」という役立たずの自称神さまも住まわせている。
あたしはそんな生き方をしている可愛い十八歳の女の子!…でも娼婦なの。
ここはかつて、経済大国なんて呼ばれていた日本の古都があった場所、中華人民共和国、日本省特別行政自治区。
あたしたち日本族は最下層の民族と成り果て、過去の栄光が埋もれた世界で、なんとか生きぬいていかなければならない。
衝撃の未来を舞台に、健気に生きる娼婦の姿をユーモラスな一人称で描く鮮烈なデビュー作!
第9回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。


2010年1月5日

あけましておめでとうございます。
今年はベトナムに行ってました。
「旅」の気分満喫。
あちこちのジムで聞いたけど、
関西でベトナムに登りに行った、って方はいない。
でも、良い岩はあるらしい。
そんな訳で、資料を集める楽しさ、
アクセス方法を考える楽しさ、
実行していく楽しさ、
・・・いろいろ「旅」の楽しさを味わえました。

本に関して、旅に持っていったのは・・・
「格闘する者に○」三浦しをん(新潮文庫)
「プリズンガール」有村朋美(新潮文庫)
「クリスマス黙示録」多島斗志之(双葉文庫)

以上、三冊。

これ以外に、年末年始に読んだのは・・・
「ふたりの東宮妃」松田志乃ぶ(集英社コバルト)
「私の巣」今野緒雪(集英社コバルト)

「駅から5分」(3)くらもちふさこ(集英社)
「町でうわさの天狗の子」(5)岩本ナオ(小学館)
「雨無村役場産業課」(2)岩本ナオ(小学館)

・・・こんなところかな。

昨年も書いたけど、
2009年個人的ベストを企画している。
でも、けっこう手間がかかるので、まだ準備中。
もう少し待って下さい。

では、今年もよろしくお願いします。


昨年2009年活と覚書へ